地震、台風、大雨と、自然災害が多い国に住んでいる私たち。一年を通して、日本各地ではさまざまな災害に見舞われます。みなさんは、災害に備えて準備をしていますか。いざ避難しようとすると、貴重品がどこにあるかわからない、まとまっていないから避難するまでに時間がかかってしまう、という人が多いでしょう。この記事では、災害時にいちばん大切な「非常食」に焦点をあてて、非常食の選び方や備蓄方法、さらにはもらって嬉しい非常食にもなるグルメやお菓子のギフトを紹介します。大切な人を守るためにも、普段の生活の中で防災意識を持って行動しましょう。
非常食の備えは万全?
少し前までは、台風で人が死ぬ、大雨で家が浸水する、なんてことはどこか他人事のように感じていましたが、ここ数年で自然災害が増えてきたように思います。
防災意識調査のアンケートによると、普段から日常生活の中で災害に備えている人は9割を超えていました。
防災グッズを備えていない人でも、防災意識はあるようです。
実際に、防災グッズや非常食を自宅に常備している人の多くは、缶詰のパン、鯖缶にツナ缶、スープ缶などの缶詰を備蓄しているということでした。
缶詰は、温めずにそのまま食べられること、賞味期限が長いことから非常食として使用されます。
また、非常食用に長期間保管できるように作られた缶詰もあります。
他にも、ペットボトルの水やお茶を常備している人も多く、水道が使えなかったときのために、水関連を備蓄しているという人も多かったように思います。
中でも、少し驚いたのが「羊羹」を非常食として常備しているという人が意外に多かったことです。
甘いものはエネルギー補給にぴったりで、長期保管ができ、またサイズも小さいのでかさばらず手軽に持ち出せることから、非常食として使用されるようです。
大手お菓子メーカーの井村屋から販売されている非常食用の羊羹「えいようかん」を常備しているという人も多くいました。
災害は、いつ自分の身に起こるかわかりません。
だからこそ、普段の生活から防災意識を高く持って生活したいですね。
いざというときのための備蓄の心得
防災意識はあるけれど、何を用意すればいいのかわからないという人や、まず何から始めればいいのかわからないという人のために、非常食の備蓄の心得を紹介していきましょう。
非常食は何日分用意すればいい?
一般的に、災害が発生してから救助体制が整うまでに、3日かかると言われています。
したがって、備蓄する際は家族の人数分×3日分の非常食を用意しておくと良いでしょう。
また、飲料水は1人1日3リットルが必要と言われています。
赤ちゃんがいる家庭では、粉ミルクの調乳の為に、これよりも多く備えておくと良いでしょう。
また、飲料水以外にも、歯磨きや洗い物などの生活用水も必要です。
そういったことを踏まえて、必要な水を備蓄しておきましょう。
非常食の選び方は?
ひとつめは、食べきりサイズのものを選ぶということです。
災害時は、電気やガス、水道が使えない場合もあるでしょう。
食べ残してしまうと、不衛生な状態で保管せざるを得なくなります。
一度封を開けたら、食べ切れるサイズのものを選んで備蓄しておきましょう。
ふたつめは、かさばらず軽いものを選びましょう。
先程挙げた、羊羹が軽くて小さいので非常食にしているという人が多かったように、かさばらず持ち運びも軽いものは、避難で移動することが多くなっても負担になりません。
重いものはできるだけ避け、軽くて小さいものを選ぶと良いでしょう。
毎日の食事を非常食に!ローリングストックとは?
「防災グッズ 非常食」とインターネットで調べると、セットで出てくる「ローリングストック」という言葉。
ローリングストックとは、備蓄の新しい方法として特別な準備は必要なく食料備蓄をする考え方のことをいいます。
具体的にどうすればいいのかというと、普段から少し多めに食材や缶詰など、ストックできるものを買っておき、使ったら使った分だけを新しく買い足していきます。
そうすることで、常に一定の量を家に備蓄できるというわけです。
ローリングストックは、消費しながら備蓄します。
これは食料だけにいえることではありません。
赤ちゃんがいる家庭では、おむつ、生理用品などの賞味期限がない日用品は、少し多めに備蓄してローリングストックしておくといいかもしれませんね。
今使うギリギリの量しか買わないという人は、いざという時のために普段の生活からローリングストックを意識すると良いでしょう。
非常食にもなるグルメギフト
災害が多くなる夏の季節は、お中元の季節でもあります。
お祝いや内祝いなどのギフトセットの中には、非常食にピッタリのアイテムがあります。
ここでは、災害時に重宝するグルメギフトを紹介します。
非常食の選び方や備蓄の心得を押さえた上で、いざというときに大切な人のチカラになる贈りものを選びましょう。
災害が多くなる夏の季節は、お中元の季節でもあります。
お祝いや内祝いなどのギフトセットの中には、非常食にピッタリのアイテムがあります。
ここでは、災害時に重宝するグルメギフトを紹介します。
非常食の選び方や備蓄の心得を押さえた上で、いざというときに大切な人のチカラになる贈りものを選びましょう。
グルメギフトで非常食にピッタリなのが、缶詰ギフトです。
缶詰がギフトに選ばれる理由は、賞味期限が長く、好きな時に楽しんでもらえるからです。
また、保管場所を選ばないので、贈った相手の負担にならないところがギフトとして選ばれる理由でしょう。
缶詰といえば、ツナ缶やフルーツの缶詰が代表的ですが、最近では、話題のサバ缶を非常食に備蓄している人が多いようです。
サバ缶は、腹持ちがいいと言うわけではありませんが、栄養価が高く、それだけで効率よく栄養を摂ることができます。
水煮やオイル漬け、味噌煮は普段の料理のアレンジにも使用できるので、ローリングストック法で備えておくと、いざという時に役立つでしょう。
いざという時に役立つ缶詰は、自然災害が多い時期に贈るアイテムとして最適といえます。
非常食にもなるお菓子のギフト
お祝いや内祝いとして定番のお菓子のギフトの中にも、非常食になるものがあります。
缶詰のように賞味期限が長いものは少ないですが、自宅にあると非常食になります。
いざという時に大切な人を救うお菓子を紹介します。
エネルギー源になるクッキー
ギフトの大定番、クッキーやビスケットは、砂糖や小麦粉、卵が入っているので、人間のエネルギーになります。
海外では朝食に食べるほど、食事としても使用されているのです。
中でも、しっとりしたクッキーは、非常時の食事の際に、喉が渇きにくいのでおすすめです。
リラックス効果が得られるチョコレート
チョコレートも同様に砂糖が入っているので、エネルギー源となります。
他にも、甘いものは人の心をホッとさせる効果があります。
中でもチョコレートの香りは、リラックス効果があり、災害に見舞われストレスを感じている時に癒やしを与えてくれるでしょう。
満腹感を得られるドライフルーツ
新鮮なフルーツは、栄養価は高いですが携帯性には優れず、また腐るのも早いです。
一方で、ドライフルーツは、かばんに入れておくことができるので、必要な時に空腹を満たしてくれます。
また、ドライフルーツは噛めば噛むほどその味を楽しむことが出来ます。
噛むという動作で満腹中枢が刺激され、空腹を和らげることができます。
同時にリラックス効果も得られるので、しっかりとかまければいけないお菓子のギフトは、非常食におすすめです。
腹持ちが良いバウムクーヘン
ボリュームがある、ドーナツやバウムクーヘンなどの焼き菓子は、腹持ちが良いのでいざというときの非常食に大変役立ちます。
また、ボリュームもあるので少しの量で満腹感を得られるので、食事の代わりにもなります。
チョコレートやクッキーよりも賞味期限が短いですが、非常食にはピッタリのお菓子と言えます。
いざという時の為にできることから始めよう
災害大国と言われる日本。
台風や地震の被害にあったことがある人は、普段から防災意識が高いでしょう。
しかし、今まで防災について意識の低かった人は、まず何をすればいいのかわからないという人が多いでしょう。
大切なことは、他人事だと思わないことです。
それが今日かもしれない。明日かもしれない。
いつ起こっても対応できるように、防災グッズや非常食をストックしておき、災害に備えましょう。
また、贈りものをする際も、いざというときに役立つアイテムを選んでみましょう。
災害は、いつ起こるかわかりません。
防災について少し意識するだけでも、毎日の生活は変わります。
いざというときのために、できることから始めてみましょう。