職場関係の人や親しい友人の結婚に際し、お祝いを贈ろうと考える人は多いはず。ご祝儀として現金を贈るほかにも、新婚生活や夫婦のためになにかギフトを贈りたいという人もいるでしょう。お祝いの品物を選ぶ前に、贈ってはいけないものがあるかを把握しておくことが大切です。この記事では、結婚祝いに避けたほうが良い縁起の悪いものや贈る前に押さえておきたいマナーについて解説していきます。
最終更新日:2023年9月4日
結婚祝いにNGのギフトはあるってホント?
お祝いや内祝いなどの慶事のギフトには、多くの人から選ばれる定番ギフトがある一方で、あまりふさわしくないNGギフトがあります。
お祝いを渡す日や結婚式を執り行う日を選ぶ時も、「お日柄の良い日」を選びますよね。
このように、日本では昔から縁起を担ぐことが良しとされてきました。
同じように慶事の贈りものや行事を行う時には、「縁起の悪いもの」「縁起の悪い日」は避けられるようになりました。
今ではあまり気にする人はいないのも現状ですが、「縁起の悪いもの」とされているものは、避けて贈りものを選ぶのがよいでしょう。
縁起の悪いギフトは?
結婚祝いに限らず、一般的に慶事の贈りものとして縁起の良くない贈りものとされているものがあります。
まず1つ目が「刃物」です。
包丁の他にもペーパーナイフやハサミなど、何かを切るために使用する品物は、「縁を切る」というイメージを抱かせてしまいます。
贈る相手に嫌な思いをさせる可能性があるので、刃がついたものは選ばないようにする方が無難と言えるでしょう。
また、足で踏むことから、目上の方への靴や靴下の贈りものも失礼にあたるとされています。
食器やグラス、鏡などの「割れてしまう」ものも、「2つに割れる」という意味を持つため、結婚祝いには不向きとされています。
他にも「苦しい」「死」などの言葉を連想させる「櫛」、葬儀や法事で香典返しに用いられることが多い「日本茶」も、お祝いの贈り物としてはふさわしくありません。
日本茶と同じく、葬儀や清めの儀式を連想させる「塩」も、縁起が悪いと受け取る人がいるので注意しましょう。
避けたほうが良い日やタイミングは?
お祝い事の贈りものをするときには、縁起の良いお日柄を選んで贈ります。
結婚式の日取りを決めるときにも、縁起の良い日を選ぶことがあるでしょう。
同じように、良いお日柄とされる日もあれば、縁起の悪いとされる日もあります。
六曜の中では、仏滅や赤口(しゃっこう)は、縁起の悪い日となりますので、結婚祝いを渡すのは避けたほうがよいでしょう。
また、縁起の良い日を選んでも、自宅に訪問して直接渡す場合には平日に突然押しかけるのは相手に失礼になるどころか迷惑を掛けてしまう可能性もあるので避けましょう。
平日は不在の時のほうが多いでしょうし、渡したい相手もゆっくり時間を取れない可能性もあります。
郵送で贈る場合でも、不在が多い平日に届くような手配は、再手配など相手に負担を掛けてしまう場合もあります。
良いお日柄よりも先に優先すべきことは、相手の都合です。
郵送で贈るなら、大安や友引の休日を選ぶと良いでしょう。
日本では昔から、こういった「お日柄」に気を配ってお祝い事の行事がされています。 全てに従わないと悪いことが起こるという事はありませんが、お日柄の良い日に贈りものを受け取ると、もらった方も気分が良いものです。
結婚祝いを贈るときには、お日柄に注目してみましょう。
結婚祝いに「消えもの」はあり?
「消えもの」とは、その言葉の通り「消えてなくなるもの」です。
具体的にいうと、タオルなどの日用品、洗剤や石鹸、調味料、お菓子やグルメも消えものです。
消えものと呼ばれる品物は、「使うとなくなってしまうものなので贈った相手が困らない」ものとして、内祝いなどの贈りものに迷った時に選ばれています。
また、中には「結婚の喜びが消える」「記憶に残らない」という理由から、あまり好ましくないとされていましたが、贈る相手のことを想って選んだものだとわかるように贈れば、喜んでもらえるギフトにもなります。
有名ブランドのスイーツやTVで話題の調味料など、選ぶものによっても印象が変わるので、工夫して選んでみましょう。
避けたほうが良いギフトを贈る時の注意点
先程「縁起が悪いとされる贈りもの」を紹介しましたが、捉え方によっては結婚祝いとして問題のないとされているものもあります。
人気なのが、包丁のギフトです。
新婚生活では、料理をする機会が増えるでしょう。
ちょっと高級な包丁で料理を頑張ってほしいという理由から、包丁が結婚祝いに贈られることも多いです。
刃物は、「切れる」という意味の他にも「未来を切り拓く」という意味に捉えることもできます。
贈る相手が親しい間柄など気心の知れた人なら問題ないでしょう。
他にも、ハンカチのギフトは「手巾(てぎれ)」ということで縁が切れるという意味がありますが、最近では上質な素材のものやかわいいデザインのハンカチやタオルハンカチのギフトも増えています。
状況によっては選んでも問題はないでしょう。
ただし、白いハンカチについては弔事に使用する布を連想させ縁起が悪いとされているので避けましょう。
お花のギフトについても同様に、選ぶ種類によっては喜んでもらえるギフトになります。
サムシングブルー(青いものの身につけた花嫁は幸せになるという言い伝え)にちなんで、青い花を使った花束やフラワーアレンジメントは2人の新居を華やかにしてくれるでしょう。
このように、縁起が悪いとされているものでも、選び方や贈り方によっては結婚祝いにピッタリの贈りものになりますよ。
最低限のマナーを贈る前に確認しておこう
「何を贈ろう」と悩むときに意外と見落としがちなのが、NGギフトです。
贈りものを選ぶときには、その用途にふさわしくないものを選んでしまっていないかを確認するようにしましょう。
しかし、一般的にNGギフトであっても、贈る相手との思い入れのある品物であったり、親しい関係性である場合は、選んだ理由やおめでとうの気持ちをメッセージカードに書き添えて贈ると良いでしょう。
2人に心から喜んでもらえるギフトを選んで、気持ちの良い結婚祝いを贈りたいですね。
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