成人を迎えたお祝いを両親や親戚・知人などからいただいた場合、お返しを贈るべきか迷ってしまいますよね。この記事では、成人祝いのお返しについての金額相場や必要性を解説します。そもそも成人祝いのお返しは必要なのか、用意する場合の金額や贈る時期とあわせて、内祝いにおすすめのギフトも紹介します。
成人祝いのお返しは必要?
祖父母やおじさん叔母さんから、お祝いを受け取ることもあると思います。成人のお祝いには、必ずお返しをする必要はありません。節句や入学、七五三や卒業などと同様に、「子供の成長に伴うお祝い」へのお返しは不要とされています。したがって、仮に内祝いとしてお返しをしなくてもマナー違反になることはありません。
しかし、やはりもらいっぱなしというのはどうしても気持ちが落ち着かないという人も中にはいるでしょう。確かに、結婚祝いや出産祝いのお返しは、内祝いとしてお返しするのがマナーです。また、お返しする必要がないからと言ってお祝いをもらってそのままということは相手に失礼にあたります。お祝いを頂いたら、できるだけその日のうちにお礼の連絡をしましょう。
以下の記事では、成人内祝いについての基本的なマナーについて詳しく解説しています
成人祝いのお返しの金額相場は?
成人内祝いの金額相場は、いただいたお祝いの半額~3分の1の金額が目安です。目上の方へは3分の1、同世代や年下の方へは半額程度が内祝いの一般的な相場です。高額のお祝いをいただいたときや品物でいただいて金額がわからないときには、価格にこだわらず感謝の気持ちが伝わるよう相手のことを考えて贈り物を選ぶことが大切です。
お祝いをいただいたら感謝の気持ちを伝えよう
成人式のお祝いは、ご家族や親戚からいただくことが大半です。基本的に身内からのお祝いに対しては、金品でのお返しは必要ありません。しかし、感謝の気持ちを伝えることは大切です。
まず、お祝いが郵送でお祝いが届いた場合、お礼の電話をかけることは「受け取りました」という報告を兼ねています。そのため、電話をかけるのは贈り物が届いた翌日までの連絡がよいでしょう。お礼とともに贈り物の感想を伝えることで、喜んでいる気持ちがよりいっそう伝わります。
より丁寧な感謝の気持ちの伝え方は、自宅に訪問するというケースです。相手の家が近いのであれば、お菓子やお酒などの手土産を持って直接お礼を伝えにいくのもおすすめです。成人式当日に時間を作り、振袖姿を見てもらうのもよいでしょう。振袖姿で一緒に写真を撮影できれば、一生の思い出として残せますよ。
相手が忙しい方だと、電話や訪問のタイミングが合わないこともあるでしょう。お礼状やお手紙であれば、相手のタイミングに合わせて感謝を伝えられます。直筆で感謝を伝えることで、丁寧さも伝わるでしょう。振袖姿の写真を同封するとさらに喜ばれますよ。
感謝の気持ちは両親ではなく本人がすること
一般的なマナーとして成人のお祝いに内祝いの品物をお返しする必要はありませんが、相手との関係性や状況などを考えて、内祝いの品物をお返しするほうが良い場合や、また「しっかりと品物をお返ししたい」という人は、相手に気を遣わせないお返しを贈りましょう。
その場合、両親に任せるのではなく、成人した本人がどんな内祝いがいいかを考え、喜んでもらえる内祝いを選びましょう。内祝いですので、基本的な相場はありますがお金をかける必要はありません。自分ができる限りの気持ちを込めて、嬉しいという気持ちが贈ってくれた相手に伝わるような工夫をした贈りものが望ましいですね。
成人祝いのお返しにおすすめのアイテムは?
成人祝いのお返しのアイテムを選ぶときのポイントは、相手の年代を考慮して選ぶということです。成人のお祝いをくれる人は、ほとんどの場合が親戚のおじさんやおばさんなど身内からの祝福が多いでしょう。
年配の人へ感謝の気持ちを込めて贈るなら、ワンランク上のスイーツギフトを選んでみましょう。有名ブランドのスイーツや、名門ホテル監修のスイーツなど、名の知れたブランドのスイーツを選ぶことで、大人の仲間入りをしたことを報告できますよ。
また、年配の人が好みそうな大福や羊羹、和テイストの和菓子などを選ぶと喜んでもらえそうですね。
焼き菓子やおかきなどの和菓子以外の冷凍や冷蔵のスイーツの場合は、保管場所が限定されます。冷凍庫や冷蔵庫の空き状況によっては、突然届くと相手に迷惑になる恐れもあります。贈る前には、事前に贈る先に連絡を入れるようにすると親切でしょう。
以下の記事では、成人祝いのお返しにおすすめのアイテムを紹介しています。
メッセージカードを添えて感謝の気持ちを伝えよう
大人になったことへのお祝いをしてくれる人には、大きくなった姿を見てほしいですね。普段から会える距離にいる人にはもちろんのこと、遠方に住んでいてなかなか会えない祖父母や親戚の人に、感謝の気持ちとともに大きくなった姿を是非みてほしいものです。どんな贈りものよりも、元気にこれまで育ってくれたその姿を見せることが何よりもの贈りものになるはずです。
楽天市場などの大手通販サイトで内祝いを購入すると、こちらから写真のデータを送るだけでおしゃれな写真入りメッセージカードを作成してくれるお店や、専用サイトにアクセスすれば、自分で自由にオリジナルのメッセージカードを作成できるお店もあります。成人式での自分の写真と、贈りたい人への感謝の気持ちを書いた文章で、素敵なメッセージカードを作成しましょう。内祝い専用の定型文やテンプレートを用意してくれているところもありますが、できれば自分の言葉でありがとうを伝えたいですね。
適切な金額の範囲内で感謝の気持ちを伝えよう
自分のことのように喜び、祝福をしてくれた人に対して、感謝の気持ちを伝えたいと思うのは当然のことです。その思いが強いあまり、つい高額な品物を選んでしまいがちですが、それはかえって相手に気を遣わせることだけではなく相手に失礼にあたる場合もあるので注意しましょう。お祝いや内祝いには、それぞれ適切な金額相場があります。基本的なマナーを守って、ありがとうの気持ちを伝えましょう。