缶詰=保存食を覆す新常識
缶詰から連想される言葉は、「防災食」「保存食」「非常食」。
フルーツの缶詰や缶パンやツナ缶は、誰もが知っているおなじみの缶詰ですよね。
そんな缶詰は、賞味期限が長いということもあり、いざというときの非常食になるため、災害時の食事などに利用されてきました。
しかし最近では、「グルメ缶詰」というワードとともに、缶詰が注目されています。
その人気に応えるように缶詰の種類も増え、おつまみ系からご飯のお供、スイーツまで缶詰で楽しむことが出来ます。
食卓に缶詰を広げるだけで一食分が完成するほど、缶詰でさまざまなグルメを楽しむことが出来るのです。
また、一番美味しい瞬間を閉じ込めた、その場所でしか楽しむことができないご当地缶詰も人気です。
缶詰=保存食という利用から、缶詰を日常的に楽しむ傾向にあるようです。
今話題のグルメ缶詰の魅力
今話題のグルメ缶詰は、茶碗蒸しやたこ焼きの他にも、スーパーで販売されている惣菜や出来上がった料理が缶詰になっています。
ここで、おかずにおつまみ、スイーツまで楽しめるグルメ缶詰の魅力を解説していきましょう。
賞味期限が長い
一番の理由は、缶詰ならではの特徴でもある「賞味期限が長い」ということです。
缶詰は、中の空気を抜いて、密封した状態で加熱殺菌されているので、保存料などを使わずに中身が腐敗や酸化することを防ぐことができ、常温で長期保存が可能です。
食材にもよりますが、一般的な缶詰の賞味期限は2~3年と、保存していることを忘れてしまうくらい長いです。
したがって、災害時の非常食やあと一品足りないときの「いざというときのおかず」にもなるので、念の為に買っておこうというという購買意欲につながるようです。
値段が安い
缶詰の圧倒的な理由が、手頃な値段で手に入るということです。
数百円で購入できる商品が多いので、欲しいときに気軽に購入できるのは人気の理由のようですね。
また、缶詰の見た目は非常にコンパクトですが、思っている以上に中身がたくさん入っている事が多く、コスパにも優れています。
温めなくてもおいしく食べられる
レトルト食品やパウチの食品は、温めてから食べるものが多く、逆に言うと温めなければ美味しく食べられないというところがデメリットでもあります。
缶詰は、そういった点で常温でも美味しく食べることができるのが最大の魅力です。
開けたら完成形の食事ができるので、非常食だからといって味に妥協することなく、電気やガスが通っていない場所でも、そのままの味を美味しく食べられるというのは嬉しいですよね。
巣ごもり消費で終わらないサバ缶ブーム
ここ近年で、サバ缶が人気を博しています。
2018年、缶詰の中で一番人気のツナ缶の生産量をサバ缶が逆転したというニュースがテレビや新聞でも報じられました。
缶詰は、おつまみやご飯のお供として位置づけがされていて、どちらかというと男性に好まれていました。
しかし、栄養価が高いということや、ダイエット効果があるとテレビ番組で紹介されたことをきっかけに、女性からも熱い視線を寄せることになり、第1次サバ缶ブームが起きたのです。
サバ缶の人気は衰えることなく、今回の新型コロナウイルスの影響でおうち時間が増え、巣ごもりグルメが注目を浴びると、再びサバ缶ブームが到来しました。
「外出自粛で太ってしまう」「コロナ太り」という言葉とともに、ダイエット効果が期待される第2次サバ缶ブームがやってきたのです。
サバ缶が注目される3つの理由
ここで改めて、サバ缶が注目される理由についてまとめてみましょう。
ダイエット効果が期待される
サバ缶ブームの火付け役となった、ダイエット効果が期待されるということは、サバ缶の最大の魅力でしょう。
サバ缶には、EPA(エイコサペンタエン酸)という物質が含まれており、そのEPAが体の中にある「痩せるホルモン」の分泌を促進してくれるというのです。
「サバ缶を食べるだけで痩せやすい体になれる」という、なんとも魅力的な効果が女性の心を掴んだようです。
栄養価が高い
痩せやすい体になるという他にも、EPAには、血液をサラサラにする効果が期待されています。
また、脳の働きを高めるDHAも豊富に含まれています。
サバ缶がこんなにも人気の理由なのは、生のサバよりもサバ缶の方がこのEPAやDHAが豊富に含まれているということです。
EPAやDHAは、他にも免疫力向上や中性脂肪の減少、アルツハイマー改善や血糖値を下げる働きを高め、糖尿病にかかりにくくする働きがあるとされています。
疲労回復に効果があるビタミンB2をはじめ、ビタミンB群やビタミンDといった栄養価も、サバ缶の中にギュッと凝縮されています。
焼き魚や煮魚は、骨まで食べることが出来ませんが、缶詰になることで柔らかくなった骨まで食べられるので、カルシウムも取れるのは嬉しいですね。
いい事づくしのサバ缶。
ここまで聞いて、サバ缶を食べない理由が見当たりませんね。
アレンジしやすい
アレンジのしやすさも、サバ缶が人気の理由です。 味がついていない水煮缶は、ご飯と一緒に炊き込んだり、サラダに乗せるだけでも一品になります。
サバの味噌煮は、パスタにしたり、グラタンにしたり、味噌味を利用してアレンジが可能です。
また、レンジで簡単に調理できるアレンジレシピにも、サバ缶はよく利用されています。
難しいレシピは必要なく、サバ缶を開けて入れるだけで料理ができるのも嬉しいですね。
和食や洋食など、どんな料理にも変身できるのは、サバ缶の魅力ですね。
サバ缶の次に来るのは「イワシ缶」
スーパーで品切れになるほど人気のサバ缶ですが、サバ缶の次に来るのは「イワシ缶」だと言われています。
イワシは、サバより脂が多いので、イワシの水煮缶はオイルなしでもしっとりした食感になります。
また、サバ缶よりも味付けもさまざまな種類があるので、アレンジレシピはサバ缶よりも豊富なのです。
サバ缶にも含まれるEPA、DHAの他にも、イワシは「泳ぐカルシウム」と呼ばれていて、カルシウム成分が吸収されやすい形で食べることができます。
カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDも豊富に含まれているので、骨粗しょう症の予防にも効果が期待されているのです。
さらにイワシに含まれるビタミンB2は、発毛に関わる毛母細胞を活性化し、育毛促進やツヤツヤな髪の再生をサポートします。
1缶食べるだけで1日に必要なタンパク質を摂取できるのは嬉しいですね。
高タンパクで低糖質な上に、サバ缶の倍に近い鉄分が含まれるイワシ缶。
サバ缶と一緒に楽しみたいグルメ缶詰ですね。
グルメ缶詰ギフトで気持ちを伝えよう
いかがでしたか。
缶詰=保存食だと考えていた時代から、缶詰は日常的に楽しむ食材へと変化しているようです。
また、最近では手頃な値段で購入できるものから、高級食材の缶詰もあります。
缶詰は体に悪いというイメージも払拭するサバ缶の魅力も紹介しました。
賞味期限が長いので、場所を選ばずに保管できる缶詰はギフトにも最適です。
今話題のサバ缶を、お祝いや内祝い、お中元に贈って、感謝の気持を伝えましょう。