そろそろお中元の時期。会社の取引先や上司、日頃お世話になっている人に夏の季節に贈るお中元ですが、お中元の習慣に慣れていない人は突然お中元をもらって戸惑うことがあるかもしれません。お中元をもらったら、お返しに悩む人もいるでしょう。この記事では、お中元をもらったらしなければいけないことや、のし紙の表書きの書き方など、基本的なマナーについて解説します。また、お返しのシーンで贈るギフトの金額相場、お返しに最適な商品もあわせて紹介します。直接会えない中で迎える今年のお中元。会えない代わりにしっかりマナーを押さえた上で、より心で繋がりお互いに気持の良いギフトを贈りましょう。
最終更新日:2023年9月4日
お中元をもらったらどうすればいい?
日本で夏のご挨拶として馴染みのあるお中元。
最近では、個人の間でお中元を贈ることが少なくなり、あまりお中元の文化に触れる機会がないかもしれません。
しかし、職場の取引先の人や、結婚をしている人は義理の両親や親戚からお中元をもらうことがあるでしょう。
お中元をもらったら、「お返しをするべきなのか」「お返しをするとかえって気を遣わせるのか」、送る場合はいつまでに送るのか、どうするべきなのか悩むことも多いはず。
結論から言うと、お中元は日頃お世話になっている相手に感謝の気持ちを込めて贈るので、原則お返しは不要です。
一般的には、お中元を受け取ったら、直筆で手紙(お礼状)を書き、お中元の到着の報告とお礼の気持を伝えます。
今はスマートフォンで簡単に連絡が出来る時代です。
親しい人からのお中元の場合は、電話やメール、LINEでお礼を伝えても良いでしょう。
しかし、先程挙げた職場の取引先や義理の両親、親戚からのお中元に対しては、お礼状をしたためた方が相手への印象も良いかもしれませんね。
今後も良好な人間関係を築いていきたいと思う人へは特に、お礼状で気持ちを伝えましょう。
お中元のお返しが必要な場合はどんな時?
お中元のお返しは原則不要ですが、お返しをする方が良い場合もあります。
お中元は一般的に、目下の立場から目上の人に対し、日頃お世話になっていることへの感謝の気持ちとして贈るギフトです。
したがって、親しい友人や職場の同僚など、自分と同じ立場の人からお中元をもらったら、お返しの品物を贈る方が良いでしょう。
目下の人からお中元をもらったら、先程説明したとおりお礼状でお礼の気持ちを伝えましょう。
「なにか品物でお返しをしたい」という場合は、お礼状ではなくお中元として贈っても問題ありません。
お中元の時期を逃してしまったら、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈っても良いですね。
立秋の日付は毎年変わりますが、基本的には立秋までがお中元を贈る時期の目安とされています。
冬に贈るお歳暮も同様で、寒中見舞いとして時期をずらして贈ることもおすすめです。
「必ずお返しをしなければいけない」「お返しをしてはいけない」ということはありません。
何よりもマナー違反になるのは、「何もしないこと」です。
相手との関係性を考慮して、お互いに気持ちの良い対応をしましょう。
お中元についての基本的なマナーについては、以下の記事で詳しく説明しています。
お返し不要と言われたら?
お中元のお返しを断る理由として
・お中元を贈ることが、金銭的に負担になっている。
・毎年お中元を贈る、受け取る事を煩わしく感じている。
・関係が疎遠になっている
・仕事関係の場合は、退職している
など考えられます。
「お返しは不要」言われたことを「建前」と受け止め、 「そう言われても返さないと失礼ではないか」と、贈ろうと悩む人もいるでしょう。
ですが、上記のように相手に理由があって断っている場合があります。
お返し不要と伝えておいて「お返しがなかった!」という人はごく少数でしょう。
お返し不要と言われたら、素直に受け止めましょう。
お返しをする、しないに関係なく、お礼は必ず伝えるようにしましょう。
お中元に対してのお礼状の書き方
お中元に対するお礼状の書き方にもマナーがあります。
あまりかしこまった文章でなくても構いませんが、基本的なマナーを押さえておきたいですね。
一般的に、正式な文章の書き方として正しいのは「縦書き」です。
暑中お見舞や残暑御見舞のご挨拶のはがきを見たことがある人もいるでしょう。
ああいった感じの書き方で問題ありません。
また、はがきだと書いた文面が見えてしまうので、はがきで出す場合は、誰に見られても差し障りのない文章を書きましょう。
職場の取引先へ贈るお礼状は、必ず縦書きで贈りましょう。
親戚の人や親しい間柄の人へのお礼状に関しては、縦書きでなくてもメッセージカードなどのフランクな文章で問題ありません。
あまり堅苦しい関係ではない場合は、横書きの一般的な手紙の形式で良いでしょう。
例えば、義理の両親へのお礼状などは縦書きで贈るといいかもしれませんね。
「礼節をしっかりわきまえている」という印象を相手に与え、今後の人間関係がより良好になるかもしれません。
贈る相手との関係性に応じて、書き方を考えましょう。
どんな文章にすればいいのかわからない場合は、インターネットで検索をして例文や文例などを参考にすると良いでしょう。
お中元のお返しを贈る時に押さえておきたいマナー
それではここで、お中元のお返しを贈る時の基本的なマナーについて解説していきます。
のしは必要?
お中元の熨斗は、「お中元」または「御中元」と書き、包装紙の外側に熨斗を掛ける外のしで熨斗を用意します。
お中元のお返しも同様に、熨斗には「お中元」または「御中元」と書き記しましょう。
お返しを贈る相手が、部下や後輩など目下の人の場合は、「御礼」の熨斗を使用するのが無難です。
お返しを贈るタイミングがお中元の時期を過ぎてしまった場合は、その時期に合わせた熨斗を使用しましょう。
いずれにしても、“のしなし”は相手に失礼になるのでのしは必ずかけましょう。
お返しのタイミングは?
お中元の時期は7月~8月です。
お中元をもらったら、できるだけ早くお礼状を贈りましょう。
メールや電話で伝える場合は、できればその日のうちにすぐ連絡をするのがおすすめです。
お礼状としてハガキを送るのも丁寧ですね。
お返しのギフトを贈る場合は、期間をあけずに用意するようにしましょう。
お中元の時期を過ぎてしまうまでに用意できるのがベストですが、過ぎてしまった場合は「暑中お見舞」や「残暑御見舞」として贈ると問題ありません。
どちらにしても、届いた報告とお礼の言葉は先に伝えましょう。
お返しの相場は?
お中元のお返しの品物を贈る場合は、お祝いに対する内祝いと同様に、もらったものよりも安い金額のものを贈りましょう。
ここで注意しておきたいのが、もらったものと同等の金額のものや高額な品物を贈ってしまうことです。
それは「お中元を断る」という意味になってしまい、相手に失礼なことをしてしまいます。
「お中元が嬉しかったから高額なものを贈ろう」というように、良かれと思って高額な品物を選んでしまうと、知らないうちに大変失礼なことをしてしまう場合があるので注意しましょう。
お中元のお返しにおすすめのギフトは?
お中元のお返しを選ぶポイントは「相手が気を遣わず受け取ってもらえるギフト」です。
実際はそうではなくても、高価に見えるものやもらったものよりも上等なものに見えるものはできればさけたいところです。
焼き菓子やコーヒー、ジュースなどのドリンクギフトといった家族みんなで楽しんでもらえるギフトが良いでしょう。
焼き菓子は、低価格でたくさんの種類が入っているものが多いのでおすすめです。
クッキーやフィナンシェ、マドレーヌなど、バラエティ豊かなギフトセットは、子供がいる家庭に大人気。
「どれにしようかな」「どれ食べる?」と、家族の会話も増えそうですね。
新型コロナウイルスの影響で、おうち時間が増えた今にピッタリのギフトでしょう。
好きな飲み物と一緒に、おうちカフェを楽しんでもらえそうですね。
楽天市場などのインターネットショップでは、他にもさまざまなアイテムが販売されているのでチェックしてみてくださいね。
プレミアムな食感を楽しめる贈りものも喜ばれるでしょう。
非日常を感じることが出来る、大人な味わいのホロ苦キャラメルサンドクッキー。
甘さ控えめの少し苦いクッキーですが、サクサククッキーの中からとろ~っと溶け出すキャラメルの食感は子供にも大人気。
特別なお菓子で感謝の気持ちを伝えたい人におすすめのギフトです。
上質な素材を使ったスイーツは、日常の中で上品な気分を味わうことができるギフトです。
大自然でのびのび育った有精卵をたっぷり使用した、卵の旨みやコクがしっかり味わえるスイーツギフト。
年配の人への贈りものや、小さな子供がいる家庭へのギフトにおすすめです。
相手の気持ちを尊重してお返しをしよう
お中元をもらったら、まずはお礼を伝えましょう。
次に、相手との関係性に応じて、いつお返しをするのか考慮しましょう。
「お中元のお返しはいくらがいいんだろう」と悩むこともあるかもしれません。
「お中元をもらったから何かお返しの贈り物をしよう」と安易に考えると、かえって相手に失礼になったり、時にはマナー違反になる可能性もあるので注意しましょう。
お中元は、一回きりの贈りものではありません。
きっと、これからも続いていくことでしょう。
お中元を贈ってくれた相手の気持ちを尊重して、より良い人間関係を築けるように相手に合った方法でお礼の気持ちを伝えましょう。
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