最終更新日:2024年9月26日
出産祝いを選ぶときに考えたいこと
結婚をした2人の間に赤ちゃんが生まれる家庭の生活を考えれば、出産祝いとして贈るべきものも自然とわかってきます。
まずは、出産を控えた家庭や、赤ちゃんが生まれた後の家庭の生活について知っていきましょう。
出産前後の生活
出産前は、生まれてくる赤ちゃんについて家族が期待を膨らませる時期です。
一方で、ママは腰痛やむくみといった体のトラブルを抱えやすく、デリケートな時期でもあります。
つわりで食事ができなくなったり、これまで好きだったアロマや洗剤の香りを嗅ぐと気分が悪くなってしまったり、イライラしやすくなったりなど、妊娠中に現れる症状は人それぞれです。
また、出産時は痛みに耐える必要があり、母体に大きな負担がかかります。
さらに、出産後は妊娠前の体力を取り戻すために、時間をかけてゆっくりと休息をとらなければいけません。
体力の回復にかかる時間には個人差がありますが、少なくとも2カ月前後は体を休めるべきでしょう。
このように、出産前後は喜ばしい反面、非常に大変な時期でもあるのです。
赤ちゃんとの生活
出産後も、大変な日々は続きます。
新生児期の赤ちゃんは、大人のように睡眠サイクルが整っていません。
そのため、1日のほとんどの時間を眠って過ごします。
しかし、3~4時間おきに目を覚ますため、深夜や早朝に泣いてミルクや母乳を求めることも珍しくありません。
さらに、月齢が低い赤ちゃんほど頻繁に排泄をします。
1日のうちに何度も授乳やおむつ交換をする必要があり、親は不眠不休の生活を強いられるでしょう。
たとえ産休や育休をとっていたとしても、ママが自宅で1人だけで育児をするのは簡単なことではありません。
ママも赤ちゃんもデリケートな時期を乗り越えて育児をしていくには、旦那さんと協力する必要があるのです。
そのため、働くパパとママを癒し、育児の負担を和らげることができるような出産祝いを贈ると良いでしょう。
出産祝いを渡すときに考えたいこと
たとえ相手のことを考えながら選んだ出産祝いでも、あまりに高額な品物を渡してしまうと、本音はかえって気をつかっているかもしれません。
また、赤ちゃんが生まれる時期は非常に忙しく、渡すタイミングにも注意しなければいけません。
ここからは、出産祝いを渡す際に気を付けるべきポイントを紹介します。
出産祝いの費用相場について解説する。
出産祝いを購入する際は、もらう側が気をつかわない程度の金額にとどめることが大切です。
また、出産祝いの相場は、贈る相手との関係によって変わります。
友人へ贈るときや、何人かで一つの出産祝いを購入するときは、3000~5000円が相場です。
会社や仕事関係で知り合った人や親戚に贈る場合は、5000円~1万円を目安にすると良いでしょう。
過去に出産祝いをもらったことがある相手に贈るのであれば、もらった品物の金額を調べ、同額の出産祝いを用意するのも一つの方法です。
特にお世話になった親戚や兄弟姉妹へ贈る場合は1~3万円程度が相場ですが、安定した収入がない学生など、贈る側の状況によっては負担になってしまう可能性があります。
決して無理をしすぎず、できる範囲で予算を設定することが重要です。
出産祝いを贈るタイミング
出産祝いを贈るタイミングは、出産後1週間から1カ月以内が望ましいです。
出産から1週間は、母子ともに病院にいることが多く、その時期に出産祝いを渡しても迷惑になってしまう可能性があります。
ただでさえ赤ちゃんの状態に気を配らなければいけない時期に、さらに気をつかわせてしまう結果になりかねないので注意しましょう。
1カ月が経過すると赤ちゃんの状態は落ち着いてきますが、お宮参りに行ったり慣れない育児に追われたりと、多忙になりやすい時期でもあります。
できる限り相手の負担にならないよう、お宮参りに行く前を目安に準備をしましょう。
出産祝いでもらうと嬉しい贈り物10選
出産祝いとして贈り物にできる品物には、赤ちゃんに使用したい今治タオルなどのタオルギフトや二人目の出産祝いにも人気の絵本やインターネットの人気ランキングにも上位を占めているお菓子のギフトなど、さまざまな種類があります。
しかし、選択肢が多すぎて、何を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここからは出産祝いとしてもらうとうれしい10個のアイテムを紹介します。
もらって嬉しい贈り物1:おむつケーキ
おむつケーキはダイパ―ケーキとも呼ばれ、「ベビーシャワー」という欧米で行われる出産前のパーティーでも用意されます。
生後1週間の赤ちゃんの平均的な排泄回数は、おしっこが1日6~8回、うんちが3~4回程度です。
生後1週間を過ぎると排泄回数はさらに増え、1日に10回以上のおむつ替えが必要になります。
おむつは必需品であり、たとえ他の人が用意していたとしても邪魔になることはありません。
さらに、おむつと一緒にタオルやおもちゃなどを添えて、ケーキの形にすることもできます。
色やキャラクターもさまざまなおむつケーキがあるので、デザインで個性を出すことも可能です。
通販サイトなどで注文することもできますが、オリジナルのおむつケーキを手作りする人もいます。
ただし、肌がデリケートな赤ちゃんだと、おむつが合わなくて肌荒れする可能性もあるので注意が必要です。
事前におむつのサイズや素材、メーカーなどを調べておいたほうが良いでしょう。
もらって嬉しい贈り物2:赤ちゃん専用シャンプーセット
赤ちゃんの肌は乾燥しやすく、非常にデリケートです。
大人用のシャンプーやボディソープは洗浄力が強すぎるため、赤ちゃんの肌を守るために必要な皮脂まで取り除いてしまうおそれがあります。
また、香料や着色料、パラベンなどの添加物が入っている製品も、赤ちゃんの肌に使うには不向きです。
肌荒れなどのトラブルを避けるためにも、赤ちゃんをお風呂に入れるときは専用のシャンプーを用意しなければいけません。
出産祝い向けにシャンプーやボディソープ、ローション、クリームなどのスキンケア用品がセットになっている商品もあるので、プレゼントすると喜ばれるでしょう。
ポイントは、普段使いのアイテムよりも少し高品質なものを選ぶことです。
スキンケア用品は消耗品なので、値段を気にして安いものを買うという人もいます。
出産祝いとして、自分ではなかなか手が出ないような質の良いものをもらえてうれしかったという声も多いです。
もらって嬉しい贈り物3:ベビー服
ベビー服も出産祝いとして喜ばれるおすすめのプレゼントの定番です。
赤ちゃんが成長するにつれて、家にいるだけではなく、外出する機会も増えてきます。
プレゼントするなら、イベントごとやお出かけにも着て行けるようなかわいいベビー服を選ぶと良いでしょう。
また、赤ちゃんは成長が早く、ベビー服を買ってもすぐにサイズが合わなくなってしまうため、お金をかけられないという人も多いです。
そのため、自分では選べないブランドや、相手が好きなブランドのベビー服を贈ると喜ばれます。
新生児のサイズは50~60cmですが、長く使ってもらうには70~80cmを選ぶのがポイントです。
少し大きめのサイズなら、赤ちゃんが成長しても長く使えます。
赤ちゃんは1日のうちに何度も着替えをするため、洗い替えは多いほど助かるでしょう。
他の人と被ることを気にする必要もありません。
もらって嬉しい贈り物4:おもちゃ
生まれたばかりの赤ちゃんは、すぐにおもちゃで遊べるわけではないので、用意しようと思っていても、つい後回しにしてしまいがちです。
しかし、成長するとおもちゃで遊ぶ機会が増えてきます。
出産祝いとして贈る玩具は、対象年齢が1歳程度の小さい子どもが遊べるおもちゃや、口に入れても安全なおもちゃを選びましょう。
定番は積み木やメリー、楽器などです。
色鮮やかで音が出るおもちゃほど、赤ちゃんの興味を惹きやすい傾向があります。
できる限り丈夫で安全なおもちゃを選びたいのであれば、木のおもちゃ選ぶと良いでしょう。
木のおもちゃはプラスチックのおもちゃよりも長持ちしやすく、赤ちゃんが遊ばなくなった後もインテリアとして飾ったり、親になったときに自分の子どもが使えるよう保存したりできます。
予算に余裕がある場合は、ピアノなどの大きめのおもちゃを選ぶのも一つの方法です。
もらって嬉しい贈り物5:ベビー食器
ベビー食器は、赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいる時期には使いませんが、ご飯を食べられるようになってからは毎日必需品です。
生後100日目のお食い初めまでには用意しておくべきアイテムでしょう。
食器は朝昼晩の食事の度に必ず使うので、数があったほうが安心です。
出産祝いとして贈るのであれば、赤ちゃんが落としても割れないような素材を選びましょう。
また、見た目や素材が良くても、使い勝手が悪いと、せっかくプレゼントしても使ってもらえない可能性があります。
赤ちゃんが使うものに対してこだわりがある相手に贈る場合は、好みのブランドも事前に確認しておいたほうが安心です。
失敗しないためにも、相手が既に持っている食器や、欲しがっている食器などを細かくリサーチしましょう。
もらって嬉しい贈り物6:入浴剤
赤ちゃんが成長し、子育てに慣れてくると、生活にも余裕が生まれます。
ゆっくりとお風呂に入る時間もできるでしょう。
そのときに、赤ちゃんと一緒に入れる入浴剤や、香りの良い入浴剤があれば、より充実したバスタイムを過ごすことができます。
ただし、産後の女性は香りに対して敏感になっていることが多いです。
あまりに香りが強い入浴剤は気分が悪くなってしまう可能性があります。
また、お風呂は家族全員が使う空間です。
できる限り穏やかなで自然な香りの入浴剤を選んだほうが良いでしょう。
もらって嬉しい贈り物7:お菓子
ママ用の贈り物として、お菓子を選ぶという方法もあります。
赤ちゃんに母乳を与えなければならないママにとって、栄養補給は非常に必要です。
ドライフルーツやナッツなら、家事や仕事の合間に食べられます。
ローカーボのお菓子は、妊娠中に増えてしまった体重が気になるママにぴったりです。
食べ物の安全性が気になるママには、オーガニック素材を使ったお菓子など、原材料にこだわったものを選びましょう。
なお、母乳で赤ちゃんを育てているママは、アルコールやカフェインなどの刺激物をとることはできません。
紅茶やコーヒー、チョコレート、お酒などを使ったお菓子は避け、ノンカフェインのお菓子を選んだほうが無難です。
もらって嬉しい贈り物8:バスローブ
子育て中のママは、ゆっくりお風呂に入る時間がとれないだけではなく、お風呂から上がった後に体を拭く余裕もないこともあります。
赤ちゃんが泣けばすぐにお世話をしなければいけないものの、体をきちんと拭かずに服を着るわけにもいきません。
バスローブならお風呂上がりでも、着るだけで水気を吸い取ってくれるので、安心して身につけることができます。
ワンピースやパーカーのように被ればいいだけのバスローブなら、動いているうちに腰紐が解けたり、胸元がはだけたりしてしまう心配もありません。
肌触りの良さや赤ちゃんへの安全性を重視するのであれば、綿100%などの天然素材を使用したバスローブを選ぶと良いでしょう。
2人目や3人目のお祝いにもおすすめです。
もらって嬉しい贈り物9:スキンケアアイテム
赤ちゃんにつきっきりで肌のケアをする余裕もないママにとって、スキンケアアイテムはうれしい贈り物です。
妊娠中は肌のコンディションも大きく変化するため、肌トラブルに悩むママも多く見られます。
スキンケアアイテムは肌の調子を整えるために役立つだけではなく、がんばったママへのご褒美にもなるでしょう。
ハンドクリームやボディクリームなら、空いた時間を利用して手軽に肌のケアができます。
ママと赤ちゃんが一緒に使えるスキンケアアイテムもあるので、セットで贈るのも一つの方法です。
もらって嬉しい贈り物10:カタログギフト
何を買うべきか決められないときは、カタログギフトを贈るという方法もあります。
カタログギフトはお祝いだけではなく、引出物やお祝いのお返しにも人気です。
カタログギフトなら相手に欲しいものを選んでもらえるので、他の人と被る心配もありません。
ただし、カタログギフトにはベビー用品に特化したものもあれば、ママ向けのグッズが充実しているものもあります。
中には味気ないと感じるギフトに思う人もいるようですが、食べ物や日用品、家電などを選べるものや、旅行や教室などの体験をプレゼントできるものなど、ブランドによってさまざまな内容を選ぶことができます。
相手の好みや趣味、家族構成などを十分にリサーチしたうえで、喜んでもらえるようなカタログギフトを選びましょう。
贈る相手のことを考えて出産祝いを決めよう!
出産祝いを選ぶときは、予算や渡すタイミングも重要ですが、とにかく送った相手に喜んでもらえることを第一に考える気持ちが大切です。逆に、出産祝いにNGなアイテムもあるので、しっかりと調べたうえで検討しましょう。自分で選ぶのが難しいときは、相手に欲しいものを直接聞いてみるのも一つの方法です。
贈る品物にはメッセージカードを添えたりのしを掛けて、ここで紹介した情報を参考にしながら受け取った相手がうれしいと感じるようなプレゼントを選びましょう。