結婚祝いや出産祝いなど、いただいたお祝いのお返しとして贈る品物が内祝いです。内祝いの基本的なマナーはいくつかありますが、中でも「熨斗(のし)」についての知識は、大人になっても本当に合っているのか不安な部分もあるでしょう。 あまり触れる機会がないからこそ、いざ内祝いを準備する事になった時に焦ってしまうものです。 のしの知識に年齢は関係ありません。 のしのことについてあまり詳しくない人や内祝いの準備で困っている人のために、今さら聞けないのしの疑問について詳しく紹介していきます。
最終更新日:2023年9月15日
内祝いとは?
内祝いとは、お祝いをしてくれた人に対して、お返しを贈る習慣のことです。
内祝いの読み方は「うちいわい」で、おめでたい出来事があったときに身内で祝い、その幸せを周囲にもおすそ分けをするということが本来の意味であって、お祝いをもらったか、もらっていないかにかかわらず内祝いを贈ることがあります。
内祝いとお返しの違いは?
御礼やお返しとは、あくまでなにかお祝いをくれた方に対してお礼の気持ちを表すものです。
したがって“お返し”とは、言葉のとおりなにかをもらってからはじめて返礼品を用意します。
内祝いは、お祝いをもらっていなくても渡すことがあるものなので、本来内祝いはお返しという表現をすることはありません。
しかし、内祝いはお祝いをもらっていなくても渡すことがあるものとはいえ、現代ではなにももらっていない人に贈ることは少なくなりました。
そのため、お祝いをもらった人にお返しをするという意味と同じような感覚で使っているケースが多くなっています。
もちろん、本来の意味どおり周囲の人にも幸せのおすそ分けをしたいという気持ちから、お祝いをいただいていない人にも内祝いを贈っても問題ありません。
ただ、なにもお祝いをしていない人が内祝いを受け取った場合、お祝いをしなければならないと思ってしまう可能性があります。
催促しているようでかえって相手に気を遣わせてしまうことになるため、大丈夫とはいえ、お祝いをもらっていない人に内祝いを贈ることは避けた方がよいでしょう。
今では、お祝いをもらった人へのお返しという意味合いで内祝いを利用することが一般的になっています。
以下の記事では、内祝いを受け取ったあとにすべきことを解説しています。
内祝いの基本的なマナーをおさえよう
内祝いに掛けるのしを理解する前に、内祝いの基本的なマナーについておさらいしておきましょう。
結婚や出産など、お祝いを頂いたら返礼品として内祝いをお返しします。
内祝いとは、お祝いに対するお礼の品物を指します。
内祝いの相場は、お祝いの金額によっていくらかが変わってきます。
“お祝いの半返し”と言われるように、内祝いの相場は、お祝いの金額の半分から3分の1が相場とされています。
例えば、5000円のお祝いをもらった場合は、1500円~2500円程度、 1万円のお祝いをもらった場合は、5000円~3000円程度が相場です。
職場の上司や親戚の人などからの高額のお祝いに対する内祝いは、半分の金額でお返しする必要はなく、3分の1程度の予算で内祝いの品物を探すと良いでしょう。
内祝いを贈るタイミングは、お祝いをもらってから1ヶ月以内が目安です。
お祝いをもらってから1ヶ月以上経ってしまう場合は、事前に電話や手紙などでお礼の連絡をするようにしましょう。
お礼状の書き方については、以下の記事で詳しく説明しています。
本来であれば、内祝いは直接会って渡すのが一般的ですが、どうしても直接会って渡せない場合は、郵送にて内祝いを贈ることも可能です。
送り状の宛名や差出人、品名など失礼にならないように記載すれば、郵送で内祝いを贈っても相手に失礼にはなりません。
また、贈る内祝いの品物は、どんなものでも良いというわけではありません。
中には、お祝い事には縁起が悪いと言われている品物があります。
法事などの仏事用でよく使用される緑茶などの日本茶や、「別れ」を連想させるハンカチは避けるほうが良いでしょう。
他にも、上司や目上の人への贈りものに靴下を選ぶことは、「相手を踏みつける」という意味に捉えられる事があるので、こちらも注意が必要です。
内祝いののしの種類
内祝いののしの種類は、お祝いの数だけあります。
結婚、出産、新築、子供の成長に連れてお食い初め、初節句、入学卒業、就職成人、退院内祝いに快気祝いまで、内祝いの用途によって、のしの種類が違ってきます。
ここでは、「そもそものしとは?」と思われている方に、のしについて解説していきます。
のしとは、そもそも日本の贈りものの象徴ともいえるもので、あわび貝を薄くのばして干したものでした。
これを包装の上から右肩に貼ることで「ナマモノを添えました」という意味になります。
現代では、白い紙の右上に飾りのように印刷してあるのが「のし」で、横に紐のように印字されているものを「水引」といいます。
これらが印刷されている紙のことを「のし紙」と呼び、贈りものにはこののし紙をかけて贈ります。
“のしの種類が違う”というのは、この水引の種類が違うという意味です。
以下では、より詳しく解説していきます。
結婚内祝い
用途によって変わるのしの水引ですが、大きく分けて2種類あります。
“結び切り”と呼ばれるのしは、結婚祝いや内祝いなどの婚礼関係、病気が治った時に贈る快気祝いなどに使用される水引です。
結婚内祝いとは結婚をした時に頂いたお祝いへのお返しの品物です。
固く結ばれて解けないということから、「生涯結ばれる」「二度と繰り返してほしくない」という思いが込められていると言われています。
快気内祝い
病気の療養中で、全快ではないものの、お見舞いのお返しを贈る場合に用いる「快気内祝い」。
お見舞いのお返しは、他にも熨斗の種類があります。
病気が完治している場合は、「快気祝い」と書くのが一般的です。
病気療養中か完治しているかで表書きの種類が変わってくるので注意しましょう。
こちらも、結婚内祝い同様、水引は結び切りを使用します。 地域によっては、結婚内祝いと水引の本数が違います。
結婚内祝いは、10本の水引を使用しますが、快気内祝いの場合は、5本の水引の熨斗を使用します。
また、結婚式に参列してくれた人からご祝儀を頂く場合、挙式の際に引出物を渡しているので、結婚内祝いは不要です。
余興やスピーチをしてくれた友人、ご祝儀を多めにくれた人には新婚旅行のお土産など、別途お礼を渡すといいでしょう。
出産内祝い
一方“蝶結び”とは、出産や新築祝い、内祝いなどに使用されます。
蝶結びは何度も結び直すことができますよね。
そのため、「何度でも繰り返してお祝いしたい」という思いが込めら何度でも起こっても良いお祝い事に使用されます。
詳しい結び切りの種類や弔事用ののしなどについては、以下の記事を参考にしてください。
初節句内祝い
ひな祭りや端午の節句など、我が子の初めての節句を迎える「初節句内祝い」。
初節句内祝いは一度切りのイベントですが、子供の成長に伴うお祝いやお祝いのお返しに関しては、何度でもあっていいとされ、蝶結びの熨斗を使用します。
新築内祝い
マイホームを建てた時に頂いたお祝いに対するお返しで贈る「新築内祝い」。
新築内祝いの場合は、新居に招待することでお祝いのお返しとすることが一般的ですが、遠方で招待できない場合には、品物でお返しをします。
内のしと外のしの違いとは?
のしには、品物に直接のしを掛ける“内のし”と、品物を包装紙でラッピングし、その上からのしを掛ける“外のし”があります。
内のしは、包装紙の中にのしをかけているので、ひと目見ただけでは「どのような目的で届いたのか」を判断することができません。
そのため、内のしは内祝いなど控えめに品物を贈りたい場合に使用されるのしの掛け方です。
一方“外のし”とは、「贈りものを強調したい」「ひと目で用途を伝えたい」という時に使用します。
内祝いは、お祝いのお返しとして贈ることが多いので、どちらかというと贈りものを全面的にアピールするというよりかは、相手に対して控えめな印象を与えたいですよね。
したがって、内祝いを贈る際は“内のし”で贈ることが多いです。
ちなみに、引っ越しのご挨拶や景品などは、すぐに相手に目的を伝えたい、名前を広めたいということから“外のし”で使用されます。内のし、外のしについては、地域によって違うところもあるので、そこに長く住んでいる両親や祖父母など身内に確認しておくと良いでしょう。
内祝いで気をつける4つのポイント
お祝いは相手の幸せを喜んで贈るものです。
そのため、お祝いを贈った方としては純粋に相手の幸せを喜び、相手からのお返しなど期待していないかもしれません。
ただし、だからといって基本的にいただきっぱなしはいけません。
ここでは、内祝いをする際に気をつけるべき4つのポイントを紹介します。
【ポイント1】お返しということを明言することはしない
内祝いは、もともとは喜ばしい出来事のおすそ分けという意味いがありましたが、一般的にはお返しとして考えられていることもあります。
また、自分や身内に起こったおめでたいことを祝ってくれた人に対して、お礼の気持ちを表すことは大切なことです。
ですが本来の意味とは違い、一般的には“内祝い”を“お返し”という意味合いで贈ることが多くなりました。
しかし、内祝いを贈る際にお返しということを明言することはしないのがマナーとされています。
実際には、それほど違いを気にしない人も多いかもしれませんが、お返しといわれると、ただ単に渡したものに対してお返しをしただけ、という感謝の気持ちが薄いように感じる人もいる可能性があるからです。
また、マナーを知らない教養のない人だというレッテルを貼られてしまう不安もあるため、必ず“お返し”ではなく“内祝い”として贈るようにしましょう。
【ポイント2】どんな品物を選ぶかが大切
内祝いで気を付けるポイントとしては、なにを贈るかということも大切です。
内祝いを渡す年代も、友達やママ友の他にも、60代の年配の人から20代の職場の後輩、友人などばらばらで、性別もバラバラです。
したがって、何がいいか迷ってしまうところですが、 従来に比べると形式張った決まりがあるわけではなく、厳格なルールに縛られずに品物を選ぶことができるようになりました。
それでも人生の節目にかかわるお祝い事として、最低限のマナーはわきまえて贈る物を選ぶ必要があります。
贈る物によっては相手に不快な思いをさせてしまうことがあるからです。
例えば、生活に困っているということをイメージしやすい衣類などは、避けた方がいいアイテムです。
また、仏事で使用される緑茶なども避けたほうが良いでしょう。
他にも、文房具を贈るということは、相手に勉強や仕事を頑張れという意味に捉えられかねません。
そのため、目上の人や上司などには文房具などの実用品を贈らないというのもマナーです。
目上の人へは、靴下などの足元に使う贈りものも失礼にあたります。
ハンカチのギフトは、予算内でおしゃれなものも多いのですが、こちらも別れを連想させるということで、お祝い事には不向きな贈りものとされています。
また、どんな値段のものを選ぶかも重要です。
いただいたお祝いよりも高価なお返しや、逆に安すぎるお返しも、相手に失礼にあたります。内祝いの相場は、頂いたお祝いの半分から3分の1です。内祝いの品物を選ぶ時には、その予算内で選ぶようにしましょう。
一般的に内祝いには、年齢問わず気軽に使用できるものが好まれます。
出産内祝いの場合、親族への贈りものは子供の生まれたときと同じ体重のお米のギフトや、写真や名前が印字されている「名入れ」のスイーツなど、メモリアルな記念品がおすすめです。
職場の同僚への内祝いは、小分けされているクッキーなどのお菓子もいいですね。
取引先への開業祝いのお返しについても、社内で分けられるような、個包装されているスイーツギフトが喜ばれるでしょう。
職場への内祝いの選び方やマナーについては、以下の記事でも詳しく説明しています。
【ポイント3】現金や商品券を贈る場合は枚数の確認や新札の準備を
内祝いとして現金や商品券を贈るということも可能です。
ただし、その際も贈り方には気をつけなければいけないポイントがあります。
出産内祝いに限ったことではありませんが、お祝い事に関するときは新札を使うのがマナーです。
突然の結婚報告や出産報告に備えて、新札を用意しておきましょう。
また、紙幣にしても商品券にしても、4枚や9枚など縁起の悪いとされる枚数は避けることがマナーだといわれています。
内祝いとして用意するときは、1枚か3枚にすることが一般的です。
【ポイント4】内祝いを贈るタイミングに気をつける
内祝いを贈るタイミングは、結婚や出産、新築、退院祝いなど、その内容によって違いがあります。
結婚式の引き出物など、その場で渡すお返しもありますが、一般的にはお祝いをもらってから1ヶ月以内に内祝いの贈りものをするのがマナーです。
お祝いは、同じ時期にもらうことばかりではありません。
一週間や二週間あくこともあれば、一ヶ月以上あく場合もあります。
その都度内祝いを用意するのも大変ですので、その場合は、ある程度まとめて内祝いを贈るようにしましょう。
そうすると最初にもらった相手に内祝いを渡すタイミングが遅れてしまいます。
あまりに遅くなると、かえって渡しづらくなりますので、その場合は感謝の気持ちを伝えるのにふさわしい封筒を準備して、先にお礼状などでお礼を伝えておくといいでしょう。
以下の記事で、内祝いを贈る時期やタイミング、注意点について、より詳しく説明しています。
本来ならば、内祝いの品を紙袋に入れて、お祝いをくれた人の自宅に訪問し、直接感謝の気持ちを伝えるのが理想ですが、直接手渡しをするのが難しい、タイミングが合わないという場合は、郵送する方法もあります。
郵送する場合は、インターネットの通販サイトを利用してみましょう。
楽天市場やyahooショッピングなどのギフト専門の通販サイトでは、内祝いの人気ランキングから品物を検索できるので、同じように内祝いを探している人が、何を選んでいるのかがひと目で分かります。
また、注文者を対象にのしやラッピングサービスも無料で行っているので、内祝いとして安心して郵送できます。
また、配送料無料の品物もあるので、お得に内祝いを用意することができるので便利です。
包装紙の柄を決められるほか、お礼状や挨拶状などのオリジナルのメッセージカードの利用も出来るので、一度のぞいてみると良いでしょう。
オリジナルメッセージカードは、結婚式や生まれた赤ちゃんの写真入りで作成出来るので、普段会えない人への贈りものに添えるととても喜ばれます。
もちろん、写真入りは双子の赤ちゃんにも対応しています。
また、メッセージカードの文面がわからない場合は、用途にあったテンプレートや例文もあるので、例文を参考にオリジナルの文章を作成すると良いでしょう。
郵送を検討中の人は、以下の記事を参考に、郵送する時のマナーをおさえておきましょう。
混乱しやすいのしのギモンを解決!
基本的なのしの知識を理解したところで、次は混乱しやすいのしについて解説していきます。
「こういう場合はどれを使うのか」「こののしはいつ使えばいいのか」など、少し踏み込んだところでつまずくギモンを解決していきましょう。
寿はお祝いにも内祝いにも使えるの?
のしの上部に「寿」という文字が書かれたのしを見たことはありますか?
結婚式のご祝儀袋にも書かれています。
また、結婚式の引き出物ののしにも「寿」の文字が書かれています。
婚礼関係の品物で使用するのしに多い「寿」ですが、結婚のお祝いを頂いた時のお返しにも「寿」を使用しても良いのでしょうか。
この疑問を解決するためには、それぞれの言葉の意味を理解するとわかりやすいでしょう。
そもそも「寿」は、「おめでたいこと」という意味なので、長寿祝いなどののしにも使用されます。
一方、「内祝い」は「身内に起こったおめでたいことをおすそ分けする」という意味があります。
つまり、結婚式や披露宴に呼んでいない人や、式に参列できなかった人から頂いたお祝いに対しては、内祝いの内を家(うち)と考え、自身の家族の幸せを周りの人におすそ分けする「内祝」が適切といえます。
どちらも間違いではありませんが、受け取る相手が気持ちよく受け取ることが出来るのは、幸せのお裾分けという意味が込められている「内祝」でしょう。
「あなたにも幸せの連鎖が繋がりますように」といった想いが込められている方が、受け取った時に嬉しいですもんね。
内祝いと御礼の違いは?
内祝いは、「身内に起こったおめでたいことをおすそ分けする」という意味です。
一方“御礼”は、その言葉の通り御礼の品物という意味で、言葉の意味を知ると似て非なるものです。
内祝いののしを「御礼」とすると、もらったから返すという意味に捉えられる場合もあるので、のし上に書き記す表書きは「内祝」としたほうが良いでしょう。
言葉の意味を知ると似て非なるものですが、「御礼」というのしで内祝いをお返ししたほうが良い場合もあります。
それは、贈る相手が喪中の場合です。
お祝いをくれた人が喪中の場合は、四十九日まで内祝いの品を贈ることを避け、のしにも「祝」という文字を避け、「御礼」という文字を書きます。
この場合は、内祝という言葉よりも御礼という文字を使うことが適切です。
「内祝い」と「御礼」の違いも、言葉の意味を読み解くとわかりやすいかもしれませんね。
初節句などの一度きりのイベントの水引は?
のしの種類のところで「一度切りの出来事」には結び切り、「何度でも起こって良い出来事」については蝶結びの水引を使用すると説明しました。
ここで疑問なのが「初節句や成人式は一度きりなのに、のしの種類は結び切りじゃなくても良いの?」という疑問です。
初節句や成人式は、確かに一度きりのイベントで、何度も起きるイベントではありません。
しかし「子供の成長に伴うイベント」については、「何度でも起こって嬉しい出来事」とされているため、子供の成長に伴う初節句に入学や卒業、成人式のお祝いや内祝いは、蝶結びののしが使用されるのです。
子供に関する内祝いはふりがなは必要?
出産内祝いののしは、のしの表書きを「内祝」もしくは「出産内祝」とします。
子供の名前のお披露目を兼ねて、のしの下には子供の名前をフルネームで書き記します。
この時、読み方もともにお披露目するため、ふりがなも書き記します。
双子の場合は、子どもの名前を連名で書きましょう。
同様に、節句の内祝いや入園、卒園の内祝いなどにもふりがなをつけるか迷うところではありますが、基本的に子供の名前にふりがなをつけるのは「出産内祝い」としての贈りもののみです。
その他の内祝いにも同様にふりがなを付けてしまうと、出産内祝いという意味の贈りものになってしまいかねないので注意しましょう。
快気祝いと快気内祝は同じ意味?
病気が治った時に、お見舞いをくれた人に対して御礼の品物とともに元気になった報告をする快気祝い。
快気祝いにも、「快気祝」と「快気内祝」の2種類があります。
同じような言葉ですが、これも違った意味で使用される言葉なので覚えておきましょう。
まず「快気祝」とは、病気の完治の報告を目的とした言葉です。
一方「快気内祝」とは、退院はしたけれど全快ではなく通院や自宅での療養が必要な時に使用されます。
ちなみに、快気祝いと同時期に使用される「御見舞御礼」は、お見舞いをもらったけれどまだ入院など治療が長引きそうな場合のお返しという意味です。
治療後に亡くなった場合も「御見舞御礼」とします。
のしの名前は必ず必要?
内祝いののしには、必ずしも名前が必要というわけではありません。
親しい人への内祝いの贈りものについては、名前がなくても失礼ではありません。
しかしながら、出産内祝いなど子供の名前をお披露目するという意味が込められているような贈りものについては、のしの下に名前をしっかりと書き記しましょう。
また、上司や年配の人は、礼儀やマナーを重んじる人も多いです。
年齢が上の人への贈りものについては、名前の記載がないと不快感を与える可能性もあるので、書いておいたほうが良いでしょう。
のしの名前の有無をはじめ、基本的なのしのマナーについては以下で詳しく説明しています。
内祝いが不要な場合はどんな時?
お祝いをくれた先方に子供がいる場合の、入学祝いや就職祝いなどの贈りものに対しては原則お返しは不要です。
これは、どちらの家庭も子供が入学や就職などの時期になれば、お互いに贈り合うという意味があるからです。
しかし、お祝いをくれた先方に子供がいない場合には、内祝いとしてお祝いのお返しを考えるようにしましょう。
また、新築祝い・引越し祝いをもらった場合は、建てたばかりのマイホームのお披露目を兼ねて、自宅でパーティを開くなどしてお招きすると、内祝いとして品物をお返しする必要はありません。
このように、一般的には、結婚や出産のお祝いにはお返しとして内祝いを贈りますが、お祝いにはお返しが不要なケースもあります。
その他にも、結婚や出産のお祝いには「お返しはいらないから」と、お祝いを渡すときに内祝いは不要と伝えてくる人もいます。
このケースでは、お祝いをくれた人との関係性を重視して考慮するようにしましょう。
例えば、知ってはいる人だけどそんなに親しくない知人や目上の人から、お祝いをいただく場合も多くあります。
こういった関係性の人から「お返しはいらないよ」と伝えられても、社交辞令や照れからの一言ということが考えられるのです。
そのため、真に受けることはせずに、他の人と同様に内祝いを贈るように注意しましょう。
結婚や出産のお祝いへはお返しすることが原則なので、特別な関係性がある人でもないのに、言われたからお返しをしないということは避けるべきだといえます。
これが、両親や兄弟、祖父母や親しい親戚だったなら、「ありがとう」と伝えお返しをしなくても良いでしょう。
それが気になるようなら、後日お土産などを持って訪問するのもいいでしょう。
しかし、家庭がある既婚の兄弟へは配慮が必要で、家計からお金を出してくれたお祝いですので、いくら兄弟とはいえお返しはするべきです。
気を遣わせてしまうことが心配であれば、3分の1程度の予算で気持ちをお返しすると良いでしょう。
また、お祝いといっても会社関係の昇進や栄転祝い、会社から贈られた慶事の贈答などへは、もちろんお返しの品は不要です。
この場合は、お礼を直接伝えたり、関係性によってはお手紙でお礼を伝えるようにしましょう。
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出産内祝いをはじめ、結婚の内祝いや母の日、父の日にバレンタイン、誕生日ギフトなどその他の贈りものを取り扱っています。
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1000円以下のプチギフトなどの安い金額のものから内祝いで人気のカタログギフトまで、種類も豊富でさまざまな用途に応じたアイテムを選ぶことが出来ます。
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不安なことや分からない事があれば、気軽に問い合わせをしてみましょう。
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特に出産内祝いは、妊娠中から内祝いを探したり、出産後の身体で、生まれたばかりの赤ちゃんを連れて店舗に足を運ぶことが大変な時期です。
インターネットを利用した通販であれば、家にいながら、ゆっくり選ぶことができるメリットがあります。
外出を控えている人は、ぜひ利用してみてください。
内祝いの贈りものに人気のアイテムは?
結婚や出産、新築など、お祝いをもらったら、内祝いでありがとうの気持ちをお返しします。
お祝いをくれる人は、両親や祖父母、職場の上司、先輩、後輩や友人など、性別も年代もさまざまです。
すべての人に好まれる品物を探すのはなかなか大変ですが、それぞれの用途によって人気のアイテムがあります。
結婚内祝いにおすすめのアイテムは、ルタオや千疋屋などの有名店の洋菓子やスイーツ、とらやなどの老舗の和菓子など、おしゃれなお菓子のギフトが人気です。
出産内祝いは、赤ちゃんの名前入りのスイーツや名入れの紅白うどんにカステラ、生まれた体重のお米などが人気です。
新築内祝いは、コーヒーギフトや清潔感があふれる今治タオルも人気ですね。
すべての用途で定番の内祝いギフトは、商品券やカタログギフトです。
商品券やカタログギフトは、「相手の好きなものを選んでもらえる」という内祝いの悩みを解決してくれるアイテムなので、内祝いの定番となっています。
商品券は、高島屋などの百貨店でしか購入できないということがデメリットです。
一方、カタログギフトはインターネットショップの内祝いランキングでも人気があり、通販サイトで気軽に購入できるところがメリットです。
また、旅行などの体験型ギフトや、グルメギフト、スイーツギフトなど、それぞれに特化したカタログギフトがあるので、相手の趣味に合わせたカタログギフトを贈ることが出来ます。
他にも、細かく値段設定されているカタログギフトが多いので、予算にピッタリのカタログギフトを見つけることが出来ます。
通販サイトで購入する際は、割引率が高いものもあり、メール便など配送方法を選択すると送料無料で郵送出来るところも嬉しいポイントですね。
なぜ人気?内祝いにカタログギフトが選ばれる理由
内祝いに人気のアイテムのなかでも、カタログギフトは広く支持されています。
カタログギフトの大きなメリットは受け取った人が自分で好きな物を選べるという点です。
送り主が内祝い品を選ぶと、どうしても送り主の好みが出てしまうこともあるでしょう。
それが受け取る人の好みに合うとは限りません。
送り主の趣味が出るものは敬遠される傾向もあり、内祝い品としてカタログギフトが選ばれることも多いのです。
また、高額のお祝いをもらった場合も、カタログギフトが大変おすすめです。
高い金額のお祝いをもらった場合、お返しに何を贈ろうか悩むところです。
5万や10万円など、結婚のお祝いや新築のお祝いとして両親や祖父母、職場の上司や先輩からもらうことがあるでしょう。
高額ゆえに、喜んでもらえる内祝いをしたいですね。
高い金額のお祝いをもらった場合は、半返しではなく3分の1程度が目安の金額です。
3万~5万のカタログギフトには、高級ブランド品や高級食材も掲載されています。
旅行やエステの体験ギフト もあるので、その中から今、欲しい物を選んでもらえるので、喜ばれる内祝いになるでしょう。
高額のお祝いをもらった場合のお返しの選び方、マナーについては以下の記事でも詳しく説明しています。
カタログギフトが贈られてくると、なにを選ぼうかと考える楽しみがあります。
また、カタログギフトを見ながら家族の会話がはずむこともあるでしょう。
もし、品物をなににしようか迷ったときや、失礼になるものを贈ってしまわないか心配だという場合は、カタログギフトを内祝い品に選ぶのもひとつの方法です。
のしの意味を理解して上手に使いこなそう
お祝いや内祝いを贈る機会があって初めて触れる熨斗の知識ですが、のしの知識を正しく理解していると、いざという時に大変役に立ちます。
また、熨斗の意味や語源を理解すると、昔の贈りもののスタイルを知ることが出来る上に、より一層贈りものに気持ちを込めることができます。
内祝いと御礼の他にも、似ているようで意味が違う表書きや、水引の種類などがあるので、使用する前に意味をしっかりと理解しましょう。
間違って使用してしまうと、相手に大変失礼な贈りものをすることになってしまいかねないので、内祝いを贈る際にはしっかりとマナーを押さえて、喜ばれる内祝いを贈りたいですね。