出産祝いを贈る意味って?
出産祝いは、新しい命の誕生をお祝いすると同時に、出産を無事に乗り切ったママをねぎらう気持ちを伝えるために贈ります。
そもそも、出産祝いを贈るような風習は、平安時代からあったといわれています。そのころは、貴族に子供が生まれると生後3日、5日、7日、9日目に親戚などが集まり贈りものをした「産養い(うぶやしない)」という儀式がありました。
それから時代が進み、赤ちゃんが生まれると妻の実家から出産祝いの元となる祝い着が贈られるようになり、それを生後1カ月のお宮参りに着せるという風習になったのです。当時は栄養面や衛生面が整っておらず、赤ちゃんが生後すぐに亡くなるのが珍しくありませんでした。そのため、土地の神様に子供を紹介する節目の儀式であるお宮参りに、祝い着を着せて赤ちゃんが健やかに成長できるように願いを込めた儀式でもあったのです。
「出産おめでとう」という言葉やギフトは、生まれてきた赤ちゃんとママへ、出産を無事に乗り切ったことをお祝いするプレゼントなのです。
出産祝いを贈るときに覚えておきたい3つのマナー
出産のお祝いを贈るときには、守らなければいけないルールがあります。知らずに渡してしまうと、自分が恥をかくだけでなく、知らないうちに相手に失礼なことをしてしまう可能性もあります。それは絶対に避けたいこと。そうならないためにも、出産祝いを贈る前に最低限のマナーを押さえておきましょう。
贈る時期は生後1ヶ月まで
最初に押さえておきたいのが、贈る時期です。一般的には、生後7日目の夜に赤ちゃんの名前をお披露目するお七夜からお宮参りをする生後1ヶ月まで良いとされています。出産のお祝いは、赤ちゃんとママの退院の報告を受けてから贈るようにしましょう。
生後2~3週間後に贈ると退院しているケースが多いので、参考にしてみてくださいね。
予算は相手との関係によって違う
出産祝いの金額相場は、贈る相手によって変わってきます。兄弟姉妹へ贈る相場は、1万~3万円です。贈る側が20代であれば1万円、30代でも独身なら1万円、30代で既婚者の場合は3万円など、年齢や状況によっても違います。
いとこなど親戚の場合は、贈る側の状況にかかわらず5000~1万円が相場です。
親戚同士でお祝いの金額を決めているケースがありますし、自分の親兄弟もお祝いを贈ることが考えられるので、事前に確認してから金額を決めるようにしましょう。
友人へ贈る場合の相場も5000~1万円とされています。もし、自分が出産していてお祝いをいただいたのであれば同じ金額で大丈夫です。仕事仲間に贈る相場は、3000~1万円が相場です。
同僚であれば3000~5000円、上司や先輩であれば5000~1万円など、相手との関係によっても変わります。
友人同士の連名で贈る場合は、1人あたり3000~5000円として合計1万~3万円程度にするのが相場です。
お日柄の良い日を選んで渡す
出産のお祝いに限らず、ギフト渡す時にもマナーがあります。
出産祝いは、赤ちゃんとママに会って直接お祝いの気持ちを伝えたいと思う人も多いはず。その場合は、「事前に訪問して渡しても大丈夫か」を確認して訪問するようにしましょう。最低でも退院後1週間は避けたほうが負担をかけません。
訪問する日は、「先勝」「友引」「大安」といったお日柄が良い日が良いとされています。日程が決まっていても、少しでも体調が良くない場合は無理に訪問しないことも重要です。
出産祝いに掛ける熨斗について
出産祝いの品物に欠かせないのが、熨斗(のし)です。 ここでは、出産祝いに掛ける熨斗について説明していきます。
水引は、紅白蝶結びを使用する
水引とは、祝儀袋や不祝儀袋・贈りものの包み紙に掛けられる飾りの紐のことを指します。いろんな種類があるのですが、それは用途によって使い分けます。用途と違う水引を使用することは、相手に失礼にあたってしまうので気をつけましょう。
今回は出産のお祝いです。出産は、何度あっても嬉しいものです。そうしたお祝いには、何度も結び直せる紅白の蝶結びを使用します。
表書きは「御出産御祝」
水引より上側に書く、贈りものの目的を表書きと言います。
出産のお祝いの表書きは、「御出産御祝」もしくは「ご出産祝い」「祝御出産」「御出産祝」などがあります。親しい間柄の場合は、「出産おめでとう」でも良いでしょう。 。
のし下には自分の名前を書く
水引の下側には、名前を書きます。表書きよりやや小さめに自分の名前を書きましょう。
連名で贈る場合、3人以下であれば代表や年長者の名前を中心に、並べて順に左側に記載します。4人以上なら中心を代表者の名前にして、左側に外一同、〇〇一同などと書きます。代表者以外にお金を出した人の名前を書いた紙を入れるのを忘れないようにしましょう。
夫婦の場合は、中心に夫のフルネームを、その左側に妻の名前のみ記載します。
包装紙の上から掛ける「外のし」で渡す
出産のお祝いに掛ける熨斗は、包装紙の外側から掛ける「外のし」で準備をします。
外のしは、贈る目的がはっきりわかるので、結婚祝いや新築のお祝いなど、お祝いに用いられます。
一方、包装紙の中に掛ける「内のし」は、パッと見て用途がわからないので、お祝いのお返しである内祝いなど、控えめに渡したいときに用いられます。
現金を渡すときのマナー
品物は他の人と被るかもしれないから、使い勝手の良い現金でお祝いをしたいという人もいるでしょう。お祝いとして現金を渡すときにも、マナーがあるので覚えておきましょう。
お祝いで現金を贈る場合、新札を包むのが基本のマナーです。現金は、蝶結びの水引がついているご祝儀袋に入れて渡します。一般的なご祝儀袋には中袋が入っているので、お札の表が前に人物が上にくるように入れましょう。
中袋が入っていない場合は、白い封筒や半紙で代用しても問題ありません。
ここからは、実際の渡し方です。
直接手渡しするのであれば、ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。ご祝儀袋をふくさから取り出してから、相手が文字を読める方向にして渡しましょう。
出産祝いに避けたほうが良いモノ
出産祝いに限らずですが、お祝いとして避けたほうが良いものがあります。
まずは、ハンカチです。ハンカチは、涙を拭うものというイメージがあるので、お祝いには避けた方が良いでしょう。ハンカチサイズを贈りたい場合には、タオルハンカチがおすすめです。
縁を切るという意味の刃物や、香典返しを連想する日本茶も避けたほうがよいでしょう。赤ちゃんと母乳を与えるママの体調も考えて、出産祝いにはカフェインやアルコールなども避けましょう。
ほかにも、出産祝いには、赤ちゃんが嫌がる可能性のある香りが強いものや、乳腺炎の原因になる甘いもの・脂っこいものも避けましょう。
相手に失礼にならないためにもマナーを把握しておこう
親しい人に赤ちゃんが生まれたとき、素敵なプレゼントで祝福の気持ちを伝えたいですよね。
しかし、そんなときに自分の非常識な行動やマナー違反で、相手に不快な思いをさせてしまっては大変です。
出産のお祝いは、親しい間柄とはいえ、しっかりとしたカタチで贈るべきギフトです。最低限のマナーをしっかりと把握して、おめでとうの気持ちがまっすぐ伝わるギフトを贈りましょう。
var lists=[ ‘‘, ‘‘, ‘‘, ‘‘, ‘‘, ‘‘, ‘‘, ‘‘ ]; rndSet(); function rndSet() { var el = document.getElementsByClassName(‘article_ad_item’); for (var i = 0; i < el.length; i++) { var rNo = Math.floor(Math.random() * lists.length); el[i].innerHTML =lists[rNo]; lists.splice(rNo,1); } }