香典はどのタイミングで受け取る?
近所の人や職場の上司、同僚、友達への香典の渡し方はさまざまで、一般的に、香典は葬儀や通夜に参列していただいた人から直接、受付で名前を記入する時に受け取ります。
郵送で受け取る場合は、例えば家族葬の葬儀後に、年末に喪中はがきを受けて、香典を送ってくれる方法があります。
遠方に住んでいる親戚や、人が密になることを避けるために葬儀や通夜の人数を制限している場合など、個人と親しい間柄の人でも参列できない状況の場合、送り方も郵送で受け取る事があるでしょう。
今までは、郵送で香典を受け取るケースはあまりありませんでしたが、新型コロナの影響により、現金書留などで郵送する人が多いようです。
郵送で受け取る場合でも、亡くなったと連絡を受けてすぐに香典を送る場合が多いので、受け取るタイミングも葬儀を行う前か行ってすぐが多いでしょう。
また、一周忌と三回忌はの法要は四十九日に次いで重要とされています。
そのため、法事に参加できない人からお香典を郵送で受け取る事があるでしょう。
香典を郵送でもらったらどうすればいい??
現金を郵送する場合、現金書留専用封筒に不祝儀袋を入れて送ります。 現金書留は郵便局から送る事ができます。
現金書留など郵送で香典をもらったら、まずは郵送してくれた人へお礼の連絡をしましょう。
この場合、メールやお手紙などの文面ではなく、電話で直接感謝の気持ちを伝えましょう。
本来直接手渡しする香典をわざわざ郵送で送ってくれた気遣いに対して、心からの感謝が伝わるのは直接言葉で伝えることです。
喪主の名前がわからない、住所がわからないといった理由で 共通の友人を通じて送ってくれることもあります。
また、送ってくれた相手も郵送でお金を送ることに対して不安もあるでしょう。
届いているか心配しているかもしれません。
受け取ったらすぐに郵送のお礼の連絡をするようにしましょう。
香典返しを贈る時期は?
香典返しは、四十九日の法要が済んだという報告を兼ねて贈られます。
なので香典返しは四十九日の法要が済んでから贈るのが一般的です。
四十九日を過ぎることを「忌明け」と呼びますが、宗派によってはその時期が異なります。
日本で最も多い仏式の場合は、四十九日が過ぎてから忌明けとなります。
キリスト教の場合は、四十九日という呼び方ではなく「昇天記念日」が亡くなってから1ヶ月後であるため、香典返しにあたる品物は昇天記念日を過ぎてから贈るのが一般的です。
神式の場合は、「50日祭」と呼ばれる儀礼を終えてからお返しの品物を贈ります。
このように、仏式以外では「四十九日」や「香典返し」という概念はありませんが、香典返しにあたる返礼品を贈るのが一般的なマナーとされています。
インターネットやお店に発送を依頼する場合は、届けてもらう時期に注意して注文しましょう。
香典を郵送で受け取った場合でも、同様に香典返しは四十九日があけてから贈ると良いでしょう。
四十九日があけて時間が経ってから香典をもらった場合は、受け取ったらできるだけ早く香典返しを贈るようにしましょう。
香典返しも郵送で贈っても問題ない?
香典返しは、喪主が直接持参して挨拶とともに手渡しするのがマナーです。
しかし最近では、香典返しを郵送で直接自宅に届ける人も多いようです。
特にコロナの影響で外出を控えている人や年配の人への香典返しには、むしろ直接会うことを避け、郵送で香典返しを贈ることが多くなってきているようです。
昔は「郵送で香典返しを贈るなんて非常識だ」と言われていましたが、今は感染拡大を防ぐだけではなく、郵送で香典返しを贈ることが一般的になりつつあるようです。
香典返しには挨拶状を添えて贈ろう
お祝いや内祝いのギフトにメッセージカードを添えて気持ちを伝えるように、香典返しにものしや挨拶状をつけて贈ることができます。慶事用のメッセージカードと違うところは、形式ばった挨拶状になるということです。
記載事項も、四十九日の法要を終えたことや故人の名前など、書き方に決まりがあります。
挨拶状は便箋や一筆箋と違い、元々は奉書と呼ばれる巻紙タイプの挨拶状が主流でしたが、最近では郵送で香典返しを贈ることが増え、その上巻紙タイプの奉書では折り曲げて封筒の中に入れる作業があるので時間がかかりすぎるということで、 短い文章でも問題のないカードタイプのものを利用する人が増えました。
挨拶状に宛名を書く必要はありません。
一般的に、喪主が直接持参して、挨拶とあわせて渡す場合には、挨拶状は必要ありません。
また、葬儀や通夜の際に香典をもらった時にお返しをしてしまう即日返しの場合も必要ないでしょう。
挨拶状を添えて贈る場合は、直接挨拶ができない郵送するケースが多いです。
喪主が直接持参して、挨拶とあわせて渡す場合には、挨拶状は必要ありません。
また、葬儀や通夜の際に香典をもらった時にお返しをしてしまう即日返しの場合も必要ないでしょう。
挨拶状に関しては、品物の購入者を対象に、無料でサービスしてくれるお店もあります。一度お店の人に聞いてみましょう。
以下の記事で、挨拶状の書き方やマナーについて詳しく説明しています。
書き方に迷ったら、例文などの参考にしてみてくださいね。
香典返しが遅くなってしまったら?
香典返しは一般的には四十九日の法要が終わってからできるだけ早くに贈るのがマナーです。しかし、さまざまな都合で渡すのが遅くなってしまうこともあるでしょう。感染症が広がる中、手配が贈れてしまうこともあるかもしれません。
香典返しを渡すのが贈れてしまったら、挨拶状に遅くなってしまったことを追記して贈りましょう。
言い方や伝え方など、相手に対して最大限の気遣いをするためにも、遅くなったお詫びを挨拶状に書き記しておきましょう。
年末に香典返しを贈る場合、届くのがお正月や松の内になってしまいます。
松の内とは、お正月に門松を飾る期間の事を指し、元旦から1月7日頃までの期間のことをいいます。
地域によっては1月15日頃までが松の内となるところもあります。
お正月や松の内は、おめでたい時期です。
そんな時期に香典返しという不祝儀の品物を贈ってもよいものか、気になりますよね。
「縁起が悪い」と思われてしまったら元も子もありません。
ルールとしては、松の内の期間に香典返しを贈るのは避けたほうが良いでしょう。
香典返しは不祝儀に対するお返しの品物なので、お祝いの場に似つかわしくないものになります。
「いつもらっても一緒だから」とあまり気にしない人もいますが、年配の人の中には葬儀をイメージさせる贈りものなので、縁起が悪いと感じる人もいます。
お正月はよい1年になりますようにと願う、1年の最初のおめでたい行事であるので、香典返しを贈るのには配慮をした方が賢明でしょう。
年始に香典返しを贈る場合は、松の内が明ける1月15日以降に届くように手配しましょう。
松の内が明けるまで香典返しを贈るのを待っていて、遅くなってしまうことが気になる人は、挨拶状に、松の内明けに郵送する旨を書き添えても良いでしょう。
コロナ禍での香典返しのおすすめは?
年末年始に旅行をしていた人や、実家に帰省をしていた人も、どう過ごそうか悩んでいる人もいるかもしれませんね。
本格的な寒さを感じる日が多くなったこの冬の時期に贈るのにおすすめなのは、香典返しの定番であるお茶やコーヒーなどのあったかギフトです。
お茶は、法事の席でよく贈られる品物です。
お茶を飲まないという人でも、来客用として出すことができるので、どんな人にも喜ばれる品物です。
また、コーヒーもサッと飲めるスティックタイプや香りを楽しむことができるドリップタイプがあるので、相手の年齢や好みによって選ぶと喜ばれるでしょう。
コーヒーを贈る場合は、個包装されたものを選ぶと、好きなときに楽しむことができるので喜ばれますよ。
また、お菓子を贈るのであれば、和菓子や洋菓子の中でも、冬の季節に嬉しいチョコレート菓子を選ぶと良いでしょう。冬に欲しくなるチョコレート。
チョコレートを贈ると、バレンタインのような華やかなイメージがありますが、クッキーや焼き菓子であれば、香典返しとして贈っても問題はないでしょう。
寒い季節に頂くホットドリンクに合うお菓子は、冬に重宝される贈りものです。
寄せてくれた想いを大切に感謝の気持ちを贈ろう
「せめて香典だけでも」という思いから、葬儀に行けないからといってわざわざ香典を郵送してくれる人の想いには、まっすぐ感謝が伝わる贈りものを選びましょう。
香典には、亡くなっや人やその家族を偲ぶ気持ちが込められています。ソーシャルディスタンスを守りながらも、寄せてくれた人の想いは大切にしたいですよね。
今後も、リモートワークが増えたり、自宅で過ごす時間が増えるかもしれません。
頂く相手によっては、香典の金額もさまざまでしょう。
自宅での時間を幸せな時間に変える素敵な贈りもので、寄せてくれた気持ちへ応えたいですね。