結婚や出産、退職や引越し、入学や成人式に新築、引っ越しなど、お祝いをもらうとお祝い返しとして内祝いで感謝の気持ちを伝えることは一般的なマナーです。これから内祝いを贈ろうと考えている人の中には、どんなものを贈ればセンスが良いと思われるのか知りたいという人もいるでしょう。 内祝いを贈るときには品物選びも重要ですが、贈り方や金額にも注意が必要です。 この記事では、マナー違反となってしまう内祝いがどんなものかを取り上げながら、センスの良い内祝いについて具体的に紹介します。
最終更新日:2022年5月23日
相手から喜ばれない内祝いとは?
そもそも内祝いとは、親族や近所の人、普段お世話になっている人に対して「身内の中で起こったおめでたいことや喜びをお裾分けする」という意味の言葉です。
近年では、結婚祝いや出産祝い、新築祝いなど現金や品物でのお祝いのお返し、つまり返礼品の意味として使われています。
内祝いを贈るときには、まずどんなものが相手に喜ばれないのかを知っておきましょう。
贈り先にあまり歓迎されない内祝いとして挙げられるものの一つは、賞味期限の短い食べ物です。
たとえば、魚介類や葉野菜などの生鮮食品や、生クリームを使った洋菓子などがあります。
こうしたものは、相手の好みに合ったものであっても急いで食べなければならず、相手を焦らせてしまうかもしれません。
おいしいものを新鮮なうちに食べてもらいたいという良い意図で贈ったとしても、贈るタイミングによってはすぐに食べられないケースもあります。
贈った相手がちょうど長期の旅行に出ている、忙しくておいしいものをじっくり味わう時間が取れない、などということもあります。
期限内に食べることができなければ処分しなければならず、相手に罪悪感をもたせてしまうこともあるでしょう。
食べ物を内祝いに選ぶなら、賞味期限だけではなく相手の好みも考慮に入れたいものです。
嫌いな食べ物をもらっても、食べることができなければがっかりしてしまいます。
相手の好みを知っている場合は、それに合わせて喜んでもらえるものをチョイスしましょう。
1人暮らしの祖父母や年配の方に食品をに贈る際は、量にも気を付けましょう。
食べきれず、相手に罪悪感を抱かせてしまうかもしれません。
食べ物以外のギフトを選ぶときにも、相手の好みを考慮に入れることはとても大切です。
相手の趣味とは合わない雑貨や小物を贈っても、喜んでもらえません。
たとえば、もらって困ってしまった内祝いとして、写真立てや時計などのインテリア小物がよく挙げられます。
部屋に飾る雑貨や小物などにはこだわりを持っていて、部屋との調和などを考えながら自分で好きなものを選びたいという人が多いのです。
写真などはそもそも家に飾りたくないという人もいるので、雑貨や小物を贈るのは相手の考え方や好みをよく知っている場合に限るのが良いかもしれません。
一般的に、内祝いは食べ物や消耗品などの「消えもの」が良いとされています。
その考え方を反映してか、消えものではない名入れギフトもあまり喜ばれないものとして挙げられています。
名入れギフトとは、贈り先ではなく、新しく生まれた赤ちゃんの名前など、贈る側の名前が入ったギフトです。
自分たちのものではない名前が入ったものをもらっても愛用することはできず、捨てるに捨てられないというところが本音のようです。
体験型ギフトも、相手の好みや生活スタイルとマッチしないなら、価値のないものとなってしまいます。
体験型ギフトとは、有名温泉の宿泊券や一日クルージングチケット、陶芸体験券などです。
相手が興味のある分野で仕事などとの調整がつくのであれば喜ばれますが、特に興味のないもので仕事の休みも取りにくい場合は、無駄になってしまうことがあります。
マナー違反の内祝いとは?
相手に喜ばれる品物を選んでも、きちんとマナーを守らなければ相手を不快な気分にさせてしまうかもしれません。
マナー違反となってしまう内祝いには、以下のようなものがあります。
まず、もらったお祝いよりも高価な内祝いです。
内祝いの金額は、お祝いがいくらかによって違ってきます。
一般的に、内祝いの金額は半返し~3分の1が相場です。
例えば、5000円のお祝いをもらったら、1500円~2500円が目安となります。
相手に喜んでもらおうと思って、もらったものより高価なものを選んでも、それは失礼な行為となってしまうのです。
ありがとうの気持ちを伝えたくて良いものを贈りたいと思う場合でも、受け取ったお祝いの半分ほどの金額にとどめておくのが良いでしょう。
それとは反対に、あまりにも安い品物を贈るのもマナーに反しています。
10000円のお祝いをもらったのに、2000円程度の内祝いの品を選ぶなど、内祝いの金額がもらったお祝いの3分の1以下になってしまわないように注意が必要です。
良いものをあげたのにお返しがあまりに少ないと、贈ったものを軽くみなされているように感じて腹を立ててしまう人もいます。
さらに、タブーとされている内祝いの品があります。
例えば、ナイフやハサミなど鋭利な刃物は「縁切り」を連想させます。
縁起がよいものではありませんので注意が必要です。
また、別れを連想させるハンカチも、お祝い事には不向きだという考え方もあります。
法事でよく使われる緑茶や日本茶もタブーとされています。
お祝い事には適しているとはいえないので注意しましょう。
靴下、スリッパなどの履物は、足で踏みつけるイメージがあるのでこれらも内祝いには適さない品物です。
目上の人への内祝いでは失礼にあたることがあるので注意しましょう。
お祝いや内祝いには、鰹節や紅白があしらわれているような縁起物の品物を選ぶと良いでしょう。
内祝いは品物だけでなく、渡し方についてもいくつか気をつけたいことがあります。
まず、共通の友人がいる場合でも、友人経由で内祝いを渡すことは避けましょう。
心からの感謝の気持ちを伝えるには、直接会って渡すのが一番です。
親しい間柄である場合は、渡し方への気遣いがおろそかになってしまうことがあるので、特に注意したいものです。
相手が遠方や、都合が合わないなどの理由で直接手渡しできない場合は、郵送や宅配などでもかまいませんが、第三者に渡してもらうことは避けましょう。
贈る品物には、のしや包装紙を付けることも内祝いのマナーです。
ただし、のしの使い方を間違えると失礼にあたるので十分注意が必要です。
表書きは「出産内祝」か「内祝」とし、名入れは赤ちゃんの名前を入れれば命名披露も兼ねられます。
出産は何度繰り返しても良いめでたいお祝いごとなので、水引は蝶結びにするのが基本です。
結婚内祝いの水引は、結び切りにします。
一度結ぶと簡単にはほどけない結び方のため、結婚など一度きりであってほしいお祝い事に使用します。
のしや包装紙できちんとラッピングしたら、メッセージカードやお礼状を添えて渡します。
便箋に長々とした手紙を書く必要性はなく、内容は簡単なお礼でかまいません。
メッセージカードに一言添えるだけでも、気持ちを言葉で表すことができます。
ギフトを贈るのだからそれだけで十分と考えるのではなく、メッセージを書いて気持ちを形で表すことを大切にしましょう。
女性からセンスが良いと思われる内祝い
女性からセンスが良いと思われる内祝いは、見た目が可愛いものやおいしいスイーツなどです。
たとえば、高級菓子店のマカロンやチョコレートなどカラフルなお菓子が喜ばれます。
カラフルなマカロンは見た目に楽しく、受け取った人をワクワクした気分にさせてくれます。
高級チョコレートのゴディバやヨックモックなど、人気ブランドのスイーツは上質な味わいから、幅広い年代の方に喜ばれます。
フォトジェニックなお菓子は人気が高く、甘いものが好きな女性に喜ばれるでしょう。
フィナンシェやマドレーヌなどの、焼き菓子の詰め合わせも人気です。
焼き菓子は賞味期限が長いものが多いので、受け取った側が好きなタイミングで食べられます。
ある程度の数がセットになったものなら、家族や親戚、友人などが集まったときにみんなで楽しんでもらえます。
出産の内祝いとして定番の品でもあるので、迷ったときには焼き菓子の詰め合わせを選んでおく、というもの良いかもしれません。
賞味期限の長い焼き菓子では、ほかにもパッケージに高級感があるバウムクーヘンやワッフルケーキなども、センスが良いと思ってもらえます。
特に、木の年輪のように生地の重なりがあるバウムクーヘンは、おめでたいシーンにぴったりとされています。
大きいサイズのものも、小分けにできる小さめの個包装のものもあるので、相手の家族構成やライフスタイルを考えて選びましょう。
ワッフルケーキも小さめのサイズで個包装のものがあり、幅広い年齢の人に喜んでもらえます。
ママ友への内祝いには、小さなお子さんも味わえるジュースも喜ばれます。
食品以外なら、キッチン用品やスキンケア商品、おしゃれなデザインの食器用洗剤なども人気です。
食器用洗剤は毎日使うもので、実用的だからです。
洗剤らしくないおしゃれなデザインのものなら、手に取るたびに少し贅沢な気分にさせてくれます。
使ったら後に残らない「消えもの」なので、喜ばれやすいという側面もあります。
毎日家事を頑張っている女性たちを応援する気持ちを込めて、おしゃれな洗剤を選んでみるのも良いかもしれません。
男性からセンスが良いと思われる内祝い
男性からセンスが良いと思われる内祝いは、日本酒やシャンパン、ワインなどのお酒のセットです。
上司や同僚など仕事を頑張っている男性には「いつもお仕事お疲れ様」の気持ちを込めて、ビールの詰め合わせを贈るなら喜ばれるでしょう。
おしゃれな雰囲気の男性には、シャンパンやワインなどが良いかもしれません。
お酒の好みを知っているなら、それに合わせて種類や銘柄を選ぶのがポイントです。
実用的な電気ケトルやコーヒーメーカーなどの小型家電も、男性に喜ばれるギフトです。
男性は機能性の高い家電や最新のデザインの家電に興味を持つことがあるので、そうしたものを贈れば「気が利いている」と思ってもらえます。
小さめの空気洗浄機や、場所を取らずに使いやすいハンディクリーナーなども良いでしょう。
一人暮らしの男友達には、家事を時短できるお助け家電なども喜ばれるかもしれません。
意外と持っていないことが多い多機能型の防災ラジオも、男性受けする品物です。
有名ブランドのタオルも、男性へのプレゼントに喜ばれる品物です。
食品を選びたいなら、長期保存できる食品やレトルト食品などを選びます。
ブランド肉を使用したものや有名シェフが監修したものなど、レトルト食品でもこだわったものがたくさん見つかります。
残業で帰宅が遅くなったときや、お酒を飲むのに急におつまみが必要になったときなどに役立ててもらえるでしょう。
簡単にいれられるドリップコーヒーや、洗う手間を省ける無洗米なども保存がきいて男性に喜ばれます。
男性に贈るギフトで品物がなかなか決まらないなら、無難にカタログギフトを選ぶこともできます。
相手の好みがよくわからないときでも、カタログギフトなら相手が物を選べるので失敗することがありません。
お互い気兼ねすることがなく、相手が既婚か独身かを問わず贈ることができます。
職場の人からセンスが良いと思われる内祝い
職場の人に贈るなら、馴れ馴れしい雰囲気にならないように、質の良いものを選ぶことが大切です。
たとえば、上質なフランスの焼き菓子などが良いでしょう。
おしゃれで素材の良さを感じられるものなら、目上の人やお世話になった人に贈っても失敗することはありません。
パッケージが美しいクッキーのセットなども、相手を問わず喜ばれます。
開けた瞬間から見た目に豪華なものなら、ビジネスシーンでお付き合いのある人にも「センスが良い」と思ってもらえるはずです。
職場の複数人からお祝いをまとめてもらった場合、一度に配ることが出来る大箱の個包装されているスイーツギフトもおすすめです。
3000円~4000円で20袋以上入っているギフトを購入することができます。
お菓子以外なら、ティータイムを楽しめる紅茶やコーヒーの詰め合わせを選ぶことができます。
紅茶好きの人には、上質な紅茶のセットを選んでみましょう。
コーヒー通の人には、スペシャリティコーヒーのセットを選びます。
ドリンクギフトは見た目が華やかなものが多いので、内祝いにはぴったりです。
紅茶やコーヒーだけでなく、お菓子がセットになったものや、ティーポットやティーカップ、マグカップなどがセットになったものなどもあります。
予算によっては、そうした豪華なギフトを選んでみることもできるでしょう。
こうしたドリンクギフトなら、普段仕事で頑張っている職場の人に、くつろげるリラックスタイムを贈ることができます。
ティーバッグが個包装されて詰め合わせになったものなら、職場で大勢の人に贈りたいときにも分けやすくて便利です。
両親・親戚からセンスが良いと思われる内祝い
両親や親戚からは、高額なお祝いをもらうことも少なくありません。
「お返しはいらないよ」と言われた場合でも、仲の良い関係に甘えるのではなく、お礼の気持ちを込めてきちんと内祝いを贈りましょう。
とはいえ、身内なのであまり目安の金額にはこだわりすぎず、自分たちの気持ちを表現できるものを選ぶのがポイントです。
両親や兄弟、親戚にセンスが良いと思われる内祝いの一つは、無添加のドレッシングやディップソースのセットです。
昔ながらの製法で製造されたものや素材にこだわったものなどは、60代、70代の健康に気遣う年齢の人たちから喜ばれます。
食品添加物や保存料を使っていないものなら、小さな子供のいる家庭にも安心して贈れます。
食卓を豊かにするパスタソースやフルーツジャム、純粋はちみつなども人気です。
身内へのギフトなら、赤ちゃんの名前が入ったお米やスイーツなども選べます。
特に、おじいちゃんやおばあちゃんはひ孫が生まれてうれしくて仕方がないということが多いので、赤ちゃんの名前や写真入りのものはとても喜ばれます。
外側のパッケージや缶などに名前や写真が入っていれば、記念として取っておくこともできるでしょう。
新しく増えた家族を親戚にお披露目するという意味で、名入りや写真入りのギフトを選ぶ人もいます。
赤ちゃんが生まれたことを記念するという意味では、フォトフレームやフォトブックも人気です。
おじいちゃんやおばあちゃんたちの中には、ひ孫の写真を何よりも楽しみにしているという人も少なくありません。
生まれてすぐの写真や退院のときの写真など、ベストショットを選んでフォトフレームに入れたり、フォトブックを作ったりしてプレゼントしてみましょう。
赤ちゃんに関連したもの以外を贈りたいなら、商品券やカタログギフトも候補に入れることができます。
たくさんの品物やサービスの中から、自分たちの好みのものを自由に選んでもらえます。
「何にしようかな」とワクワクしながら選ぶ時間も、素敵なプレゼントとなることでしょう。
贈りものに迷ったらカタログギフトを贈ろう
内祝いの選び方がわからないという人は、カタログギフトを贈ってみましょう。
カタログギフトには、ジャンルやバリエーションも豊かなさまざまな商品が掲載されているので、年齢や性別問わず、もらって嬉しい内祝いの品として大変人気です。
カタログギフトを贈るなら、通販サイト・ソムリエアットギフトで注文してみましょう。
産後間もない身体で、赤ちゃんを連れて百貨店や店舗に行って商品を選ぶことが難しい場合は、 おうちにいながらゆっくりと商品を選べる通販サイトがおすすめです。
ソムリエアットギフトは、カタログギフト人気ランキング1位のプレミアムカタログギフトのほかにも、結婚式の引き出物にピッタリのブライダル専用や、出産祝い専用カタログギフトなど、用途を問わないさまざまな種類のカタログギフトを取り揃えており、ラインナップも豊富です。
注文の個数や品物に合った専用の紙袋がつくなど、お店ならでは特典も嬉しいポイントです。
また、直接会って内祝いを渡すことができない人も安心して注文出来るように、直接贈りたい相手の自宅にギフトとして配送してくれるサービスもあります。
希望があれば挨拶状の添付も可能です。
書き方がわからない人のために例文の入った内祝い専用既製カードや、オリジナルの文章を無料で作成してくれます。
送料無料の品物も多数あるのでお得に内祝いの準備ができそうですね。
贈る相手を思いやって内祝いを選ぼう!
感謝の気持ちを込めて内祝いを贈るのであれば、その気持ちが伝わるように、相手に喜んでもらえるギフトをじっくり選びましょう。
内祝いを選ぶときのポイントは、自分の好きなものを自由に選ぶのではなく、相手の家族構成やライフスタイル、好みを念頭に置くことです。
楽天市場などのインターネットサイトでは、カテゴリ別に内祝いに人気のアイテムを紹介しているお店もあるのでチェックしてみましょう。
贈る相手を思いやることで、相手に「センスいい内祝いだね」と喜んでもらえる内祝いを贈りましょう。