我が子の入園や入学に際し、身近な人から入学祝いをいただくでしょう。入学祝いを頂いたら、まずはお礼状で感謝の気持ちを伝えましょう。この記事では、入学祝いを頂いた時に出すお礼状について解説していきます。新型コロナの影響で直接会えない日が多かったこの時期に子供の入学のお祝いをしてくれた人に対して、心込めてありがとうの気持ちを伝えましょう。
最終更新日:2021年6月8日
コロナ禍で入学祝いをもらったら?
新型コロナの影響で、不要不急の外出を制限された2020年。
それは新年になってもなお続いています。
会う機会が少なかったにもかかわらず、入学の時期にお祝いを受け取る事があるでしょう。
入学祝いを頂いたら、まずはお礼の言葉を伝えなければいけません。
直接頂いた場合はその場でお礼の言葉を伝えることができますが、郵送で受け取った場合は、電話でお礼を伝えましょう。
メールやLINEで伝えがちですが、ここは電話で直接自分の声で伝えるとより気持ちが伝わるでしょう。
電話で伝える場合は、できればお祝いを受け取った本人(子供)が伝えるといいですね。
入学祝いに対しては、内祝いは基本的に必要ないとされています。
それは、お祝いを受け取る本人が収入のない子供であることが理由とされています。
しかし、地域によっては入学内祝いとして品物をお返しする場合もあるので、地域の風習を把握しておきましょう。
基本的には、入学のお祝いを頂いたら入学内祝いの代わりにお礼状で感謝の気持ちを伝えることが一般的です。
お礼状を出すタイミングは?
入学祝いを頂いたら、できるだけ早くお礼状を出すのがマナーです。
入学式や学校の準備などで忙しい時期かもしれませんが、お祝いをくれた相手の気持ちを無下にしてしまわないためにもなるべく早く出しましょう。
お礼状を出す前に、まずは電話でお礼を伝えるとより丁寧でしょう。
電話でお礼を伝える場合は、お祝いをもらった本人(子供)からもひとこと感謝の言葉を伝えると相手の人も喜んでくれるかもしれませんね。
入学内祝いの品物を贈る場合でも、お礼状はお祝いを受け取ってすぐに出すようにしましょう。
お礼状には何を書けばいい?
入学祝いに対するお礼状は簡潔に書くことがポイントです。
ダラダラと書くのではなく、書くべきことを端的に書いてしっかりと気持ちを伝えましょう。
書くべきことは、大きく分けて5つです。
【その1】時候の挨拶
日本のお礼状を書く時の文化である時候の挨拶は、春夏秋冬の実際の季節感に合ったものを使用しましょう。
また、書き出しも「立春の候」という書き方と、「梅のつぼみも膨らみ始め、春の兆しを感じる頃となりました。」といった書き方があります。
○○の候という書き方は、格式が高く年配の人や目上の人への文面におすすめです。
梅のつぼみも…という書き方は、親近感のある文面になるので親戚などの身内や親しい人へのお礼状に使用すると好印象を与えるでしょう。
【その2】お祝いへのお礼の言葉
まずはじめに、一番大切なお祝いに対するお礼の言葉を書きます。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、お礼の言葉は丁寧に伝えましょう。
現金を頂く他にも、品物を頂く場合もあります。
お礼の言葉に添えて、頂いたお祝いの感想を書くのも喜ばれますよ。
現金を頂いた場合は、そのお金で何を買ったか、子供がどのように使用しているかなどを報告するのも良いでしょう。
【その3】学校に通っている様子
入学祝いを頂いた時に送るお礼状には、子供が学校に通っている様子を伝えると良いでしょう。
入学祝いをくれた人も、学校でどんな様子なのか、元気に通っているのか気になているかもしれません。
「友達がたくさんできました」「元気に通っています」などの一文を入れておくと気持ちもより伝わるでしょう。
現金ではなく学校で使用する鉛筆や筆箱などを頂いた場合は、使用した感想を書くのも良いですね。
【その4】今後のお付き合いのお願い
結びには、「これからもよろしくおねがいします」と今後のお付き合いをお願いする一文を書きましょう。
入学祝いは、親しい人から受け取ることが多いでしょう。
これからも長くお付き合いすることになるかもしれません。
お礼状では、これからもお付き合いしたいという気持ちを伝えることがポイントです。
「コロナが落ち着いたら遊びに来てください」と書くのも良いですね。
お礼状は親が書く?子供が書く?
入学祝いのお礼状は、書くことができればお祝いをもらった本人が書くほうがお祝いをくれた人も喜んでくれるかもしれませんね。
どんな拙い文章でも、子供らしい文章で感謝の気持ちを伝えればきっと喜んでくれるでしょう。
もちろん、親がお礼状を出しても問題ありません。
その場合は、贈る相手によって書き方を変え、マナーを守って丁寧な文章を書くように心がけましょう。
入学祝いに対するお礼状の書き方
ここからは、入学祝いに対するお礼状に書く文章を文例とともに紹介していきます。 送る相手別に紹介しているので、実際に送る相手によって文面を変更して作成しましょう。
例文を是非参考にしてみてくださいね。
身内へ送る場合
入学祝いをくれる人は、ほとんどが身内の人でしょう。
特に祖父母やいとこ、親戚のおじさんやおばさんなどから受け取る機会がほとんどです。
親しい親戚の場合は、そのまでかしこまった文面でなくても失礼にはならないかもしれませんが、それでもフォーマルなお礼状なので丁寧な文章でお礼の気持ちを伝えましょう。
また、親が書く場合は文末に親子の名前を連名にて書くのも良いでしょう。
例:花の色が美しい季節になりましたが皆様元気にお過ごしでしょうか
このたびは○○の入学祝いにお祝いを頂きありがとうございました
無事入学式を終え、○○は毎日楽しそうに学校に通っております
仲のよい友達もできたようで
学校から帰るといろいろな話をしてくれるのが私たちの楽しみにもなっています
今後とも親子共々よろしくお願いいたします
またお会いできるのを楽しみにしています
本人の名前
子どもの名前
目上の人へ送る場合
目上の人に送る場合は、頭語や結語を書き、より丁寧な文章を心がけましょう。
例:拝啓
陽春の候、いかがお過ごしでしょうか
このたびは長女○○の入学にあたり
あたたかいお心遣いをありがとうございました
無事に入学式を終え
新しい生活にも少しずつ慣れてきたようです
季節の変わり目ですので体調を崩されませんようご自愛くださいませ
敬具
親の名前
子供の名前
子供が書く場合
お祝いを受け取る本人(子供)が書く場合は、特に決まりはありません。
「拝啓」「敬具」などを書いてしまうと、子供の文章らしくなくなってしまい、気持ちが伝わらなくなってしまいます。
子供らしい文章でも、一生懸命心を込めて書くということがポイントです。
手紙を書くように書くと良いですね。
お礼のメッセージを書く他にも、絵を書くのもいいでしょう。
本人が書く場合は、親が手伝ってあげましょう。
例:お祝いをありがとうございました
ともだちもできてたのしくすごしています
べんきょうもがんばります
またあそびにいくね
入学内祝いを贈るのが遅くなってしまったら?
入学祝いのお返しとして入学内祝いを贈る場合、一般的にはお祝いを受け取ってから1ヶ月以内に内祝いを贈るのがマナーとされています。
しかし、新型コロナウイルスの影響で外出できない場合や、配送が混雑して届くのが遅くなってしまう場合もあるでしょう。
その場合は、事前に連絡をいれた上で必ず贈る内祝いにメッセージカードを添えて贈りましょう。
メッセージカードには、内祝いが遅くなったことへのお詫びの一文を書いておきましょう。 以下は文例になります。
例①:その節は○○のために
あたたかいお心づかいを頂きましてありがとうございました
本来ならばすぐにお礼を申し上げるところ
遅くなりまして大変申し訳ありません
例②:忙しさにかまけ、お礼が遅くなったことを心よりお詫び申し上げます
適切な言葉を選んで感謝の気持ちを伝えましょう
入学のお祝いは、子供へいただくお祝いです。
お礼状やお礼の電話は、出来るだけお祝いをもらった本人がするようにしましょう。
お父さんやお母さんがお礼状を書く場合は、相手との関係性を考慮して適切な言葉を選んで書きましょう。
親しい人へのお礼状に堅苦しすぎる言葉を選んだり、逆に目上の人へのお礼状に馴れ馴れしい文章で書いたりするのは、かえって気持ちが伝わらない場合があります。
コロナ禍でつらい日々を過ごしている中でお祝いをくれた人へは、誠心誠意しっかりと御礼の気持ちを伝えたいですよね。
お礼状だけでは気持ちが収まらない場合は、入学内祝いとしてちょっとした品物をを贈るのもいいでしょう。
夏のご挨拶としてお中元を贈るのも良いですね。
気持ちが伝わる方法を選んで、お礼の言葉とともに贈りましょう。