年末になり、仕事の締めに大掃除にとなにかとバタバタするこの時期。みなさんは、新年を迎える準備はできていますか?日本では、年賀状とあわせて友人や親戚、お世話になった恩師などにお年賀という名目で品物を贈る習慣があります。お年賀は、1年で最初の贈りもの。1年の良いスタートが切れるように、しっかりマナーをおさえてセンスのある新年の挨拶をしたいですね。今回は、あまり聞き慣れないお年賀という習慣や渡し方にマナー、お年賀におすすめの贈りものを紹介します。
最終更新日:2024年11月11日
そもそも“お年賀”ってなに?
お年賀とは、日頃からお世話になっている人へ新年の挨拶と一緒に渡す贈りもののことをいいます。
日本では古くから新年の習慣となっている“お年賀”ですが、もともとの意味はお正月のご挨拶で訪問する時に、新しい年の神様をお迎えする習慣があり、「御歳魂(おとしだま)」としてその年神様を祀る神棚へのお供え物を持参していたことに由来しています。
それがいつしか手土産を持参するというカタチに変わったようです。
“御歳魂(おとしだま)”と書くと見慣れないかもしれませんが、おとしだまという言葉は知っていますよね。
現在では、子供には“お年玉”、その家族には“お年賀”として贈られるようになったようです。
お年賀のマナーをしっかりおさえよう
御年賀を贈る際も一般的なマナーがあります。
昔ながらの堅苦しいルールを守る必要はありませんが、相手に失礼のないように最低限のマナーは守っておきたいですね。
新年早々恥ずかしい思いをしないように、マナーをしっかり確認しておきましょう。
お年賀はいつ贈るの?
お年賀は、お正月の三が日である1月1日から1月3日の間に贈るのが礼儀とされています。
お年賀というだけあって、三が日に贈る方がよいでしょう。
本来は、相手の家にご挨拶に行く時に直接手渡しをするのが理想ですが、お正月の三が日は家族との予定もあるでしょう。
相手も自宅にいるとは限りません。
それにお正月の3日間なんてバタバタとしてあっという間に過ぎてしまうものです。
三が日に訪問することが難しい場合は、1月7日までに贈っても問題ありません。
ちなみになぜ7日までかを説明すると、この期間は“松の内”と言われ、玄関に門松が飾られている期間のことを指します。
お正月飾りを片付ける期間として使われる言葉なのです。
したがって、お年賀は松の内の期間である1月7日までに贈ると良いでしょう。
お年賀の相場はいくら?
お年賀の予算は、2000円~5000円が相場と言われています。
しかしながら、贈る相手によってお年賀の相場は違っています。
新しい1年の始まりの挨拶だからといって、見栄を張る必要はありません。
あまりに高価なものは相手に気を遣わせてしまうので注意しましょう。
お年賀のお返しは必要?
お年賀に対してのお返しは原則必要ありません。渡さないという選択をしても問題はありません。相手の人がお年賀を持って訪問してくれた際に、お茶やコーヒーと一緒にスイーツやお菓子などを用意しておもてなしをすると良いでしょう。お昼どきになる場合は、お昼ごはんを用意するなど、相手に気を遣わせない程度に感謝の気持ちを返すといいですね。
のしをかけてきちんとご挨拶をしよう
お年賀を贈るときは、蝶結びの水引が描かれたのし紙を用意しましょう。のしの表書きには“お年賀”と書き、表書きの下には自分の名前(贈り主の名前)を記載します。のしをかけずに贈りものを持参するのもマナー違反ではありませんが、ナマモノや冷凍品ではない限り、のしはかけるほうがよいでしょう。お年賀ののしは、内のしではなく、包装紙の上からかける「外のし」が一般的です。
また、品物と一緒に新年のご挨拶を添えて贈ると好印象でしょう。社外でも、ビジネスメールの基本的なマナーを守ることは大切です。さまざまな書き方がありますが、例文は以下のお通りです。
「皆様健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は大変お世話になりました。
謹んで新春をお祝い申し上げます。
今後も変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。」
「謹賀新年。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年中は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。」
贈る相手が親しい間柄の場合、ここまで堅苦しい内容の文章ではなくても問題はありませんが、新年の挨拶はきっちりとしたいですね。
新年のご挨拶に贈りたいお年賀ギフト
お年賀のギフトでは、お歳暮で好まれているお酒やグルメギフトが人気です。年配へのギフトには、高級感のあるタオルギフトも人気ですが、お菓子などの食べ物が無難でしょう。購入する方法はさまざまありますが、インターネットショップを覗いてみると、いろんなジャンルのアイテムが選べるので是非参考にしてみてくださいね。グルメギフトは中には送料無料で届けてくれるものもあるのでお得に購入できますよ。
それでは、早速お年賀におすすめのギフトを紹介していきましょう。予算は、お年賀の相場の5000円以内で設定しています。お正月ならではの和菓子のギフトから、おしゃれなスイーツギフトまで、事前にしっかり選んで気持ちよく新年を迎えましょう。
お正月気分をさらにアゲる【和菓子ギフト】
まずは定番の和菓子のギフトです。お正月は和の行事。和菓子のギフトはお正月にはぴったりですね。
おせち料理にお雑煮、もちつきに凧揚げとお正月ならではの行事を楽しんだ後のおやつタイムに楽しんでもらえそうな和のスイーツを紹介します。和のスイーツと言えば抹茶。辻利兵衛本店の賽の茶は、宇治抹茶の抹茶菓子です。賽の茶は、抹茶とほうじ茶やいちごと抹茶など、抹茶と違うテイストをかけ合わせて楽しむ一口サイズのキューブケーキです。
抹茶は、ほろ苦く大人向けのテイストなので、子供には十分楽しむことが難しいかもしれません。
子供がいる家にご挨拶に行く場合は、カステラとかりんとうなどの甘いギフトセットが好まれるかもしれませんね。
カステラの裏のカラメル部分と間のふんわりした食感がたまりません。
おかきのギフトは、子供から年配の人まで好まれます。あられや卵ボーロ、野菜チップスなど、昔懐かしい日本のお菓子が楽しめるOLD NEWは、市松模様や毘沙門亀甲、七宝といった、新年にふさわしい縁起の良いデザインの缶に入っているので、受け取った人に良いことが起こりそうな予感がしますね。
自信を持って贈ることができる【焼き菓子ギフト】
お正月のおせちやお雑煮の合間にちょっとひと息つきたい時には、焼き菓子のギフトはおすすめです。大人から子供まで楽しむことができる上に、日持ちもするので、親戚一同が集まったお正月に食べきることができなくても、ゆっくり楽しんでもらえます。
クッキーの真ん中に浮かぶチョコレートやジャムがワンポイントの中山製菓のロシアケーキは、ひとくちで頬張りきれないほどの大きさが特徴です。
大きなクッキーは、子供にとっては嬉しいでしょう。
大人にも食べごたえのあるサクサク食感がたまりません。
3000円以内でいちごやホワイトチョコのタルトやサンドクッキーなど、合計26個も入っているのも嬉しいですね。
お年賀としては可愛い名前のハリーズレシピは、果実のタルトと焼き菓子のギフトセットです。
アプリコットやクランベリー、りんごのフルーツタルトに洋酒が香る大人な味わいのブランデーケーキなど、お正月の和の雰囲気をガラリと変える洋菓子スイーツもおすすめです。
フィナンシェにマドレーヌにチョコレートクッキーなど、シンプルな焼き菓子のギフトセットもまた、大人数が集まる場所には喜ばれる手土産です。クッキーにカップケーキにフィナンシェマドレーヌ、さまざまなテイストの焼菓子セットなので、飽きることはありません。どれにしようかなと選ぶのも楽しくなりますね。
たくさん入っているので子どもたちがけんかになることはないでしょう。
お正月に持参するお年賀には、テレビや雑誌で話題になったスイーツも喜ばれます。
いろんな味や食感が楽しめる焼き菓子アソートとは打って変わって、キャラメルサンドクッキーは、見ての通りこれだけです。
ですがこの、サクっからのとろ~りは、誰もが夢中になる味わいです。
サクサクの食感と真逆にあるほろ苦さを感じるキャラメルの余韻をいつまでも楽しみたくなる新食感スイーツです。
品のある贅沢なお年賀を贈りたいという人には、帝国ホテルのクッキーギフトがおすすめです。シンプルだからこそ味わえるバターの香りが素材の良さを引き出し、丁寧に焼き上げられたクッキーから、おもてなしの心を感じます。
手軽に贅沢気分を味わえる【ケーキギフト】
ケーキギフトといっても、なまもののケーキは大人数が集まるお正月の場にはあまりふさわしくありません。
人数分を揃えるのも難しいですし、賞味期限も短いので、残った場合に相手を困らせてしまいます。
それに、のしなどをかけられない場合が多いので、パウンドケーキやカップケーキがおすすめです。
帝国ホテルのクッキー同様、品があって、その上ボリュームがあるお年賀を贈りたい人には、人数分を切り分けて楽しんでもらえるパウンドケーキがおすすめです。パウンドケーキから感じるまろやかで上品な甘さから、ホテルのおもてなしの心がうかがえます。
また、マスカルポーネチーズを使用した生地にコーヒーシロップを染み込ませた焼きティラミスのギフトセットや、トリュフチョコレートを大胆に一粒忍ばせたトリュフケーキ、芦屋の洋菓子屋さんのフィナンシェとマドレーヌなど、人気パティシエや話題のスイーツ店のミニケーキギフトは、新年早々話題になること間違いなしです。
義理の実家には一緒に楽しめる【贅沢グルメギフト】
お年賀を持参して、新年の挨拶をする機会が多いのは、やはり実家や義理の実家でしょう。
結婚している人は避けて通れない義理の実家への新年のご挨拶。「今年も1年よろしくおねがいします」の気持ちを込めて、義理の両親に喜ばれるお年賀を贈りましょう。
実家や、特に義理の実家へのお年賀におすすめしたいのが、グルメギフトです。
上で紹介した焼き菓子やケーキのお年賀でも喜ばれるでしょう。
しかし毎年毎年同じものを持参するのも気が引けますよね。今年は変わったものを贈りたいなと思ったら、その年に話題になったお取り寄せグルメなどをお年賀として贈るというのはいかがでしょうか。
もちろん、お取り寄せグルメなどは手に持って渡すことができません。
ですので、予め用意してあることを伝え、購入店から直接自宅に贈ってもらうようにするとスマートですね。
時間指定サービスも利用できるので、訪問する時間に合わせて届けてもらい、晩ごはんの時間に一緒に楽しんでも良いでしょう。
久しぶりに集まった家族と一緒に囲む食卓に贅沢グルメは、会話にも花を咲かせることでしょう。
テレビでも話題の博多若杉の牛もつ鍋など、お鍋のギフトは特別感もありみんなで共有できるので、楽しくお正月の休暇を楽しめそうですね。
贅沢な気分を贈りたいなら、やはりお肉のギフトでしょう。
ホットプレートを用意して、家族みんなで楽しむ焼き肉パーティも素敵ですね。
普段なかなか口にすることのない高級なお肉を食べて、1年の良いスタートが切れそうです。
心を込めて選んだお年賀で気持ちを伝えよう
年始の大切なご挨拶であるお年賀。お年賀という習慣は、日本にしかない昔ながらの習慣です。
お年賀を渡さなければいけないということではありませんが、歳を重ねるごとに、そういった習慣やマナーを問われる機会が増えてきます。友人に気軽に渡すものもあれば、結婚して家族が増えた場合など、義理の実家に挨拶に行く時に、正月早々、できれば恥はかきたくありませんよね。ラッピングなどの最低限のマナーをしっかりおさえて、その上で、相手に喜んでもらえるお年賀を選びましょう。手渡しで贈る場合も郵送で送る場合も、贈る方も受け取る方も、気持ちよく過ごすために、心込めた贈りものと一緒に新年のご挨拶をしましょう。