入学祝いは誰に贈る?
春から始まる新生活。
これから学生になる子どもたちは、どんな毎日が待っているのかワクワクし、必死で勉強してやっとの思いで入学した人は、将来に向けて自分の道を切り拓く生活が始まります。
入学祝いとは、こうした新しい生活を始める人を応援するためのお祝いです。
出産祝いや結婚祝いは、友人や職場の同僚、上司などから幅広く祝福されることが多いですが、入学祝いは一般的に、身内のお祝いごとなので、贈る相手はいとこの子供や兄弟の子供、孫というように範囲が限られます。
他のお祝いのように、友人や先輩、後輩の子供に対して、入学のお祝いをするということは少ないでしょう。
しかし、すごく親しい友人などの子供に対しては、入学のお祝いを贈っても構いません。
基本的には、親戚の子供に贈ることが多い入学のお祝いですが、入学のお祝いを渡しても、相手に気を遣わせない関係性であるならば、贈っても問題はありません。
入学祝いはいつ贈ればいい?
幼稚園から大学まで、それぞれの学校に入学する前には、入学式があります。
入学祝いを贈る時期は、遅くても入学式の1週間前には贈りましょう。
入学式の直前だと、新しい年度を迎える準備で先方もバタバタしているかもしれません。
したがって、入学式の3週間前くらいに渡すのがベターです。
また、卒業祝いと入学祝いをあわせてお祝いする場合は、本来は、お祝いを重ねて渡すことはあまりしませんが、重ねて渡す場合には、入学祝いとして贈るようにしましょう。
入学祝いの相場はいくら?
入学祝いは、先ほど挙げたように、身内の中でお祝いを贈ることが一般的です。
したがって、相場も他のお祝い事と比べると少し高い傾向にあります。
一般的には、贈る相手との関係性と入学先によって変わりますが、祖父母から孫への入学祝いは、進学先に関わらず20000円以上が相場のようです。
また甥や姪への入学祝いは、こちらも進級先にかかわらず、10000円前後が相場です。大きく環境が変わる小学校や中学校の入学祝いは、お祝いの金額が少し高くなる傾向にあります。
親しい友人の子供に贈る場合は、3000円~5000円程度が一般的に多い金額となります。
入学祝いの贈り方を押さえておこう
入学祝いの品物を贈ろうと考えている場合は、入学祝いの基本的なマナーをしっかり押さえておきましょう。知らず知らずのうちにマナー違反をして失礼な贈りものをしてしまう場合もありますし、恥ずかしい贈りものになってしまっている可能性もあります。
最低限の礼儀をしっかり理解しておきましょう。
入学祝いののしの掛け方
「入学祝いに品物を贈りたい」と考えている人は、のしをしっかりと掛けましょう。
のしの上部(表書き)には、「御入学御祝」もしくは「祝 御入学」とします。
のしの表書きについては、昔の中国の思想「陰陽思想」が影響しています。
陰陽思想に基づくと、奇数は「陽」、偶数は「陰」となり、「陽」の奇数は縁起の良いものとされていました。
最近ではあまり気にする人は少なくなってきましたが、このことから、のしの表書きの文字数も、お祝い事の場合は奇数とすることがあります。
したがって、「入学御祝」という書き方よりも「御入学御祝」と書く方を推奨します。
「祝御入学」の場合は、偶数となるためスペースを入れて「祝 御入学」とします。
ちなみにこの陰陽思想は、のしの水引にも関係しています。水引の数が5本、7本、9本なのはそのためです。
入学祝いに喜ばれるセンスの良い贈りもの
入学祝いに品物を贈るときのポイントは、「新しい生活に役立つアイテム」を選ぶということです。
それは、小学校、中学校、高校といった進学先によって違ってくるでしょう。
贈る子供に合わせて、本当に喜んでもらえるギフトを選びましょう。
【小学校の入学祝い】
小学校の入学祝いとして、祖父母からは学習机やランドセルを贈られることが多いでしょう。
したがって、おじさんやおばさんとして甥や姪に入学祝いを贈る場合は、それ以外のアイテムを選んだほうが良さそうです。
例えば、筆箱や鉛筆、色えんぴつのセットもいいですね。
流行っているキャラクターのイラストが書かれた筆箱や色えんぴつセットは、机に向かうことが楽しくなる贈りものでしょう。
小学生は初めての勉強となるので、文房具の贈りものが喜ばれそうですね。
他にも、通学に使う傘や長靴などのレインアイテムや、勉強が楽しくなるような図鑑もおすすめです。まるでクレヨンのようなタオルハンカチもかわいいですね。
【中学校、高校の入学祝い】
机に向かうことが多くなる中学校や高校の入学の御祝いは、勉強に役立つ電子辞書などがおすすめです。
他にも、15歳~18歳になると、好きなもの、ハマっているものが明確になる歳でもあります。
好きなものをプレゼントする…ということも良いかもしれませんが、誕生日プレゼントではないので、できれば学生生活の中で使える贈りものをしたいですね。
ある程度、好きな傾向がわかっている場合は、好きなブランドの腕時計や財布、電車通学の場合は定期入れもいいですね。
学生だからといって子供っぽい贈りものを選ぶのではなく、シックで大人っぽい贈りものを選びましょう。
部活動でスポーツを頑張る人への贈りものには、ファッションブランドのタオルもおすすめです。
【大学・専門学校の入学祝い】
進学先によって、大きな変化が伴う大学や専門学校の入学祝いは、新しい生活で必要になるものを贈ると喜ばれます。
大学や専門学校が家から離れている場合、一人暮らしや寮生活が始まる場合もあります。
新しい生活を支える贈りものは、大変喜ばれるでしょう。
家具や家電になると高価な贈りものになってしまいますが、電気ケトルや細々した新生活用品は、贈りやすい値段のものが多いです。
また、高校への進学とは違い、キャンパスライフが始まると、見える世界も広がります。
おしゃれにも気を遣い始める年頃ですので、アクセサリーやメイク道具の贈りものも喜ばれるでしょう。
新生活に華を添えるとっておきギフトを贈ろう
初めてのランドセル。
新しく一年生になる子どもたちは、小さな胸を大きく躍らせて、これから始まる楽しい新生活を心待ちにしていることでしょう。
また、大学に合格し、初めて親元を離れて暮らすことになる新一年生もいます。
ワクワクする気持ちと同時に、新しい環境に飛び込む不安もあるでしょう。
ピカピカの一年生にとっては、毎日の通学が楽しくなるような贈りものを、将来の夢に向かって頑張る新大学生には、寂しくなってふと目にした時に「よし、頑張ろう」という気持ちになってもらえる贈りものを贈りたいですね。
頑張るキミを応援するギフトを選んで、新しく始まる生活に華を添えましょう。