結婚式に来られなかった人や呼ばなかった友達からお祝いを頂いた場合、お返しとして内祝いを贈ります。これから結婚内祝いを用意しようと思っている人は、商品選びの他にもお礼状となるメッセージカードを添えることを考えてみませんか?この記事では、「メッセージカードを添えたいけれどどんな内容を書けばいいのかわからない」「挨拶状は手書きでも失礼じゃないかな」「旧姓などの名前を入れたほうがいいのか、書き方のマナーはあるのかな」というメッセージカードを準備する前の疑問にも丁寧に答えていきます。結婚内祝いに添えるメッセージカードは、普段書く手紙とは違います。書き方や表現によっては、メッセージカードを添えることで相手に失礼なことをしてしまう可能性もあります。使う言葉やマナーを押さえて、礼儀正しく感謝の気持ちを伝えましょう。
最終更新日:2022年2月3日
結婚内祝いにメッセージカードは必要?
結婚のお祝いをいただくと、内祝いとして品物で感謝の気持ちをお返しします。
昔はお祝いを頂いた人に直接手渡しで内祝いを渡すのがマナーとされているので、メッセージカードを添えて贈らなくても気持ちを伝えることが出来ました。
しかし、最近は内祝いを郵送で贈る人が増え、内祝いの品物と一緒に感謝の気持ちを伝えることが難しくなっているのが現状です。
また、コロナ禍ということもあり、内祝いだけではなくお祝いなども郵送で贈る人が増えました。
内祝いを郵送で贈るときには、事前に連絡を入れて贈る事が多いので、感謝の気持ちはしっかり伝えることが出来るでしょう。
しかし、郵送で届いたときに一緒に贈り主の言葉が添えられていると、品物だけを受け取った時と気持ちは違うはずです。
言霊(ことだま)という言葉があるように、言葉には魂が宿ります。
結婚という人生の新しい門出を自分のことのように喜んでくれた大切な人に、喜んでもらえる内祝いを贈るには、メッセージカードを添えて贈ることをおすすめします。
インターネットショップの中には、無料で作成してくれるお店もあります。
また、写真入りで作成できるサービスを利用することもできるので、挙式での写真と一緒に感謝の気持ちを伝えることが出来ますよ。
どんな文章を書けばいいのか悩んだときでも、定型文を用意してくれているところもあるので参考になるでしょう。
もちろん、結婚内祝いだけではなく出産内祝いや初節句に入学など、子供の成長に伴う内祝い用に作ることも可能なので、それぞれの内祝いを贈る時に是非利用したいですね。
メッセージカードを添えて贈る品物選びに迷ったら、以下の結婚内祝い人気ランキングを参考にしてみてください。
お祝いや内祝いに人気のカタログギフトの他にも、お菓子のセットやタオルギフトも多数掲載されています。
メッセージカードを書く時のポイントは?
結婚内祝いメッセージカードを添えたいけれど、どうやって書けばいいのかわからない人のために、文面を書く時のポイントを紹介します。
最低限のポイントを押さえて、スマートな文章を作成しましょう。
メッセージの書き方のマナーを押さえよう
メッセージカードの文章の書き方にも、マナーがあります。
一般的な手紙やメール、LINEなどでの文章は、「、」や「。」の句読点を用いて作成します。
しかしメッセージカードには、句読点は記載しません。
句読点は、終わりや区切りを意味するので「途切れる」ということを連想させるからです。
結婚は、自分にとって幸せな出来事です。
内祝いは、幸せな気持ちをおすそ分けするという意味でもあるので、幸せな時間が途切れるという意味をもってしまう書き方は避けましょう。
また、手紙のように○○様へという書き始めは必要ありません。
手紙とは違って、マナーを守って文章を書きましょう。
避けるべき言葉を理解しておこう
結婚内祝いに添えるメッセージカードですが、親しい友人に送る手紙とはわけが違い、避けたほうが良い言葉があります。
それは、縁起の良くない言葉や「忌み言葉」と言われる言葉です。
結婚は、2人が結ばれることです。
「切る」「流れる」といった結婚のお祝い事に不向きな言葉は避けましょう。
他にも「断つ」「落ちる」「避ける」という言葉も結婚のお祝いにはふさわしくありません。
また、「四」「九」も、「死」や「苦」を連想させるので使用は避けましょう。
あとから確認して文章を考えた時に忌み言葉が入ってしまった時は、他の言葉に置き換えて作成しましょう。
贈る相手に合わせた文面を書こう
メッセージカードの文面を作成するときは、贈る相手によって書き方を考えましょう。
最低限のマナーは同じですが、例えば、親しい友人や会社の同僚、後輩へ贈る内祝いに添えるメッセージカードは、カジュアルな文面でも問題ありません。
しかし、職場の上司や目上の人、年配の人への贈る時には特に気をつけたいところです。
一般的にかしこまった文章を書くときは、縦書きが基本です。
年配の人の中には、マナーに厳しい人もいるでしょう。
メッセージカードの柄についても、用途に合ったものを選びましょう。
メッセージカードには何を書けばいいの?
結婚内祝いに添えるメッセージカードは、簡潔に書くことがポイントです。
ダラダラと近況を書くのではなく、一言、書くべきことを端的に書いてしっかりと気持ちを伝えましょう。
書くべきことは、大きく分けて5つです。
【その1】時候の挨拶
時候の挨拶は、実際の季節感に合ったものを使用しましょう。
また、書き方も「立春の候」という書き方と、「梅のつぼみも膨らみ始め、春の兆しを感じる頃となりました。」といった書き方があります。
○○の候という書き方は、格式が高く年配の人や目上の人へのメッセージにおすすめです。
梅のつぼみも…という書き方は、親近感のある文面になるので親戚などの身内や親しい人へのメッセージに使用すると好印象を与えるでしょう。
【その2】お祝いへのお礼の言葉
まずはじめに、いちばん大切なお祝いに対するお礼の言葉を書きましょう。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、親しい友人や後輩へのメッセージを書く時でも、お礼の言葉は丁寧に伝えましょう。
現金を頂く他にも、品物を頂く場合もあります。
お礼の言葉に添えて、頂いたお祝いの感想を書くのも喜ばれますよ。
現金を頂いた場合は、そのお金で何を買ったかなどを報告するのも良いでしょう。
【その3】近況や未来への目標
新しく家族になったふたりへのお祝いを頂いたので、メッセージカードにはふたりのこれからの抱負や目標を書くと良いでしょう。
長々と書いてしまうのは読んでいると疲れさせてしまうので、簡潔に書くことを心がけましょう。
「素敵な家庭を築きたい」「力を合わせて頑張る」だけでも構いません。
後ろ向きな言葉ではなく、ポジティブな気持ちを書きましょう。
【その4】今後のお付き合いのお願い
最後には、「これからもよろしくおねがいします」と二人から今後のお付き合いをお願いする文字を書きましょう。
結婚のお祝いをくださる人は、きっとこれからも長くお付き合いすることになるでしょう。
これからもお付き合いしたいという気持ちを伝えることがポイントです。
家を購入する人や引越しをする人は、「新居にも遊びに来てください」と住所とともに書くと良いですね。
贈る相手別!結婚内祝いに添えるメッセージカードの文例集
結婚内祝いに添えるメッセージカードの文面は、贈る相手との関係性によって文面を変えると良いでしょう。
ここでは、実際に使用する例文を贈る相手別に紹介します。
両親へ贈る場合
両親へのメッセージは、自分の両親とパートナーの両親、それぞれ関係性も異なります。
義理の両親へのメッセージは、より丁寧な文章を書きましょう。
実の両親へのメッセージは、あらたまった言葉を使わなくても丁寧な文章を書くだけで気持ちが伝わるでしょう。
例:(自分の両親の場合)
結婚のお祝い本当にありがとうございました
これからは○○さんと2人で
お父さんとお母さんのような素敵な家庭を築いていきます
今後ともよろしくお願いします
例:(義両親の場合)
拝啓 寒い日が続いておりますが
お父様お母様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか
このたびは○○さんとの結婚に際し
過分なお心遣いをいただきましてありがとうござました
ささやかながら心ばかりの品をお送りいたしますのでご笑納ください
今後ともご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます 敬具
祖父母へ贈る場合
良く会うおじいちゃんやおばあちゃんへのメッセージは、親しみのある砕けた文面でも問題ないでしょう。
しかし、あまり会う機会のないおじいちゃんやおばあちゃんの場合は、丁寧な文章でお礼の気持ちを伝えましょう。
おじいちゃん おばあちゃん 結婚のお祝いありがとう
頂いたお祝いで
おじいちゃんとおばあちゃんが遊びにきてくれたときに
おいしいコーヒーが入れられるようにコーヒーメーカーを買いました
2人で助け合って温かい家庭を築いていけるように頑張ります
2人のような仲よしの夫婦を目指して頑張ります
兄弟へ贈る場合
兄弟への内祝いに添えるメッセージカードには、親しみのある文面で素直な気持ちを書きましょう。
兄弟間は普段なかなか口にすることが出来ない気持ちがあることでしょう。
結婚を機にお祝いをくれた兄弟へ、難しい言葉は使わずにまっすぐ気持ちを伝えてみましょう。
例:この度は結婚祝いをどうもありがとう
いただいた○○はさっそく新居に飾っています
○○さんが さすが○○は良いものをくれるね と言ってたよ
今度ぜひ新居にも遊びに来てね
夫婦2人で力を合わせて
両親が作ってくれたような素敵な家庭を築いていこうと思います
これからもお世話になると思うけれどよろしくね
親戚へ贈る場合
親しい親戚の人への文面は、少しくだけた言葉でも失礼にはあたらないでしょう。
しかし、あまり会う機会のない親戚のおじさんやおばさん、いとこなどへのメッセージは、よそよそしい感じを出さずに丁寧な文面で書くのがポイントです。
例:この度は私たちの結婚に際し
心のこもったお祝いをいただきましてありがとうございました
いただいたお祝いは新生活を始めるために有意義に使わせていただきます
ささやかながら心ばかりの品をお送りさせていただきますので
ご笑納いただけますと幸いです
これからは2人で明るい家庭を作っていきたいと思っています
未熟な私たちですが 今後ともよろしくお願いいたします
友人へ贈る場合
親しい友人へ贈る際には、礼儀をわきまえつつ親しみのある文章を書くと良いでしょう。
また、文の最初に書く「時候の挨拶」や「拝啓」などは省略しても問題はありません。
親しみのある文面で書くことを心がけながらも、あまり馴れ馴れしくならないようにしましょう。
例:心のこもったお祝いをありがとうございました
とても嬉しかったです
いただいた○○はとても使いやすく気に入っています
ささやかですが、お礼の品を送ります
これからは2人で支え合いながら、素敵な家庭を築いていきたいと思います
今度新居にも遊びに来てね
これからもよろしくおねがいします
会社の上司へ贈る場合
目上の人へ贈る場合は、時候の挨拶や頭語・結語を用いて出来るだけ丁寧な言葉を心がけましょう。
また、職場の上司や先輩へのメッセージには、私情を長々と書くのは避け、完結にまとめるようにするのをおすすめします。
例:拝啓 立春の候 皆様におかれましては
ますますご清福にお過ごしのこととお喜び申し上げます
この度私たちの結婚に際しまして
過分なお祝いをいただき心から感謝申し上げます
ささやかですが心ばかりの品をお送りいたしました
ご受納いただければ幸いです
お近くにお越しの際は ぜひ新居にもお立ち寄りください
これからも 未熟な私たちにご指導ご支援賜りますよう
よろしくお願い申し上げます 敬具
相手との関係性を考えて伝わりやすい言葉を選ぼう
メッセージカードを添えて品物を贈る場面は、結婚内祝いだけではありません。
初誕生を祝う出産祝いやそのお返しでも、メッセージカードを添えて品物を贈ることもあるでしょう。
メッセージカードは、相手によって書き方や文面を変更するのをおすすめします。
特に職場の上司や先輩への目上の人へは、親しい間柄でもより丁寧な言葉を心がけましょう。
また、パートナーの両親(義理の両親)へのメッセージカードは、まだ出会って間もない事もあって、できれば失礼なことが避けたいところです。
「礼儀正しい人だな」「マナーをわきまえているな」と思ってもらえるように、これからも良い関係を築いていけるような文面にしたいですね。
メッセージカードに書き記す文面は、あなたの心がそのまま映し出されます。
相手のことを想って選んだ品物にしっかりと熨斗(のし)をかけて、相手へ感謝の気持ちが伝わるような丁寧な文面でメッセージカードを書いて添えてみましょう。