お見舞いをくれた人に対して贈る快気祝い。お見舞いのお返しには、快気祝いの他にも、快気内祝や退院祝いなど、呼び方もさまざまで、どれが正しいのか、わからない人も多いでしょう。体の健康に関することだから、マナー違反は避けたいところ。ここでは、快気祝いを贈る時期について、渡すタイミングやお日柄について解説していきます。
快気祝いって何?
病気やケガをした際、親しい友人や親戚など、親しい間柄の人が心配の連絡をくれたり、お見舞いを届けてくれたりする場合があります。病気やケガが完治したら、心配してくれた人へ、全快の報告やお見舞いのお礼をしましょう。仕事をしている人の場合は、休むことで仕事に穴をあけてしまうこともあるでしょう。その場合は、職場復帰の報告も兼ねて、快気祝いの品物を用意するのがおすすめです。「快気祝い」と聞くと、病気やケガが完治した人へ贈る品と思う人もいますが、そうではないため、注意しましょう。
以下の記事では、快気祝いや快気内祝など、言葉の違いについて解説しています。
快気祝いはいつまでに渡せばよい?
快気祝いや快気内祝の品物は、完全に治ってから2~3週間ごろを目安に渡すようにしましょう。遅くても、完治から1ヶ月以内には渡すことを心がけましょう。ただし、あくまでも自分の体調を第一に考えることが大切です。病み上がりで無理をして快気祝いを用意するのは、負担になってしまい、かえって相手に気を使わせてしまうこともあります。体調と相談しながら選ぶようにしましょう。
快気祝いは“お日柄の良い日”に渡すのがおすすめ
快気祝いを渡すタイミングに関して、“完治したら1日でも早く快気祝いを渡した方がよい”と思った人もいるかもしれませんが、実はそういうわけではありません。快気祝いは、病気やケガが完治したという「おめでたいこと」でもあります。結婚や出産、入学や卒業、引っ越しのように、祝い事は縁起のいいお日柄に行うのがよいとされています。そのため、快気祝いギフトもぜひ縁起のいいお日柄を選んで渡すようにしましょう。
お日柄の良い日とは?
快気祝いに限らず、縁起のいいお日柄、縁起の悪いお日柄の参考に「六曜」があります。六曜とは、カレンダーに書かれていることが多く、日本人に馴染みがあるものです。六曜には、「大安」「友引」「先勝」「先負」「赤口」「仏滅」の6種類がありますが、最も快気祝いギフトを渡してもよい縁起のいいお日柄は、「大安」です。多くの人がなじみのある縁起のいいお日柄でしょう。もちろん、快気祝いの贈りものを渡すのにも最適です。大安の次に縁起の良い日が「友引」です。大安は、1日縁起が良いとされていますが、友引の場合は午の刻である11時~13時は「凶」とされているので、友引に渡す場合は気をつけましょう。
「先勝」は午前、「先負」は午後が吉とされているので、その時間帯を選んで渡しましょう。「赤口」は、仏滅の次に快気祝いにはふさわしくない日です。しかし、友引とは逆に午の刻である11時~13時は吉とされているので、赤口に渡す場合はそういったことを考慮しましょう。
六曜以外でもある!お日柄の良い日にちとは?
快気祝いや快気内祝に限らず、日本には吉凶を表すお日柄があることを知っていますか?ここでは、六曜以外の縁起の良いお日柄を紹介します。
一粒万倍日
聞いたことがある人もいるのではないのでしょうか。「蒔いた籾が何倍にもなって実る」とされている、大安と同様に大変縁起のいいお日柄です。一粒万倍日は月に4~6日あるので、一粒万倍日を選んで快気祝いギフトを渡すのもおすすめです。
天赦日
天が赦す日と書いて「天赦日」。年に5~6日ほどしかない大吉のお日柄で、快気祝いに限らず、何をするにもよいとされています。少ない日にちではありますが、とても縁起のいいお日柄なので、快気祝いギフトを渡すタイミングにもし天赦日があったら、ぜひこの日を選んでみてくださいね。
郵送するときにもお日柄は関係ある?
直接手渡しができない場合や、快気祝いの品物を渡すのが遅くなりそうな場合など、郵送で贈ろうと思う人もいるでしょう。相手に快気祝いが届く日が事前に分かっている場合や、日付指定をする場合、注意したいのは時間帯です。六曜の中には、時間帯によって吉凶が分かれるお日柄があります。「先勝」の日は午前・「先負」の日は午後、「赤口」の日は11時~13時に届くよう時間指定をしましょう。
時間指定ができない場合は、大安を配達指定日として郵送するのがおすすめです。
快気祝いは郵送で贈っても問題ない?
本来は、直接会って感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。しかしコロナ禍を経て、ギフトを郵送で贈ることも増えてきました。なかなか会えない距離にいる場合などもあるでしょう。その場合は、快気祝いギフトを郵送で贈っても問題ありません。
快気祝いにはどんなギフトがおすすめ?
快気祝いに選ばれている定番ギフトは、食品・洗剤・タオルなどの消耗品です。快気祝いは「病気やケガ」がなくなったことを祝うものなので、「消えてなくなる品」や「消耗品」とされているものを贈るのが基本的なマナー。特に洗剤や石鹸のセットは、「病やケガを水に流す」という意味で、快気祝いにはよく選ばれています。
お菓子や、タオルなどは快気祝いに定番のアイテム。 ギフトの定番でもある商品券などの金券は、贈るケースによっては目上の方に贈るのが失礼になるので、そういった場合にはカタログギフトを贈ると喜ばれますよ。
快気祝いは渡すタイミングに注意
快気祝いなどのおめでたい贈りものは、渡すタイミングも大切です。渡す時期はもちろんのこと、良いお日柄を選んで渡すということも心を込めて渡すということです。最近では、お日柄などは気にしない人も増えてきましたが、それでも感謝の気持ちを込めて丁寧なお返しをしたい場合には、大安などの良いお日柄に渡したいですよね。相手に喜んでもらえる品物を選んで、“ありがとう”の気持ちを贈りましょう。