おんぶ紐より抱っこ紐がおすすめな理由は?
抱っこ紐は、子供の様子をママがいつでも確認でき、同時に子どももママの顔を見ることができるので、抱っこされているママの体温に安心します。
この母子ともに得られる安心感が抱っこ紐をおすすめする理由です。
おんぶ紐でも背負われている温かい背中にくっついている感覚はあるでしょう。
しかし、やはりママの表情が見えるのと見えないのとでは安心感が全然ちがうはずです。
抱っこ紐は首がすわる生後1ヶ月から3歳くらいまで使用でき、胸で抱くので子どもとのコミュニケーションが取りやすいのも魅力です。
子どもの目を見ながら、やさしく声をかけたり、子守り歌をうたってあげたり、ママにとっても幸せな時間となります。
お互いの顔が見えることは、大きなメリットなのです。
おんぶのほうが家事をしやすいこともあり、昔はおんぶ紐が主流でした。
それでも昔も今も子どもとできるだけ心を通わせながら、育児をしたいと願うママの気持ちは変わらないものでしょう。
ただ昔は選択肢が少なかったというのもあります。
アクティブに動ける機能的な抱っこ紐が販売されているのもあり、いまでは抱っこ紐を使う人が増えています。
抱っこ紐を使ってできる抱っこの種類は?
まずは、新生児期~2ヶ月頃までは横抱っこ、首がすわったら子供と向き合う前抱きの状態での抱っこの縦抱っこが可能になり、首が安定し腰がすわってからは、抱っこする人と同じ方向を子どもが向く前向き抱っこの3種類が一般的です。
他にも、腰抱っこと呼ばれる抱っこをする人の腰骨に子どもが座ったままできる抱っこも可能です。 このように、抱っこ紐を使ってできる抱っこのスタイルは、子どもの体の成長段階にあわせて適したものに変えていきます。
抱っこ紐のなかには、複数種類の抱っこやおんぶに対応している抱っこ紐もあります。
縦抱っこと前向き抱っこはキャリータイプのみ、腰抱っこはスリングのみ対応できます。
抱っこ紐のタイプ1:キャリータイプ
キャリータイプの抱っこ紐の強みは安定感と機能性です。
肩ベルトや腰ベルトがついており、しっかり子どもを支えられるので安定感があります。
また、ウエストポーチのようなヒップシート付きのものもあるので抱っこをお尻から補助してくれて、楽に抱っこができるタイプのものもあります。
複数種類の抱っこに対応している多機能タイプが多いのも特徴です。
また、肩と腰のベルトで子どもの体重をバランスよく分散してくれるので、抱っこ紐による肩や腰それぞれへの負荷が軽減されます。
長時間抱っこしていても疲れにくい工夫がされていることで、お出かけにも向いています。
シンプルにいえば、リュックを前に背負うようなかたちで、かつ、腰ベルトでもしっかりと支えているスタイルです。
子どもを抱っこしていても両手の自由がききます。
とにかくアクティブに行動できる使いやすさが魅力です。
ただし、慣れるまでは装着が難しく、時間がかかる場合もあります。
もちろん回数を重ねて、慣れてしまえば難しいことはありません。
また、しっかりした作りになっているため、かさばります。
使わないときに邪魔になる可能性もあるのは理解しておく必要があるでしょう。
あえてキャリータイプの抱っこ紐のデメリットを挙げるとすれば、抱っこ紐から子どもをおろす場面が多い乳児検診や自治体で行われるような親子向けの集まりの際には、会場内で子どもを抱っこしながら抱っこ紐を持ち歩くことになるので少し大変です。
しかし、それらも限られた回数とそれほど長時間のことではありません。
また、キャリータイプの抱っこ紐をうまくまとめるような携行用の収納グッズも販売されているので、個人的に探してみたり、自分で真似して作ってみてもよいでしょう。
洗濯のしにくさはありますが、洗えないことはなく、更によだれが気になる肩ひもにも対応できるよう取り外しが簡単なよだれカバーが販売されていたり、季節に合わせて通気性に配慮された商品があったりするので、この点も大きなデメリットではないでしょう。
肩ひもカバーを手作りするママも多いほど、カバーも自宅にあるタオルなどで簡単に作れます。
手作りとまではいかないまでも、足りないものはうまく補う工夫さえ面倒でなければ、キャリータイプの抱っこ紐の安定性は非常に優れていて使い勝手が抜群です。
ベビーカーとの場面に応じたダブル使いで、月齢の小さな子どもがいてもフットワークが軽くなることでしょう。
抱っこ紐のタイプ2:スリングタイプ
スリングタイプの抱っこ紐は、ほとんどが布製で肩から掛けて横抱きで赤ちゃんを包み込むかたちで使う抱っこ紐です。
軽くてコンパクトなので、使わないときも持ち運びがしやすいのが強みです。
洗濯も簡単におこなえるので、清潔に保つことができます。
カラーバリエーションやデザインが豊富で、おしゃれなものが多いのも特徴です。
アクセントになる絵柄やおしゃれな雰囲気を楽しみたいママにはスリングが向いているでしょう。
また、体がしっかり密着するので、子どもも安心しやすいのが魅力といえます。
スリングタイプの抱っこ紐は、包み込んだまま授乳ができるメリットがあります。
抱っこのしかたも成長に合わせて変えていけます。
ただし、片方の肩に多くの負担がかかってしまう点はデメリットです。
片側の肩に掛けるので慣れるまでは姿勢が偏りやすく、バランスをとるのが少し難しいのも否めません。
腰痛もちのママには長い時間の使用はきついでしょう。
包み込むスタイルなので熱気が気になりますが、通気性についてはメーカーでさまざまな配慮がされており、心配ありません。
キャリータイプとは異なり両手はあきませんが、スリング自体は子宮のように落ち着く空間になることでも知られているので、特に生後まもない頃や月齢が小さい時期にはぴったりともいえます。
とにかく気軽に持ち運べるスマートな抱っこ紐なので、キャリータイプの抱っこ紐とどちらも持って使い分けているママも多いです。
抱っこ紐を選ぶ基準1:月齢
抱っこ紐を選ぶ基準として、月齢について考えるのもひとつです。
新生児を抱っこするなら、基本的には横抱っこができるタイプを選びましょう。
ただし、横抱っこをする期間は短いので、首がすわった後も使えるタイプを選ぶと長く使用できます。
キャリータイプの抱っこ紐でも縦抱きに対応した新生児用のインサートクッションを取り扱っているメーカーもあります。
メーカーの商品紹介で、1歳から使用できるなど対応している月齢や使用できる目安期間をしっかり把握することが重要です。
また、抱っこ紐は体重の基準があるので、月齢だけでなく実際に体重が適しているかどうか確認して使用します。
腰がすわってきたら、荷重分散ができるタイプを選ぶと負担が少ないでしょう。
抱っこ紐を選ぶ基準2:利用シーン
利用シーンも抱っこ紐を選ぶ基準になります。
家庭によってどのような目的で抱っこ紐を使うのか、どのような利用シーンが多く想定できるのかが異なります。
必要そうだから、ではなく、ライフスタイルにあったタイプを取り入れるのがたくさん活用するためのポイントです。
お出かけ時に使用するのであれば、持ち運びしやすいコンパクトなものがよいでしょう。
ファッション性に重きを置いて、デザインや色を考慮して選んでも楽しいものです。
電車での移動など長時間つけることが多い場合には、荷重分散できるタイプのほうが体の負担を減らせます。
自宅でも活用場面が多く、抱っこをしつつ家事もしっかりこなしたいママには、両手があくキャリータイプが役立ちます。
家事をしながら使用するなら、抱っこだけでなくおんぶもできるタイプを選ぶと便利です。
寝かしつける際に使用するなら、楽な姿勢で抱っこできるものが向いています。
スムーズに寝てくれる子もいれば、長期戦になる場合もあるので、日々使うものとしてとにかくママの負担が少なくなるようイメージし選びましょう。
寝かしつけたあとに抱っこ紐のバックルなどを外す音に反応してしまう子もいるので、より静かにそしてスムーズに着脱をしやすいタイプがおすすめです。
また、寝かしつけについては背中スイッチという言葉がよく登場します。
眠った子どもをそっとベッドに置いても、背中が布団に触れただけで目覚めてしまうというものです。
もちろん背中スイッチの反応は子どもによりますが、大抵は月齢の小さい時期には、背中スイッチがママやパパが驚くほど敏感です。
寝かしつけがメインであれば、キャリータイプよりもスリングのほうが向いているともいえます。
子どもが包まれている安心感から眠りやすいのと、眠った状態でスリングのままベッドへ置くことで背中スイッチが反応しにくいということがあるためです。
おすすめの抱っこ紐の素材は?
1年を通して子供は体温が高く汗をかきやすいので、夏の場合は保冷効果や冷却効果があるもの、冬でもメッシュ素材など通気性がよいものを選ぶと安心でしょう。
抱っこ紐は、綿やポリエステルなどさまざまな素材のものがあります。
子どもの肌にも直接触れるので、素材もしっかり確認して選んだほうがよいです。
なかにはオーガニックコットンを使用しているものもあり、肌が敏感な子どもでも心配なく使えます。
また、冬の時期でも抱っこ紐の内側は蒸れやすいため、汗疹ができる原因にもなります。
必要に応じて保冷シートを使用してあげるといいですね。
自宅で洗濯できるものは、いつでも清潔に使えます。
抱っこ紐選びの基本のポイント
抱っこ紐選びの基本のポイントは、まず使いやすさといえます。
ただでさえ忙しい育児の中、一人で装着できないなど使いにくければ余計なストレスを感じてしまいかねません。
抱っこ紐はひとりで着脱しなければならない場面も多いので、使いやすさを実際に確認して選ぶことがとても重要です。
そして、長期的に活用できるかどうかもポイントです。
抱っこ紐は産院から使い始める人もいます。
新生児から使うことができ、その後も長く使えるものを選んでおくと便利でしょう。
あとは、体への負担についても考慮します。
長く抱っこする場面に備え、腰痛持ちのママでも快適に使用できるような肩や腰への負担が少ないものを選ぶとよいです。
また、痩せ型のママでも安定して抱っこができるようなタイプを選ぶことも大切です。
普段はママが抱っこ紐を使うことが多くても、休日はパパが使うケースもあります。
男女ともに使用できるデザインのほうが使い勝手がよいでしょう。
デザインが男性でも抵抗なくつけられるタイプなら、パパも積極的に使ってくれるはずです。
パパの育児参加を促しやすいか、デザインを決める際には配慮するのもポイントです。
抱っこ紐を選ぶときに意識したいことは?
子どもは正しい姿勢でないと体の発達に悪影響を及ぼす恐れもあるうえ、ママの体にも負担がかかります。抱っこ紐を選ぶときには、不安定な股関節に負担がかからないように、子どもの正しい姿勢を意識して選ぶことが大切です。
正しい姿勢の判断基準は、いくつかあります。
まず、子どもの足がM字に開脚していることは大事なポイントです。
ほかには、抱っこしている人がキスできるくらいの高さに子どものおでこがあり、子どものお尻が抱っこしている人のへそより上にあるかどうかでも見分けられます。
また、誤って落下してしまわないようしっかりと留め方を確認したり子供のサイズや体型に合った抱っこ紐を選びましょう。
抱っこ紐選びの注意点
抱っこ紐を選ぶ際には、価格の安さだけでなく、安全性もよく確認して選ぶことが大事です。
小さな子どもは自分で状況を説明できないので、少しでも快適に過ごせる抱っこ紐を選んであげる必要があります。
そのためにも、使うシーンや季節にも気を配りましょう。
抱っこする人の体格によっては合わない抱っこ紐もあるので、体に合ったものをしっかり選ぶようにするのもポイントです。
特に海外メーカーの抱っこ紐は、小柄な日本人には合わないこともあるので注意します。
また、メーカーの保証についても確認しておくと安心です。
ママとパパが2人で可能な限り協力しながら、家族として楽しく育児ができれば幸せなことですよね。
いざ育児がスタートすると、初めてのことだらけで余裕がなかなかないものです。
抱っこ紐を選ぶ段階で、ママとパパが一緒に相談しながら、その家庭に合いそうなものを選ぶとよいでしょう。
抱っこ紐の使いかたや、その目的もともに理解を深めておきます。
そして、抱っこ紐も兼用できるタイプを選べば、パパも育児に参加しやすいといえます。
兼用するために、ベルトで調整してそれぞれの体に合わせられるものを選ぶことも大切です。
おすすめ 抱っこ紐3選
抱っこ紐を選ぶ歳のチェックポイントも踏まえて、おすすめの抱っこ紐3選をご紹介します。
「軽さと通気性を追及した「クールエア」で快適な抱っこ」
エルゴノミックポジション・シートが新生児か幼児(3.2kgから20kg)までの成長に合わせて調節ができます。 クロス装着も可能な肩ストラップと、腰サポート付きウエストベルトが赤ちゃんの荷重を分散。 長時間の使用でも快適です。 クッション入りのネック&ヘッドサポートが、頭と首を支えます。 合計9段階の調節で、どの月齢にもフィット。 軽さと通気性を追及した「クールエア」でさらりと快適な抱っこができます。
対象年齢 | 体重3,2kg以上 |
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安全性 | SGマーク適用 |
用途 | 抱き方:3ポジション 1.対面抱き 2.腰抱き 3.おんぶ |
3ステップで簡単装着、サッと着けてスッと抱っこ
3ステップで簡単につけられるから抱っこする時も降ろす時もラクラクの新構造。 お出かけ途中のグズグズや、歩き始めの頻繁な乗せ降ろしの時も、サッと着けて、スッと抱っこできます。 しかも、長時間抱っこしても負担がかかりにくい日本人の体型に合わせた設計。 ママだけでなく赤ちゃんにもやさしい設計です。 生まれてすぐからママの自然な抱っこに近い角度で抱くことができるアップリカ独自の「ママうで抱っこ」。 赤ちゃんと自然に目が合わせられるから安心です
対象年齢 | 新生児(0カ月)~36カ月(体重15kg)まで |
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安全性 | 製品安全協会SG合格品 |
用途 | 成長に合わせて選べる4WAY(ママうで抱っこ、タテ抱っこ、横向き抱っこ、おんぶ) |
新生児からの抱っこも安心の抱っこひも
涼しく、軽く、乾きやすいメッシュ製。 赤ちゃんの成長に合わせて、対面抱きやおんぶなど抱き方を4通りに変えられます。 お母さんと赤ちゃん、ふたりが心地の良い抱き方でお出かけもたのしく。 もしものときのベビーウエストベルトでさらに安心、快適。
対象年齢 | 新生児から幼児まで(3.2kgから20kg)成長に合わせて形を変え、前向き抱きにも対応 |
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安全性 | SG基準 |
用途 | 4WAY抱き方:1.対面抱き 2.前向き抱き 3.おんぶ 4.腰抱き |
使いやすくて体にも合う抱っこ紐を選ぼう
抱っこ紐にはアウトドアで使用できるものや専用のものなど多くの種類や形状があるので、ポイントを押さえて使いやすいものを選ぶ必要性があります。
新生児から使用したいのか、2歳を過ぎてお出かけ用にサブとして二本目を購入するのか、目的を意識し、抱っこする人や子どもの体に合うものを選ぶのが特に重要です。
育児が始まるとどうしてもママが主体的に動くので、パパはタイミングがわからず参加しづらかったりします。
パパと一緒に選んだ抱っこ紐の存在は、パパが育児に参加するきっかけにひと役買ってくれるでしょう。
また、2本目の購入を検討している人は、月齢に合った抱っこ紐を選びましょう。
日除けや寒さ対策のケープが就いているものなど、オプションが付属しているのかも注目したいですね。
抱っこ紐を使用する際は、使用方法を必ず守りましょう。
抱っこ紐で抱っこしたまま自転車に乗ったり、通常とは間違った使用方法は赤ちゃんを危険に晒すことになるので注意しましょう。
何を選べばよいかわからない場合は、インターネットショップを覗いてみるのも良いでしょう。
楽天市場やamazonなどのベビー用品専門店では、売上人気ランキング形式にオススメを掲載してくれているところもあるので、他のママやパパが何を選んでいるのか参考になるでしょう。
実際に使用した人のブログでの評価や口コミも参考にしましょう。
ぜひ、使いやすい自分にとっての最強の抱っこ紐を探してみてください。