ご祝儀袋を贈ったりお祝いの品物を受け取ったことがある人は、お返しとして内祝いを贈ったりしたことがある人も多いでしょう。これから夫婦になる人へ贈る結婚のお祝いのプレゼントは、現金を贈るほかにも品物を贈る場合もあります。品物を贈る場合はしっかりと体裁を整えて贈る必要があります。この記事では、ご祝儀や結婚祝いの品物に掛けるのしについて、選び方や書き方を詳しく説明していきます。
最終更新日:2024年1月29日
結婚祝いに熨斗は必要?
結婚祝いを贈る相手は、職場関係の人や普段から仲良くしている友人など、親しい間柄でしょう。
「あまり堅苦しい贈りものにはしたくない」という想いから、熨斗(のし)はなしでいらないかなと考えている人もいるかもしれませんね。
しかしたとえ親しい相手でも、結婚祝いを贈るときには熨斗を掛けて贈るのがマナーです。 熨斗は、その贈りものの目的を伝えるために掛けるので、贈る相手がどんな相手でも熨斗を掛けるようにしましょう。
覚えておきたい結婚祝いの熨斗のマナー
結婚祝いに掛ける熨斗にはルールがあります。
ここでは、結婚祝いに掛ける熨斗の選び方や書き方について詳しく解説していきます
水引は「結び切り」を選ぼう
熨斗や紐のような絵が描かれた紙を「のし紙」と言います。
現金でお祝いを贈る場合、10万円や3万円など、現金を入れる袋は「御祝儀袋」と呼びます。
昔は、品物に直接あわびを干したものや紐を掛けていましたが、最近では品物にはこののし紙を掛けて贈るのが一般的になっています。
水引には蝶結びや結び切り、本数も5本や7本などさまざまな結び方がありますが、入籍などの結婚祝いには、「結び切り」という水引を選びます。
結び切りは、「固く結んで解けない」ということから一度切りのお祝いごとに使われる水引です。
結婚祝いの場合は、紅白の水引の他にも金銀の結び切りの水引も使用されます。
表書きには「御祝」もしくは「御結婚御祝」
水引の上の表書きには、「御祝」もしくは「御結婚御祝」「寿」と書きます。
表書きの書き方には特に決まりはありませんが、昔から偶数は「別れる」という意味を持つことから、奇数が好まれています。
したがって、気になる人は結婚のお祝いの場合は「御結婚御祝」と五文字で書くと良いでしょう。
書く名前は贈り主(自分)の名前
表書きから水引を挟んで下側には、贈り主の名前(自分の名前)をフルネームで書きましょう。
「贈り主」と書くと、贈る相手と勘違いして渡す人の名前を書くと思ってしまいがちですが、「誰からのお祝いかをわかりやすいようにするため」に、ここは自分自身の名前を書くと覚えておきましょう。
4人など職場から連名でお祝いを渡す場合は、年齢や役職や上の人から順に右側から書きましょう。
結婚祝いの熨斗は内のし?外のし?
熨斗には掛け方や包み方があり、包装紙の内側に掛ける熨斗を「内のし」、包装紙の外側から掛ける熨斗を「外のし」と言います。
結婚祝いの場合、贈りものの目的がすぐに相手に伝えられるように掛ける「外のし」で贈るのが一般的です。外のしだと手渡しで渡す時もどんな目的歌がひと目でわかります。ただし、郵送などで結婚祝いの品物を贈る場合は、熨斗が破れたり汚れたりするのを防ぐために内のしで贈る場合も多いです。
結婚祝いの相場や贈るタイミングは?
結婚祝いの相場については、贈る相手との関係性や結婚式・披露宴に出席する場合としない場合とで変わってきます。
また、贈るタイミングについては、結婚式の日取りがわかっている場合は式が終わった後の1ヶ月以内に贈るようにしましょう。
結婚式に出席する場合で、結婚祝いの品物を渡したいと考えている人は、式の当日に渡してしまうと荷物を増やしてしまうので、こちらも式の終了後、1ヶ月以内に渡すと良いでしょう。
結婚式をしない場合には、「結婚しました」という報告を受けてから1ヶ月以内を目安に贈るようにしましょう。
どちらにしても、新婚気分がさめないうちに渡すように心がけましょう。
結婚祝いの相場については、以下の記事で詳しく説明しています。
結婚祝いにメッセージカードは必要?
最近はコロナ禍ということもあり贈りものを郵送で贈る人が増えています。
郵送で贈る場合、顔が見えないので直接気持ちを伝えることが難しいですよね。
そこで、贈りものにメッセージカードを添えて贈る人が増えています。
結婚祝いのギフトの箱を開けた瞬間に、あなたの気持ちが綴られたメッセージを見つけた時の感動は、ギフトだけを受け取った時とは比べ物にならないでしょう。
お店によっては、無料でつけてくれるところもあるので品物を購入する前に確認してみましょう。
その品物を選んだ理由や、「2人で使ってね」「いつまでもお幸せに」というメッセージと一緒に、あなたにしか出来ない贈りもののカタチで贈ってみましょう。
最低限のマナーを把握して失礼のないギフトを贈ろう
あまり触れる機会のない「のし」についてのマナー。
友達や兄弟など親しい人から結婚の報告を受けて初めて知ることも多いでしょう。
大切なのは、最低限のマナーを把握しておくことです。
最近では、フォーマルな贈りものもラッピングのみで贈るなど、カジュアルになってきました。
「熨斗をつけるなんて堅苦しい」と感じる人もいるでしょう。
しかし、熨斗には冒頭でも説明したとおり、贈りものの目的を伝える役割もあります。
親しい間柄でも、マナーを押さえてしっかりと熨斗を掛けておめでとうの気持ちを伝えたいですね。