結婚や出産をすると、仲のいい友達からお祝いをもらうことが多いでしょう。
しかし、親しき中にも礼儀ありといわれるように、友達であっても内祝いを選ぶ際には気づかいが大切です。
大切な友達からマナー違反だと思われてしまわないためにも、内祝いの選び方や渡す時期などを知っておくのがいいでしょう。
そこで、内祝いの準備の時期や選び方、渡すタイミングなどを詳しく解説します。
最終更新日:2023年9月4日
内祝いは幸せなできごとを報告するという意味がある
結婚や出産などでお祝いをもらうと、そのお返しとして用意するのが内祝いです。
しかし、お返しであるにもかかわらず、なぜ内祝いというのでしょうか。
内祝いには、本来、身内に起こったうれしいできごとを、親しい人や普段からお世話になっている人に知らせ、おすそ分けするといった意味がありました。
身内に起こるおめでたいできごとには結婚や出産、入園、入学さらに新築や退院などがあるでしょう。
これらの幸せなできごとを内祝いで周囲の人に分けてきたのです。
そのため、内祝いにお返しという意味はありませんでした。
しかしながら、本来の意味通りに、幸せのおすそ分けとして自分から内祝いを渡すと、お祝いを渡していない人が戸惑ってしまうケースが多くみられたのです。
そういった理由から、現代ではお祝いをもらった人へのお返しとして内祝いを贈るのが一般的になりつつあります。
また、さまざまな考え方を持つ人も増え、お祝いをもらっていない人に内祝いを渡すことで、お祝いの催促であると捉えられることもあるでしょう。
このようなトラブルを避けるためにも、お祝いをもらってから内祝いを渡すのが無難な場面も多くみられます。
しかしながら、内祝いは地域によって習慣が異なるのも特徴です。
本来の意味通り、内祝いとして自分から品物を渡し、幸せのおすそ分けを続けている地域もあります。
また、お祝いの席を設け、親しい人たちを招待することで、内祝いをする習慣がある地域もみられます。
内祝いは、住んでいる地域の習慣にも注意して贈ることが大切です。
友達への内祝いを渡すタイミングはいつがベスト?
内祝いを渡すタイミングは、お祝いをもらってから1カ月以内が目安といわれています。
しかし、内祝いにもさまざまな種類があり、それぞれの内祝いで渡すタイミングが異なります。
まず、結婚祝いの場合には、披露宴に出席をした友達か、そうでないかがポイントです。
披露宴に出席をした人には、ほとんどの場合で引き出物を用意しますよね。
この引き出物は、内祝いと同じ意味を持っています。
そのため、披露宴に出席した時点で、内祝いを渡したことになるのです。
しかし、出席できなかった場合には、後日お祝いだけが届けられることがあるでしょう。
このケースでは、挙式から1カ月以内を目安に個別に内祝いを渡します。
挙式自体をしなかった人や、挙式前に個別に結婚祝いをもらったという場合には、もらってから1週間程度を目安に内祝いを贈るのがいいでしょう。
出産内祝いでは、出産後1カ月程度経った頃を目安に贈ります。
友達だけでなく、親戚や上司などに出産内祝いを贈る際にも、出産から1カ月後を目安に考えましょう。
なぜなら、出産から1カ月もすると、母子ともに安定してくる時期だからです。
また、お宮参りの時期でもあるため、外出しやすく、出産内祝いの準備もしやすい頃だと考えられています。
出産後すぐにもらったお祝いに対し、早いタイミングで内祝いを贈ると、相手に気づかいをさせてしまったと感じられてしまうこともあるため気をつけましょう。
しかし、体調などの問題で内祝いの準備が遅れることもありますよね。
そういった場合には、相手側にあらかじめ連絡を入れ、内祝いが遅れる旨を伝えておきましょう。
遅れた場合でも、失礼にあたらないように注意し、遅くても2カ月以内には渡せるようにします。
ただ、同年齢の友達に内祝いを贈る場合には、その人のプライベートにも気を配るのがいいでしょう。
友人の中には失恋したばかりの人がいるかもしれません。
そういった人に結婚の内祝いを贈ることで、傷が深まってしまうことも考えられます。
また、子どもがなかなかできずに悩んでいる友達に出産の内祝いを贈るのも、相手を傷つけてしまう可能性があるでしょう。
内祝いは幸せのおすそ分けでもありますが、人によってはショックになる場合もあり、十分な気づかいが必要です。
そういった理由から、本来の意味で内祝いを渡したい場合であっても、お祝いをもらってからにするのが無難でしょう。
そのほかにも、友達の家族に不幸があった場合や、事故などのトラブルが起こった場合には弔事やお見舞いを優先します。
その後、相手が落ち着いたころに内祝いを渡しましょう。
内祝いを渡すときには感謝の気持ちを込めて!
現代の内祝いは、お祝いをもらったことへのお返しとして渡すことが一般的になりつつあるでしょう。
しかし、内祝いを渡す際には「お返し」という言葉は使わないようするのがマナーです。
なぜなら、お返しという言葉を使ってしまうと、もらったから返すという意味に取られてしまうこともあるからです。
内祝いを渡すときには「この間はお祝いをありがとう」という感謝の言葉を添えるのがいいでしょう。
内祝いには、大切な人への贈り物を意味するのし紙をつけて渡します。
内祝いに使うのし紙には、紅白の蝶結びの水引がつけられたものを選ぶのが一般的です。
水引の上段には「出産内祝」または「結婚内祝」など、何の内祝いであるかを明確に書き入れておきましょう。
下段には、贈り主の名前を入れます。
出産内祝いの場合には子どものお披露目といった意味もあるため、子どもの氏名を入れるのが一般的です。
氏名ではなく、下の名前だけでも問題ありません。
読みにくい場合には、読み仮名を添えておくと親切です。
結婚祝いの場合には、新姓を記入します。
夫婦連名にするケースも多く、連名にすることで名前を覚えてもらいやすいといったメリットもあるでしょう。
のしのつけ方には2通りあり、のしをかけてから包装紙で包むのが内のしです。
包装紙の外側にのしがつけられている場合には外のしと呼ばれています。
一般的に、配送する場合には、のしが破れにくい内のしが選ばれ、手渡しの場合には外のしが多いでしょう。
内祝いはできるだけ直接渡すのがいいとされています。
ただ、都合が合わない場合は宅配などで発送しても問題はありません。
しかし、発送する場合にはメッセージカードなどを添え、感謝の気持ちを伝えやすくしておくと丁寧です。
内祝いの予算はどれくらいを目安にしたらいいか?
内祝いの予算はどのくらいがいいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
内祝いとして贈るお返しは、「半返し」が一般的です。
これは、もらったお祝金の半分程度を目安にするといった考え方です。
友達に結婚内祝いや出産内祝いを用意する場合には、3分の1程度でも失礼にはあたりません。
また、友達からの出産祝いでは、お金ではなくベビーグッズなどの品物をもらうことも多いでしょう。
そういった場合には、おおよその金額を調べ、その半額から3分の1程度を目安に贈ります。
3000~5000円程度の出産祝いの場合には、1000~2500円が出産内祝いの目安です。
内祝いの準備は早めにしておいてもいいの?
内祝いの準備にはいつから取り掛かるべきなのか気になりますよね。
出産や結婚はなにかと慌ただしいことも多く、お祝いをもらう機会も増えます。
そのため、お祝いをもらった度に内祝いを用意するのは大変だと感じる人がほとんどです。
なかでも、出産後は赤ちゃんの世話に忙しく、自分の体調がすぐれないこともあるでしょう。
そういったときに内祝いを用意するのは難しいことから、内祝いを渡す時期が遅れてしまうことがめずらしくありません。
そのため、事前に準備しておく人が多くみられます。
内祝いの本来の意味通り、おめでたいことを親しい人に知らせるため、あらかじめおおよその人数を計算して用意しておくのもいいでしょう。
ある程度の予算も決めておくと準備しやすくなります。
友達の場合には1人当たり2000~3000円前後を相場として考えましょう。
人数を考える際には、漏れがないように友達をリストアップしておくのも1つの方法です。
その際、先に結婚や出産をしている友達で、内祝いをもらっている人は必ずリストに入れておきます。
このような友達は内祝いをする習慣のある人ですので、失礼にあたらないよう注意しましょう。
友達に贈る内祝いはそれぞれの相手で選ぶ
友達に内祝いを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。
まず、予算は一律であっても、それぞれの友達に合わせた品物を選ぶと喜ばれるでしょう。
その際、かしこまらず、親しみを感じられる品物を選ぶことも大切です。
例えば、子どものいる友達には子どもと使えるものを選ぶと、自分のために選んでくれたと感じてもらえます。
また、夫婦世帯の場合にはペアで使うものを選ぶといいでしょう。
ひとり暮らしの友達には、アメニティグッズなどが人気です。
共通の趣味を持っている友達の場合には、趣味に合わせた品物を選ぶ方法もあります。
一緒に楽しめるものがある場合には、仲が深まるきっかけにもなるでしょう。
そのほかには、予算のなかでも上質な品物を選ぶこともポイントです。
自分ではなかなか買えないものを贈ると、喜ばれることが多くみられます。
質のいいボディケア用品などは、日常生活に使え、ワンランク上の贅沢が楽しめると人気です。
自分で買うには値段が高いと感じるキッチンツールなども、内祝いで喜ばれています。
ただし、人数が多い場合には、全員に違った内祝いを探すのは難しいでしょう。
そのため、タオルなどの誰でも使える日用品などを選んでおくと無難です。
焼き菓子や飲料、食材なども、相手を選ばずに贈れます。
この場合、すぐに渡せないことも考え、日持ちがするものを選んでおくのがいいでしょう。
そのほかには、自由に商品を選んでもらえるカタログギフトという選択肢もあります。
何人かでまとめてお祝いをもらった場合はどうする?
友達が結婚をすると、何人かでお金を出し合って高価な結婚祝いなどを買うことも多いですよね。
このように、グループでまとめてお祝いをもらった場合には、どのような内祝いをすればいいのか気になる人も多いでしょう。
何人かからまとめてお祝いをもらった際には、もらった品物のおおよその金額を調べます。
その金額を人数で割った額の半分から3分の1程度を1人当たりの予算の目安にしましょう。
ただし、高価なものをもらった場合でも、1人当たり3000~5000円程度を目安として選びます。
グループの場合には、内祝いを個別に贈るか、まとめて贈るかについて悩むこともあるでしょう。
しかしながら、グループへの内祝いの贈り方にルールはありません。
それぞれに感謝の気持ちを込め、贈りたいのであれば個別で贈り、大人数の場合にはまとめて贈るなど、ケースバイケースで対応しましょう。
ただし、内祝いは個別に包装してもらうのがマナーです。
同級生や学生時代からの仲良しグループなどの場合には、のし紙を省略しても特に問題はありません。
しかし、お祝いへのお礼としてメッセージカードを添えておくと、もらったお祝いへの感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
お返しをしたらいいか迷ってしまう相手への内祝い
結婚祝いや出産祝いは高価なものばかりが贈られるとは限りません。
なかでも、出産祝いではママ友や会社の友達といった普段から軽く接点がある人から、ちょっとした贈り物をもらうこともあるでしょう。
1000~2000円程度の品物や、赤ちゃんの靴下やよだれかけといった気を使わせない贈り物をもらうことも多いものです。
そういった場合、どういったお返しをするのがいいか迷ってしまうこともありますよね。
ただ、気軽な贈り物だからといって内祝いを贈らないのは失礼にあたることもあるでしょう。
もらったお祝いには気持ちとして内祝いを渡すようします。
しかし、この場合には、きっちりと半返しをする必要はありません。
かさばらず、好みに左右されない数百円~1000円前後の焼き菓子やアメニティグッズなど、誰でも使えるものを選ぶのがいいでしょう。
1000円前後の内祝いの場合には、それほど値の張る品物ではないことから、のし紙はなくても問題はありません。
ただ、きちんと包装をしてもらうのはマナーです。
しかしながら、もらった品物にのし紙がつけられ、丁寧に包装されていた場合には、のし紙をつけるのが無難でしょう。
なぜなら、贈り主はのし紙があるかどうかを気にする人である可能性が高いからです。
贈り主に失礼にあたらないためにも、こういったケースではのし紙をつけましょう。
友達への内祝いはそれぞれが喜んでくれる物を選ぼう
友達への内祝いは、もらったお祝いの半分や3分の1を予算とし、それぞれが喜んでくれるものを選びましょう。
しかし、人数が多い場合や、出産後の体調がすぐれないなどの理由でそれぞれに合った内祝いを選ぶのが難しいこともあります。
内祝いでは、相手に好きなものを選んでもらえるカタログギフトも人気です。
ソムリエ@ギフトには多種多様なカタログギフトがありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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