子供が生まれたら、親戚や身内の人からもたくさんの祝福を受けるでしょう。中でも両親の喜びはひとしおです。待望の孫の誕生に、きっと自分のことのように喜んでくれるでしょう。プレゼントをもらったら、内祝いとしてお返しをするのは礼儀です。両親から孫の誕生祝いをもらった場合、何をお返しすればいいのか悩みますよね。自分の両親なら悩んでいることも相談できるかもしれませんが、義理の両親の場合は素直に胸の内を話す事ができる人は少ないでしょう。この記事では、妻側から見た夫の両親を義理の両親として、生まれた赤ちゃんの家族向けの内祝いについて解説していきます。姑や舅となる義理の両親への内祝い。義理の両親とうまくいっている人もいない人も、今後も続いていく関係を良好に保つために、失敗しない感謝の伝え方をしましょう。
最終更新日:2022年2月8日
出産内祝いの一般的な相場は?
出産内祝いとは、出産祝いに対するお返しの品物を指します。
厳密には、内祝いはお返しという意味ではありませんが、今では“お祝いに対するお返し”という意味で広く認識されています。
出産内祝いに限らず、子供の成長に関わる七五三なども内祝いはお祝いにもらった金額の3分の1から半分程度を目安にお返しするのが一般的です。
したがって、内祝いの金額は、もらったお祝いの金額によって決まります。
出産祝いをくれる人は、両親や兄弟などの親族や親しい友人、会社の上司、同僚、後輩からもらうことが多いでしょう。
会社の上司や親族への内祝いは、もらったお祝いの3分の1程度、友人や後輩への内祝いは半額をお返ししましょう。
会社の上司や親族への内祝いが3分の1程度の予算で良い理由は、頂くお祝いの金額にあります。
上司や自分に近しい親戚の人からは、高額なお祝いをもらうことがあります。
1万円から3万円や5万円、中には10万円のお祝いをくれる人もいるでしょう。
高額なお祝いは、もちろん内祝いも高額になります。
目上の人へ半分をきっちりお返しすることは、「あなたのお世話にはなりたくない」という意味で受け取られる可能性があるので、贈る相手が目上の人の場合は、頂いたお祝いに甘えて3分の1程度にしておきましょう。
相手の顔も立てることになりますよ。
また、親族からのお祝いは、これから始まる新しい生活への援助という意味でもあります。
きっちりお返しをしてしまうと、そういった家族からの気持ちを踏みにじってしまうことになるので、こちらも3分の1程度の内祝いをお返しすると良いでしょう。
義両親からの出産祝いの相場は?
自分の両親や義理の両親は、孫の誕生を今か今かと待ちわびていたことでしょう。
中には「義父母はお祝いをくれない」という人もいるようですが、待ちわびていた想いが金額に反映されて、それぞれの両親からは高額な金額のお祝いをもらう場合が多いです。
お金だけではなく、新しいベビーグッズ、特に高価なベビーベッド、チャイルドシートやベビーカーなどを贈ってくれる場合もあるでしょう。
出産は女性の負担が大きくなることから、実家の両親からのお祝いは一般的な相場よりも少し多くなる傾向があります。
実家の両親からの一般的な相場は、5万円~10万円程度です。
一方、義理の両親からのお祝いの一般的な相場は、10万円~と実家から贈られるお祝いの金額より少しだけ高い金額になるようです。
今は「内孫」「外孫」という考え方をする両親は少ないですが、夫側から見て「内孫」、妻側から見て「外孫」という考え方が、お祝いの金額にもつながっているようです。
義両親からお返しなしと言われた場合は?
両親からの出産祝いは、「お返しはいらないよ」と言われてもらうことがあります。
ほとんどの場合が、お返しをもらうつもりのないお祝いと考えても良いでしょう。
子供への援助につもりで渡したお祝いに対して内祝いを贈ると、先程も説明したとおりその両親の想いを踏みにじってしまう可能性があるので、その言葉に甘えても良いでしょう。
自分の両親だと、「お祝いほんとにいらないの?」と腹を割って話をすることができるので、お互いの本当の気持ちを伝え合うことができます。
しかし、義理の両親はそうはいきません。
お返しはいらないよと言われたものの、どこかで内祝いを期待しているのではないか、お返しをしない非常識な人だと思われていないか、相手の心の中を勝手に想像して不安になりますよね。
義理の両親からの言葉を鵜呑みにして、「お返しをしない非常識な人だ」と思われるのもやりきれない気持ちになります。
メールや電話、お礼状などでお礼の連絡をするのはもちろんのこと、義理の両親からのお祝いへのお返しは、半額や3分の1などきっちりとお返しをする必要ありません。
孫との旅行や食事に誘うのもおすすめですが、孫が誕生した喜びをおすそ分けできるようなメモリアルなアイテムを贈ってみましょう。
あくまで「気持ち」として贈るので、金額は気にすることはありません。
渡す時にも「内祝いはいらないと言われたけれど、ほんの気持ちです」と伝えて贈ってみましょう。
予想外の贈りものに、きっと喜んでくれることでしょう。
義両親が大喜びするメモリアルギフト3選
一般的な礼儀よりも気持ちを伝える内祝い。
義理の両親への内祝いにおすすめのアイテムを紹介します。
今回は予算を5000円前後として、心に残る内祝いの品物を集めました。
孫の名前入りのメモリアルな内祝いで、デキる嫁を演出しましょう。
抱っこする感覚を贈るお米のギフト
出産内祝いに人気の名入れ商品の中でも、特に人気なのが「生まれた重さのお米」です。
生まれた体重と同じ重さで購入ができ、贈る相手に生まれた命の重さを実感してもらえるギフトです。
遠く離れた場所に暮らしていても、孫の誕生を腕で感じてくれることでしょう。
酒好きな両親には部屋に飾れるワインボトル
お酒が好きな義父への内祝いには、ワインボトルの贈りものがおすすめです。
待望の孫の名前が刻印されたワインを飲むのは至福の時間となるでしょう。
スワロフスキーの輝きと一緒に新しい命の煌きを贈ります。
飲み終わってもずっと見えるところに飾って置けるのもこのギフトの良いところです。
眺めるたびにいつでも孫と一緒にいる気分になれる贈りものです。
今後の良縁を願って縁起の良い紅白のうどん
あとに残らない、ほんの気持ちの内祝いを贈りたいなら、紅白うどんを贈りましょう。
縁起の良い紅白のうどんに、子供の名前が印字されたカードが入っています。
遠慮しがちな両親へほんの気持ちとして贈るのにぴったりです。
後に残るものや高価なものは気を遣わせてしまうかもしれませんが、食べてなくなるものなら気持ちよく受け取ってくれるでしょう。
今後の関係が良好に長く続きますように、縁起の良いうどんのギフトでありがとうをお返ししましょう。
手渡しできない場合は郵送で贈ろう
本来ならば、直接会って感謝の気持ちを伝えたいし、出産のお祝いをもらったのであれば、赤ちゃんと一緒に元気である報告をしたいという気持ちはあるでしょう。
しかし、今は新型コロナウイルスの影響で自由に人と会う事ができない状況が続いています。
外出をすることで自分自身も感染の危険があり、ましてや赤ちゃんに感染するととんでもありません。
外出できないけれど、相手に失礼になることはしたくないという人におすすめしたいのが、郵送で内祝いを贈るという方法です。
内祝いの贈りものを直接相手の自宅に郵送すると、早く内祝いの手配できる上に、生まれた重さのお米やワインボトルなど、持参するには重たい品物でも、郵送することでお互いに負担を軽減することができます。
ギフトとしての体裁をしっかり整えて郵送すると相手に失礼にあたることはないので、内祝いは郵送で手配すると良いでしょう。
写真付きのメッセージカードでありがとうの倍返し
義理の両親への内祝いには、メッセージカードを添えて贈ると喜ばれるでしょう。
郵送で贈る場合は特に、内祝いが運送会社の人からの手渡しとなり、渡すと同時にありがとうをつたえることができません。
しかし、内祝いの品物の中にメッセージカードを添えておけば、ありがとうの気持ちがあなたの言葉でしっかり伝わります。
通販サイトのソムリエアットギフトでは、注文者を対象に、メッセージカードを無料で作成できるサービスがあります。
生まれた赤ちゃんの写真を入れることや、入学式や成人式の写真、結婚式の写真に新築内祝いの場合はマイホームの写真まで、用途に合わせてテンプレートを選んでメッセージカードを作成できるのでおすすめです。
写真入りなら特に、生まれた赤ちゃんの顔を見せることができるのでいいですね。
文面も、それぞれの用途に合わせた例文が用意されているので、「どんな文章を書けばいいのだろう」と不安な人にも簡単に作成できます。
もちろん、オリジナルの文章にも変更可能なので、近況報告などを手紙感覚で自由に書くことも出来ます。
高額なお祝いをもらったお礼の気持も込めて、ありがとうの気持ちを倍返ししましょう。
一般的なマナーよりも義両親の気持ちを尊重しよう
子供が生まれてお祝いをもらったら、出産内祝いでお返しをします。
お祝いをもらうまで触れることはなかった内祝いという習慣。
内祝いには一般的なマナーが存在します。
1ヶ月以内に贈るほうが良いということやお祝いの金額の半分(半返し)であること、熨斗のマナーもあります。
しかし一番大切なことは、自分の事のように喜んでくれた人に対して、心から喜んでもらえるかたちで感謝の気持ちをお返しすることです。
一般的なマナーよりも、贈った人が気持ちよく受け取れるギフトの贈り方を考えましょう。
義理の両親への内祝いは、形式張ったかたちやお金ではなく、新しい家族が増えたことへの喜びとあわせて感謝の気持ちを贈りましょう。