8月は、みんなが楽しみにしている連休があります。子どもたちには夏休み、働く大人たちにはお盆の連休。昨年までは新型コロナウイルスの影響で夏休みが短縮される傾向にあり、子どもたちには辛い夏になりましたが、家族で連休を利用しておじいちゃんおばあちゃんの家に帰省したり、お墓参りや家族旅行に行く予定の人もいるでしょう。この記事では、初盆の法要に参列する時に持参するお供えものについて解説していきます。いつまでに渡せばいいのか、どんな品物を選べばよいのか、選び方やおすすめの商品を紹介します。
最終更新日:2023年9月4日
初盆って何?
一般的にお盆とは、亡くなった人の魂(たましい)が、天国からこの世に戻ってこられる期間を指します。
亡くなった人が四十九日法要後に初めて迎えるお盆を初盆と呼び、通常のお盆よりも丁寧に法要や会食を行います。
(地域によっては新盆(にいぼん)とも呼ばれます。)
通常のお盆では、親戚などを呼ぶことはなく家族のみで行いますが、1周忌や3回忌などと同様に、初盆では家族以外の親戚や友人、住職を招いて読経をあげてもらうのが大きな違いです。
初盆についてのマナーや相場、コロナ禍での渡し方については、以下の記事で詳しく説明しています。
初盆におすすめの品物は?
初盆の法要に招かれ参列する場合、手ぶらで行くのは好ましくありません。
他の参列者からは「非常識な人だな」と思われてしまう可能性もあります。
初盆のお供えは、仏壇や祭壇前にお供えした物は「お下がり」と呼ばれ、法要が終わった後に集まった親族たちに配るケースが多く、配りやすい個包装されているものがおすすめです。
また、賞味期限が長いものや保管場所を選ばない常温のもの、その中でもあまり華やかではないパッケージデザインのものを選ぶと良いでしょう。
これらの条件を満たす品物を挙げると、ふさわしいものは乾物や缶詰、缶ジュースやお菓子の詰め合わせです。
海苔やフリーズドライのお吸い物、お茶漬けや焼き菓子が人気です。
お菓子の中でも、最中(もなか)やおせんべいなどの和菓子の方が、パッケージも和風で控えめのため選びやすいでしょう。
選んだ品物には、お供えの熨斗(のし)を掛けて渡しましょう。
初盆に贈ってはいけないものは?
初盆のお供え物は、そのままお供えをするので、腐りやすい生物や魚介類、肉類は避けましょう。
初盆のお供えで昔からよく選ばれているのは、法要で使用する線香やロウソク、供花です。
しかし、多く選ばれる分、受け取る機会も多いので、もらって困ってしまう品物にもなりかねません。
線香の場合は香りの好みもあるので、お供えの品物には避けたほうが良いでしょう。
また、初盆の法要は亡くなってから日が浅いということもあるので、故人が好きだったものは家族に大切な人を失った寂しさや悲しさを思い出させてしまう可能性があるので配慮しましょう。
初盆のお供え物の金額の相場は?
お供え物の金額は、故人と親しかった場合は、5,000円~1万円ほど、それ以外であれば3,000円~5,000円ほどが相場だといわれています。 親族で盆提灯の代わりに「お提灯代」として現金を包むこともあります。
初盆におすすめのお供え物5選
これまでのことを踏まえて、初盆の法要に持参するおすすめのお供え物を紹介します。
今回は、大手通販サイトのソムリエアットギフトで購入できる品物の中から、お供え物の相場である3000円~5000円の商品を紹介します。
乾物
お供え物の中でも定番である乾物。
乾物は日持ちするのでお供えものに多くの人から選ばれています。
乾物の中でも代表的なものがお餅や昆布、海苔です。
海苔の老舗メーカーで知られる白子のりのシリーズも、お供えに人気の品物です。
分けやすいように袋と缶で分けられているところも嬉しいですね。
また、普通の海苔ではなく、今までの海苔を超えた全く新しい味わいが楽しめるのも人気の理由です。
しらすやエビ、唐辛子などの素材をすき込んだ海苔は、歯ごたえがよく、濃い味わいでスナック感覚で楽しめます。
梅やわさびの味わいを染み込ませた贅沢な味のりは、白いご飯だけではなく、パスタやサラダにもよく合いアレンジを楽しむことが出来ますよ。
ただの海苔ではない、シンプルだけど味わいは無限大の品物です。
お吸い物
乾物の中のひとつであるお吸い物。
お吸い物は、縁起の良いもののカタチや可愛らしい容姿が特徴ですが、シンプルで落ち着いたデザインからお供え物にも選ばれています。
京料理の上品な味わいを堪能できる辻が花の梅の姿のお吸い物。
京野菜である九条ねぎが使用されており繊細な味わいが特徴です。
梅のカタチの最中は、お吸い物だけではなくお茶漬けも楽しむことが出来ます。
お菓子
お菓子の中でお供え物を選ぶなら、和菓子が良いでしょう。
今までは、お線香や果物と並んで日本の伝統銘菓である「落雁(らくがん)」などの砂糖菓子が定番でしたが、最近ではこだわる人は少なく、みんなで美味しく分け合える焼き菓子を選ぶ人が多いようです。
カステラは、小分けにされていないのですが、法要後にその場で切り分けることができるのでおすすめです。
持ち帰らずにその場所で頂けるお菓子は、参列者の負担にならないので喜ばれるでしょう。
缶詰
缶詰は、賞味期限が長く日持ちするのでお供え物には好条件の品物です。
しかし、詰め合わせ内容が多くなるほど重たくなるので、持参するときも分け合った後に持ち帰るのも負担になります。
しかし、日本を代表する名門ホテルのスープ缶や今流行りのサバ缶は、非常食にもなるので、自然災害の多い今の時期の贈りものには最適であると言えます。
車での移動であるなど、お互いに負担にならない場合に選ぶと良いでしょう。
ゼリー
ゼリーは、夏のギフトの大定番です。
冷蔵庫で冷やしておいしいキラキラ輝くひんやりスイーツ。
カラフルで華やかなイメージですが、高級感のある上品なものを選ぶと華やかさの上にある気品さを感じてもらえるでしょう。
老舗果物専門店の銀座千疋屋のゼリーは、世界中のフルーツを使用した贅沢なゼリーです。
フルーツパーラーである千疋屋の目で厳選された国内外のフルーツをゼリーに閉じ込めました。
派手すぎない銀座千疋屋オリジナルの包装紙からも、上品な印象を与えてくれるでしょう。
夏の季節にピッタリ!溶けないアイスクリームを贈ろう
お供え物に限らず夏の季節におすすめしたい贈りものが、「凍らせて食べるアイスデザート」です。
その名前の通り、凍らせて食べるアイスです。
つまり、通常は常温で保存します。
好きな時に自分でアイスにして楽しむことができるのです。
アイスクリームを贈りものに選ぶ時には、「冷凍である」「溶けてしまうので持参できない」「郵送で贈らないといけない」という問題があります。
アイスクリームを贈りたいと思うけど、実際に贈るまでのハードルはなかなか高いのです。
しかしそんな問題を全て解決するのがこのアイスデザート。夏にもらったら嬉しいギフトです。
気軽にアイスクリームを贈ることができるので、帰省時の手土産や初盆のお供えにもおすすめです。
自分で好きなものを選んで凍らせるまでの行程も楽しむことが出来ます。
小さな子どもたちにも大人気のテイストです。
お供え物にも配慮を忘れずに
初盆というのは、亡くなってからまだ日が浅いうちに迎える法要です。
上記にも説明しましたが、良かれと思って故人が生前好きだったものを選んでしまうと、家族の方々に悲しい思いをさせてしまうことがあります。
法要に参列する時の姿勢や態度だけではなく、お供えものにもしっかりと配慮しましょう。
郵送などで送る場合には、メッセージを書いた手紙などを添えると、より丁寧でしょう。
亡くなった悲しみを抱えて故人を偲んでいるということがまっすぐ伝わるように、お供え物選びに配慮しましょう。