親しい人のマイホームが完成したら、新築祝いを贈りましょう。新築祝いなどのかしこまったギフトは、渡すタイミングなどもマナーがあります。この記事では、新築祝いを贈るタイミングや時期について、基本的なマナーとあわせて紹介します。
新築祝いはいつ渡すべき?
新築祝いを渡すタイミングは、「家ができました!」と報告を受けた時や、家に招待されたときが好ましいですが、その前に会う機会がある場合はなるべく早く贈りましょう。新築祝いだけでなく結婚祝いや出産祝いなど、お祝い全般にいえることですが、お祝いを贈る際はできるだけ持参して手渡しで渡すと喜ばれます。なかなか会えなかったり、遠方に住んでいる場合など、すぐに渡すことができない場合は郵送で贈っても問題ありません。
遅くても2ヶ月以内には渡そう
できるだけ早く渡すのが好ましいですが、遅くても贈りたい相手が入居してから1ヵ月、もしくは2ヵ月までに渡すようにしましょう。昔は新築が完成してから1ヵ月以内に渡すのがマナーとされていましたが、新居の完成直後は引っ越しや手続きなどで忙しくしていることが多く、仮にお祝いを受け取ってもかえって相手に迷惑を掛けてしまう可能性もあります。こういった理由で、最低でも2ヵ月以内といわれることが多くなってきたようです。新築をお披露目する食事会などがある場合は、そのタイミングで渡しましょう。お祝いの品物を郵送で贈る場合には、食事会の前日には到着するようにしましょう。
引っ越し祝いも新築祝いと同じタイミングで◎
中古住宅などに引っ越しをする人に贈る「引っ越し祝い」も同様に、またまたとする時期なので、2ヶ月以内に贈るようにしましょう。引っ越し祝いも、新築祝いとマナーは同じです。しかし、使い方には注意をする必要があります。
以下の記事で、新築祝いと引っ越し祝いの違いについて解説しています。
新築祝いを贈る前におさえておきたいマナー
新築のお祝いを渡すときには、把握しておきたい基本的なマナーがあります。ここでは、新築祝いのマナーを紹介します。
新築祝いの金額相場は?
新築祝いの金額相場は、贈る相手が子供や両親といった近しい間柄であればあるほど金額が上がる傾向があります。また関係性のほかにも、相手の年齢でも違ってくるので注意しましょう。贈る相手との関係性などを考慮して、正しい相場内でプレゼントを選びましょう。
以下の記事で、新築祝いの金額相場について詳しく解説しています。親戚や兄弟、友人に職場の同僚など、贈る相手によって変わってくるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
熨斗(のし)はどうすればいい?
新築祝いの品物にかける熨斗にも、マナーがあります。まずはのしの「水引」についてです。のし紙に描かれているこの水引には、未開封を保証するという意味や、魔よけ、人と人の縁という意味があり、種類もさまざま。新築祝いの場合は紅白の蝶結びを選びましょう。
次に、表書きの書き方についてです。表書きの上部に「御新築御祝」や「御祝」と書き、水引の下部には自分の名前を書きます。連名でお祝いを贈る場合は、表書きに右から順に名前を記載します。このとき、目上の人がいるなら、その人が1番右です。もし、メンバーの中に目上の人がいないのなら五十音順に記載します。
以下の記事で、新築祝いののしについて詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
新築祝いは現金で渡すべき?
新築祝いを贈る場合、お祝いとして現金を贈るのが一般的です。新築の引っ越しは何かと出費がかさむでしょう。そんなときにお祝いとして現金を受け取ることができれば、純粋に喜んでくれるでしょう。
相手の好きなものに使ってもらえるうえ、邪魔にもならないので贈りやすい現金ですが、一方で、現金を贈ることは、状況によっては、相手から「お金に困っていると思われたのだろうか」と誤解されてしまうこともあります。特に、目上の人に現金を贈る行為は失礼にあたるので、相手との関係性を十分考慮して贈るようにしましょう。
新築祝いに喜ばれるアイテムは?
新築祝いには、家電や観葉植物、日本酒やワインなどのお酒や、新居にピッタリの絵画、香りの良いお花や新生活で毎日使えるおしゃれな洗剤や高品質なタオル、おしゃれなお菓子が人気です。
コロナ禍を経て、ハンドソープを必要とする場面も増えています。家に帰ると手を洗う。習慣化しているという人も多いでしょう。毎日使うものだからこそ、いい香りのするものやおしゃれな見た目のものをプレゼントでもらったら嬉しいアイテムでしょう。いつも使ってるものよりもワンランク上のハンドソープをプレゼントすると喜んでもらえますよ。
子供がいるママや料理が好きな人への新築祝いなら調味料のセットがおすすめですよ。普段なかなか使わないような珍しい調味料なら、今日はどんな料理を作ろうか、料理の時間が楽しくなるし、いつもの料理にかけるだけで贅沢な逸品が完成するドレッシングのセットは、きっと料理が好きな人にとって嬉しいプレゼントになりますよ。
そのほかにもおすすめなのが「カタログギフト」です。カタログギフトは、もらった人が自分の好みで品物を選ぶので、今欲しいものを贈ることができますよ。直接贈ることがマナー違反とされている玄関マットやスリッパなども、選んでもらえるのもっポイントです。カタログギフトを贈るメリットは、現金のように相手の好きなものに使ってもらえるけれど、現金のように味気なくない、カタログギフトにはそういったメリットがあります。
避けたほうがよいものもあるの?
新築祝いを贈るときに、まず知っておかなければならないのはマナー違反のギフトがあるということです。一般的に新築祝いにはタブーとされるものが3つあります。1つ目は、火に関連するものです。
火事を連想させ縁起が悪いとされています。したがって、暖房器具や灰皿、BBQセットなどは避けたほうがよいでしょう。
2つ目は、玄関マットやフロアマット、靴下や履物など足で踏むものです。新居で使ってほしいと玄関マットなどを贈りたくなる人もいるかもしれませんが、失礼にあたるので注意しましょう。
3つ目は、お祝いの定番中の定番ともいえる「現金」です。現金は相手の好きなものに使ってもらえるうえ、邪魔にもならないので贈りやすいですよね。
バタバタする時期を考慮して渡そう
新居への引っ越しや引っ越し準備にバタバタと慌ただしい時期にお祝いを受け取ることは、嬉しいことかもしれませんが正直なところ、お祝いの管理やお返しの準備などで相手に大変な思いをさせてしまう可能性があります。贈る前に相手の状況を把握した上で、適切なタイミングで渡すようにしましょう。祝福の気持ちをまっすぐ受け取ってもらえると良いですね。